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暗号通貨と未来の世界について③不換紙幣と暗号通貨

前回の記事では資産運用の基礎となる考え方について触れました。

ですが一括りに投資といっても株、不動産、為替と様々な種類があり何に投資するべきなのか悩みますよね。

今までであれば、どれに入っていても、正しい運用をしていれば利益を取れたので良かったのかもしれませんが今後はデジタル管理社会に突入します。

それに伴う金融リセット、通貨リセットの流れが起こる可能性が非常に高いです。

これを加味した場合、投資行動というのは、かなり限られてきます。

個人的には暗号通貨一択と考えています。

今回はこのリセットの部分と暗号通貨の基礎知識について少しだけ触れようと思います。


不換紙幣の終焉

そもそも世界的に法定通貨(不換紙幣)の信用がなくなってきている事に皆さんは気がついていますでしょうか?

上記の記事にもある通り、現在、ドルが石油の決済に使われなくなりデジタル人民元にて決済をするなど世界的にドル離れが進んでいるのです。

また、2023年にBRICSとASEANの21カ国は米ドルの離脱に正式に合意しました。

⚫︎BRICS諸国とは
アメリカ主導の世界秩序に対抗し、多極的な世界秩序を形成する為、新興経済大国によって2009年に結成された最初の5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の名称。現在は計11カ国。

⚫︎ASEANとは
1967年に地域の平和と安定や経済成長の促進を目的とした「ASEAN設立宣言」に基づき、東南アジア地域の国々(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイなど)が加盟する地域共同体の名称。現在は計10カ国。

「石油の決済に中国のデジタル人民元を使う、BRICSとASEANが正式に米ドルから離脱する」それの一体何が問題なのか、という方の為に説明します。

そもそも紙幣の価値、本質というのは歴史的背景をみても明らかですが「(金や銀などによる)希少性によって、その価値が裏付けられている」という事が挙げられます。

しかし、金本位制が崩壊している現在の紙幣にはその裏付けが存在していないのです。

⚫︎兌換紙幣
同額の金や銀と交換出来るという約束によって価値が裏付けられた紙幣。交換券。(固定相場)

⚫︎不換紙幣
通貨自体に価値があるんだと言う幻想、政府の命令によって成り立つ、裏付けや保証が存在しない紙幣(変動相場)

我々は、銀行に紙幣を持っていけば同等の金や銀と交換出来た兌換紙幣の時代を知らないので違和感すら感じないようになってしまいましたが、現在使われている不換紙幣(法定通貨)というのは既にロジックが破綻しており非常に不透明なものなんですね。

言うなればなんの担保も存在しないただの紙切れです。

ですが、今までは石油の決済には必ずドルを使わなければならないという取り決めによって、その信用や価値がなんとか保たれてきました。

石油という希少性によって価値が裏付けられていたんですね。

ですが、この取り決めが現在進行形で崩壊していっているのです。

ヤバそうだなとは思いませんか?

以前の記事にてこの世界は金融や石油などの利権によって支配されているというお話をしましたが石油利権を握っているロックフェラーは既に自身が保有する石油関連の株を全て売却しています。

ですので現在のシステムが崩壊したところで彼らには1ミリのダメージもないのです。

持っているだけで莫大なキャッシュフローを生み出す金のなる木を数年前にわざわざ手放している事からも分かるように、それらに代わる次の利権にシフトしているという事がこの記事から分かりますよね?

つまりこれらの崩壊は一部の資本家達によって計画的に行われているのです。

そして、我が国の岸田総理大臣も2022年1月18日ダボス会議にて「我々はグレートリセットの先の世界を描いて行かなければならない」とはっきりと明言しています。

いきなりダボス会議、グレートリセットなどと言われてもよく分からないと思うので説明します。

ダボス会議とは世界経済フォーラム(World Economic Forum)という1971年に設立された国際機関で毎年1月に行われる世界最大の経済会議の名称になります。

この会議では年に1回、政治や経済界において世界中からエリート、リーダー達が集まり今後の世界の方針や流れについて決めています。

G7や先ほど説明したBRICSのニュースなどは、あくまで国民を納得させ誘導してく為の表向きの演出に過ぎず、実際にはここで決まった事の多くが全世界へと反映されているという事です。

それほど重要な会議なんですね。

そして、2020年6月に行われた会議で"グレートリセット"というテーマが設けられました。

グレートリセットとは簡単にいうと「世の中を良くする為に既存の経済システムや社会を一旦全てリセットしましょう」という政策です。

世界経済フォーラムでは「あなたは何も所有しない。そして幸せになる。」と発言しています。

メディアではこういった大きな出来事について一切取り上げませんが、こういったニュースが何を意味するのかを真剣に考えて備える必要があります。

世界的な大富豪イーロンマスク氏も「もはや詐欺と気づかないほど常識化した詐欺とはなんでしょう?」という問いに対して「不換紙幣。私は暗号通貨を支持する。」と自身の見解を述べています。

