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一晩で「鏡の国」(岡崎琢磨)を読破しました。

  めちゃくちゃ面白い小説でした。「帯」に記載されているのですが、「鏡の国」という小説を書いたミステリー作家が亡くなり、その小説を世に出す前に、姪の主人公が、削除されたエピソードに触れていくというストーリーです。純粋に大御所が書いたという「鏡の国」というストーリー自体が、どんでん返しがあり、大変読み応えがある内容で面白いのですが、それをさらに、覆いかぶさるように、主人公が削除されたエピソードに触れていく、また、色々な人間模様も描かれ、感動も多い作品でした。

   色々な所に「伏線」があり、丹念に「回収」されています。「伏線」と「回収」といえば、先月終わってしまった「VIVANT」ですが、「伏線」が隠されていても、番組なので、1週間の猶予があるので、自分なりに予想して楽しむという余韻がありましたが、今回、一晩で読んでしまったので、「伏線」に気づきながら、また、以降のストリー展開をある程度予想しながら、読み進めていました。じっくり立ち止まり、「伏線」、「展開」を熟慮するよりも、早く、次の展開を知りたく、読み進めていました。それほど、読み進めることを中断できない作品でした。

   読み終わったあと、ミステリー作家は、「伏線」をどのようにストリーの中で「回収」していくのだろうかと考えていましたが、やはり、相当の時間をかけて、しっかり準備して、矛盾がないように推敲しながら、ストリー展開の面白さを維持しながら作成しているのだろうと考えました。

   自分の携わるビジネスでは、研究、開発、技術営業などを垣根なく体験してきましたが、十分に準備して、計画を立てて進めたいと思いながらも、時間との兼ね合いで、80%の完成度で進めて、あとは、走りながら100%に近づけるような進め方だったなーと振り返っています。この進め方においては、土台となる「技術」の鍛錬は必要不可欠で、常に勉強をしていたように思います。今でも勉強しながら、知識を広げています。

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