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哲学科志願者

 昔へ戻りたいとは思わなくなったのはいつからだろうか。過去と未来との狭間に生きるって結構難しいことなんだなって思いながら時間は流れていく。夜に酒は必需品になって、現実と幻想との狭間に眠りにつく。目が覚めると大体9時過ぎになっている。幸せであって、幸せではない、こんな微妙な生き様とは自分にはふさわしくないと思っても推進力はそこまでない。

 自分の人生は確かに動かせないのだと思う。それはすでにレールが敷かれているが、決して不幸なことではない。(カルバン主義的なもの)もうすでに定めであって、どうやら自分の宿命になっていくものだと思っている。経験することや出会う人もどうやらうまい具合に決められている。

 哲学科に進学したいって思い始めたのはいつからだろうか。自分の頭で何か新しいものを紡ぐとは思わないのだが、何かつかみたいという欲に駆られる。自分ってどうして今ここにいるのだろうか、誰かが答えを教えてくれるものではない。

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まち巡礼

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