他にも映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などでも知られているリーマンショックを事前に予測し、回避した世界的ヘッジファンド、レイ・ダリオ氏や世界的に著名な投資家達が皆、口を揃えて「現金はゴミだ」「備えなさい」と警鐘を鳴らしていたりもします。

もちろん短期的視点ではドルというのはインフレしていくんだと思います。

ですが、そもそも不換紙幣には重大な欠陥があり本質的には価値がない非常に不透明なもの世界のトップ層が次の時代に向けて大きく舵を切っているという事実があるにも関わらず資産を不換紙幣だけで持っておく事が本当に最善なのでしょうか?

紙幣の歴史というのは物々交換から始まり、貝貨→金貨→兌換紙幣→不換紙幣というように変化してきました。

そして、次に来るのがCBDC(デジタル法定通貨)です。

このシステムに暗号通貨が使われます。

現にコロナ以降、一気に電子マネー決済が普及し世界各地でシステム障害が起きていたり、やたら銀行がメンテナンスなどをしていたりしますよね?

少しずつですが、水面下で大衆に受け入れさせる準備というのは着々と進んでいます。

また最近、BTCが正式にETF承認された事も話題になっていますよね。

個人的には少し解釈は違うのですが、平たく言うならば暗号通貨が初めて正式に金融商品として認められて信用が出来た、証券会社から購入出来る様になったという事です。

暗号通貨とは

呼び方は仮想通貨、暗号通貨、暗号資産、クリプトカレンシーなど様々な呼ばれ方をされていますが、今回は暗号通貨という呼び方で統一させて頂きますね。

暗号通貨が世に出たきっかけは、2008年10月サトシ・ナカモトという謎の匿名人物が「ブロックチェーン技術を使った中央管理者のいない決済システム」という論文をネット上に公開した事がきっかけになります。

この論文に賛同した複数の開発者の協力によって、世界初の暗号通貨ビットコイン(BTC)が誕生しました。

※ 現在ではNSA(国家安全保障局)が開発し意図的に世に出したという説が濃厚です。

簡単に言うと、暗号通貨とは暗号技術を使って作られたデジタル上のお金の事です。

これが政府公認の法定通貨になった際にはCBDC(デジタル法定通貨)という名称で呼ばれます。

従来の紙幣と違う点は人や銀行を経由せずにスピーディーに取引が出来るので余計な時間や人件費、手数料などのコスト削減が出来る点です。

また紙幣と比べるとセキュリティーや透明性が非常に高いので様々な利点があります。

具体的には資金の流れなどを完全に管理・把握出来ますので導入する事でタンス預金、脱税、詐欺や犯罪行為などによる資金調達などが一切出来なくなります。

つまり犯罪のない平和な世の中になっていくという事ですね。

ただし、平和な世の中と引き換えに完全な監視社会へと移行していきます。

政府は一人一人をデータ上で掌握出来るようになり国民から1人残らず税金を吸い上げる事が可能になるのです。

税金を取りこぼしなく徴収出来ますので支配者層や政府の権力がより強固なものになるという側面もあります。

ですが、暗号通貨に対する世間の認知はまだ低くく(特に日本では)、未だに眉唾だなんて言ってる方もいますが、そういった方のほとんどは現在の法定通貨ベースで価格が上がった下がったという様に投機対象(ギャンブル)としての視点しか持ち合わせていないのです。

ましてや紙幣から暗号通貨に切り替わるなんて突拍子もない事を考えもしない訳です。

仮に私が未来で使われる銘柄を教えても、信じて行動する人はごく僅かでしょうし、その銘柄を運良く購入出来たとしても価格が上がったら利確して結局は現在の不換紙幣に交換してしまう。

それでは備えにはならないんですね。

また、こういった技術は世に出た時点で遅かれ早かれ必ず使われていきます。

スマホなんか使わないと言っていた人で、まだガラケーを使ってる人っていますか?

未だにLINEやメッセンジャーアプリではなく文通をしてる人はいますか?

令和に機械は危ないからと馬に乗って通勤してる人を見た事がありますか?

