見出し画像

シニアエスコーターとして予期せぬ事態に出会ったとき

みなさんこんばんは。
四季を愛でるエスコーター「ほな行こか」です。

今日は、私が勤務している介護施設での出来事をシェアしたいと思います。
(今回は、排泄のことがメインになっているので読む際にご注意ください)

施設での出来事

車いすに乗ったバルーンカテーテルの方の陰部洗浄を行うために
トイレ誘導を行いました。
リクライニング型の、一人での移乗が難しい方だったので
新人の方に声をかけて、私が抱えているタイミングでズボンを下ろしてもらいました。
すると多量に便が出ており、リハビリパンツの外・上衣・下衣の下着・セーターまでかなり汚れていました。(いわゆる便汚染)

内心かなり焦りましたが、今は新人さんと私の二人います。
利用者の方には、リハパンのまま便座に座っていただきました。
新人さんに管理者へ声掛けをしてきてもらいます。

いい方は非常に悪いですが私は「ここが施設で良かった」と思いました。
便がべったりついたリハパンを外し、さぁ拭こうとおもったら
個々でお持ちのウェットティッシュがない…。
外で別の仕事をしていた看護師さんに見守りをお願いし、ウェットティッシュを取りに行くことにします。
すると、看護師さんから「バルーンの方だし、ウェットティッシュで拭いても完全にはきれいにならないから風呂場で洗った方が良いよ」とアドバイスをいただきます。
トイレの後始末をしてくださるとのことで私は風呂場へ。

風呂場では別の方の入浴介助を終えたスタッフがいたので、
一旦任せて、私は新しい服を取りに行ったり、汚染の衣服の処理を行うことでこの時は事なきを得ました。

シニアエスコーターとして、外出先で一人だったら…?

この出来事があってから、私はもし自分が一人で高齢の方をエスコートしているときに同様のことが起きたらどうしようか…というのをずっと考えています。

・シニアエスコートの仕事は、自分自身が管理者である。
 誰も指示してくれない。
・宿泊旅行なら替えの服(前日の服など)で代用がきくかもしれないが、
 日帰り旅行やだった場合は…?
・入場時間が決まっている催事や、なかなか予約が取れないことで有名な
 レストランだったら?

旅行がご高齢の方へプラスの影響を与える面は非常に多いです。
行くまでにリハビリを頑張ろう、長生きしよう、洋服を選ぼう、何を食べようか考える。その方にとってはこれが最後の旅行になるかもしれない。
一大行事です。
その反面いつもと違う場所ですごし、食事や起床・就寝時間が変わることで体への影響も生まれます。時には緊張していて薬が効きすぎることもあると学びました。

時には淡々と

私は今、お客様と一緒に同じ景色や食べ物を食べる時間を共有することで
お互いに笑顔になれる、また行こなぁと最後に言っていただけるシニアエスコーターを目指しています。
その一方で、イレギュラーが発生した時に冷静に状況を判断して、落ち着いて、淡々と問題解決に向けて動ける人間になりたいと思いました。

上記の出来事があった日、あまり積極的に話さない方が、私に対して何度もごめんねという言葉を口にされました。
きっと未熟な私の焦りや困ったなぁ…どうしようという気持ちが
隠していても、相手に伝わってしまったのだと思います。
こんな時に、うまく返答して少しでも早く気持ちを切り替えしていただけるような心遣いができるようになりたいです。
そもそもに上手に介助できる技術を早く身に着けたいです。

ご覧いただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?