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映画ダンジョンズエンドドラゴンズはマジでやばい映画だった

はじめに


映画ダンジョンズエンドドラゴンズ、日本ではいまいち盛り上がっていないが、見た人はみんな面白いといっている映画だ
面白い、という人は
もともとD&Dが好き
TRPGになじみがある
コンピュータRPGになじみがある
人だけではなく、そのあたりのジャンルに興味がなさそうな、アイドル目当てで見た人も
面白い、といっているのだ!
ディープなファンも一見さんも面白い、と評判の作品、その理由について私なりの意見を簡単に書いてみる。映画の詳細な内容は下記の紹介サイトをみて!。

私の映画を見た直後の感想はこちら

物語の構成が神

今作、物語の構成が本当に、神なんだよ
とにかく、見る人に負担をかけないように、違和感を覚えさせないように、話に置いて行かれないように、徹底的に配慮されている。この点について語りだすときりがないし、ネタバレになってしまうので、自分が印象的に残ったシーンを例に説明してみるよ。

クライマックスの構成が神


物語の終盤、クライマックスで悪の魔法使いが大勢の市民をアンデットにしてしまう恐ろしい魔法の行使を試み、それを主人公達が阻止しようとするシーンがある。でそれをどうやって止めるかってシーンを例にとってみることにする。まずは、このシーンの要素を自分なりに分解してみた図を描いて見る。

図の網掛けの部分は実際に作中で演じられたシーン、ね。
図にも書いたけど、クライマックスのシーンは、視聴者に
死を招く魔法はとは何か?
魔法を回避する手段は?
って要素を説明する必要がある。で、これらの要素をクライマックスシーンで説明するのではなく、説得力を持たせるために、序盤、中盤、終盤のいたるところで伏線を仕込んでいるだよ。だから、ソフィーナが魔法を行使するシーンや主人公達がそれを止める手段に対して唐突感が全く違和感を覚えさせることなく、見ている側は余計なことに気を使わないで見ることができる。

映画なのに美しい数式とかプログラミングを見た気分になる

なんだろうな、この映画を初めて見たとき、映画なんだけど、美しい設計に基づいたシンプルで、かつ、美しいプログラミングを見た気分になったよ、あるいはシンプルで美しい数式を見た気分になったというべきなのか。twitterとかで物語がシンプル、とか、王道とかいう意見が多かったけど、それは映画D&Dにとっては誉め言葉なんだよな。それは重力の公式 y=1/2gt^2がシンプルで美しいことに似ている。

俳優の演技が神

普段、実写で俳優がいいとかあんまり感じたとことがないけど、この映画は俳優の演技のすごさを感じさせたよ。脚本がいいからかな?Twitterではセクシーパラディンの人が話題だけど、個人的にはクリスパインとフュー・グラントが印象に残ったよ

クリス・パインの滑らかな演技

最初に、クリス・パインについて。
2回目の鑑賞でね、最序盤の脱獄コントがとても印象に残ったよ。このシーン、クリス・パインが主人公の陪審員に身の上を話すのだけど、話の内容はとてもシリアスなのに、陪審員とコミカルなやり取りをするんだよ。言葉だけだと違和感がある演出なんだけど、そこは、クリス・パインの演技力が光る。シリアスな語りとコミカルなやり取りの切り替えがあまりに鮮やかで滑らかなものだから、実際は違和感があるシーンなんだけど、見ている側にそれを感じさせないって、すごい、役者さんの演技力ってすごい、って感動してしまったよ。

フュー・グラントの雲散臭い語り

フュー・グラントは雲散臭い語りをさせたら右に出るものはいないなー
で、フュー・グラントが演じる、フォージ、彼の語り、っていうのは
「何かを説明する」
シーンが多い。
並みの役者さんだったら「説明口調」になるところを・・・・
さすがコメディの帝王で名をはせたフュー・グラント、語りがうまくて全く
「説明口調」を感じさせなかった。これもすごいなーと思ったよ(二回目)

最後に

以上、映画D&Dの「構成のやばさ」について、自分が思うことをかいてみた。で、自分にとって「構成が面白い」って感じた作品は竜とそばかすの姫、以来だなー

シーンに説得力を持たせるために、細部の構成一つ一つに目を配り、磨き上げること。自分は創作に携わっているわけじゃなく、一回のプログラマーなんだけど、こういう地味に思われることを一つ一つ積み上げて、シンプルで美しい作品を作っていく、という姿勢は見習いたいなーと思うよ

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