現在では仕事でPCやスマホを使うなんて事は当たり前ですがインターネットが出た当初は、インターネットは危ない怪しいこんなものは流行らないと言う人間が大勢いました。

YouTubeだってそうですよね。

社会不適合者だとか、テレビのモノマネなんか流行らないとか、散々言われてましたが、素晴らしいクリエイター達で溢れ、今ではテレビなんかより市場はデカいと思います。

この様に、いつの時代も大きな歴史の転換期というのは、その渦中にいる当人達はなかなか気がつけないものなのです。

それもそのはずで、江戸時代の人にiPhoneやスマホを説明するのが大変なのと同様で、暗号通貨を世間が理解し受け入れるのにも多少のラグが生じます。

どんなに素晴らしい技術でも世に出てから人々が使うまでには10年以上かかるそうです。

ですが、いざ使ってみると人というのは速くて便利なものを必ず使っていくんですね。

既存のシステムが崩壊してく、この過渡期の事を考えると深刻に受け止めてしまう人もいると思うのですが、ある意味これは後にも先にもないチャンスでもあります。

金持ちと貧乏人がひっくり返る時代です。

そして、この事にまだほとんどの人間が気がついていません。

このピンチを活かすも、呑まれるもあなた次第です。

では、この暗号通貨の価値とは何なのか?という部分についてもう少しだけ掘り下げますね。

初心者ほど暗号通貨=最初に開発されたBTCにこそ価値があるんだという思考に陥りがちなのですが、実はBTC自体には本質的価値はありません。

BTCのシステムには致命的な欠陥があるのです。

というのも、ここに誘導してハシゴを外す為にあえて不完全なものを最初に世に出したのです。

一般人に金持ちになられては困りますから当たり前ですね。

※BTCはETF承認された事で短期的視点では価格は上がっていきますが最終的には生き残らないと考えています。が、これについてはテーマから逸れるので今回は掘り下げません。

もちろん最初にこの技術を世に出した功績というのは評価されるべきものですが、既にiPhoneがあるのに、わざわざ初期の巨大無線機しもしも電話を肩からぶら下げて使ったりしないですよね?

では何が使われていくのかというと、暗号通貨にはブロックチェーンという技術とスマートコントラクトと呼ばれる技術があり、これが革命と呼ばれる由縁でもあります。

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンとは一度データを書き込むと上書きができないデータベースになります。

そして名前の通り自分が何か取引をするとその取引が記録されたブロックが生成されます。

そして、このブロックには前後の取引データ(トランザクション)が記録されるので、取引毎にブロックが生成され、それがチェーンの様に連なっていきます。

これがシンプルでありながら、とんでもない革命なんですね。

このブロックチェーンの最大の利点は不正改ざんが出来ない点です。

例えば、このブロックチェーンのシステムを使って全世界80億人が送金や買い物などの取引をしたとしましょう。

何百億という取引がされる訳ですから、とんでもない数のブロックが生成されますよね?

あなたが自分の取引が記録されたブロックを不正•改ざんしようとした場合を想像しみて下さい。

ブロックチェーンのシステムの都合上、自分の取引データを改ざんしたら前後のデータも同様に改ざんしないといけないですよね?

前後のデータを改ざんしたら、そのまた前後のデータも改ざんしなければいけないですね。

たった一つのデータを改ざんする為にこれをひたすら繰り返していかないといけなくなるのです。


このように、全てのブロックには前後の取引データが記録され紐づいていますので何百億というトランザクションを全て改ざんしなければ理論上、改ざん出来ないのです。

ですので現実的に不正や改ざんは不可能なんですね。

これってめちゃくちゃ透明性が高いと言えませんか?

不換紙幣では、あなたが1万円札を落として他人にそれを盗られたとしても、それがあなたのお札であると証明する事は出来ませんよね?

暗号通貨であれば、そういった証明なども安易になるのです。

スマートコントラクトとは

次にスマートコントラクトですが、これはブロックチェーンシステム上の概念になります。

言葉だけ聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、簡単に言うと自動販売機の様な自動プログラムの事です。

自販機は購入者がお金を入れて欲しい商品を選択すれば、内部のプログラムが自動で商品を提供しお釣りを排出します。

これがスマートコントラクトです。

自販機は初歩的な例ですが、これらが本格的に実用化されれば不動産物件の契約や、保険契約、投票、市役所の手続きなどありとあらゆるものがペーパーレスになり仲介業務なども一切必要がなくなります。

またIOT技術と併用する事で「自動車ローンの返済や税金の支払いが滞った場合に、対象となる自動車やウォレット(口座)を遠隔でロックする」などといった自動処理も実現出来るようになっていきます。

IOTとは
別名モノのインターネット。様々な「モノ」をインターネット(あるいはネットワーク)に繋げる技術。情報交換することにより相互に制御される。

管理社会という面では犯罪歴があったり、日頃の素行が悪く信用スコアが著しく低い人間などは飛行機や電車に搭乗出来ない、移動エリアを制限されるなどといった事も起きてくるでしょう。

こういった技術とブロックチェーンが組み合わさる事で世界というのは一変するでしょう。

もうコロナ前の世界に戻る事はないのです。

続く→ ④新世界秩序:生き残る通貨について

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