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【オランダの研究】子供の学力のカギは親の○○

先ほど、↓このような記事を読みました。

中央計画局(CPB)は、オランダ統計局の人口統計データとともに、初等中等教育の長期研究から得られた数千人の小学生のデータを比較しました。これは、低所得または低教育レベルの親の子供は、高所得または低教育レベルの親の子供よりも、3歳での算数および言語スキルがはるかに劣っていることを示しています。

「グループ3(※)から、差はそれ以上増加しないか、ほとんど増加しませんが、それ以上小さくなることはありません」と研究者は書いています。
※6歳くらいの学年。本格的に勉強が始まる
移民の背景(※)を持つ子供たちは一般的に言語と算数が他のクラスメイトより遅れた状態で始まりますが、彼らは小学校の間に追いついてきています。「最終的に、彼らは、移民の背景がなくても、同等の社会経済的背景を持つクラスメイトとほとんど違いがなくなります。」
※親が移民や難民としてオランダに移住してきた子供。本人はオランダで誕生していることも

子供の学力に影響を与えるのは親の収入と学力

最後の言葉「最終的に、彼らは、移民の背景がなくても、同等の社会経済的背景を持つクラスメイトとほとんど違いがなくなります。」は要するに、例え移民の背景があったとしても、最終的に学力に影響を与えるのは親の収入・経済力と学歴だということです。
そうだろうなと思いつつ、何ともやるせない研究結果だなと思います。

収入と学力の関係

何故親に経済力があると子供の学力が高くなるのかというと、ざっくり言えば良いエリアに住めるからだと思います。家賃や家の売値が高い地域にある小学校は、得てして小学校の評価も高いです。

オランダにはいくつか小学校と中等教育を多面的に評価するサイトが存在しますが、「家賃の高いエリア」は全体的に評価も高く、大学準備コース校(オランダは中学校から、大学進学を見据えたコースや職業準備校など3コースに分かれる)への進学率も高いです。
このサイトも、そういった評価サイトのひとつ。都市や郵便番号で近隣の小学校を絞れます。ご興味あればどうぞ。

親の学歴と子供の学力の関係

あと親の学歴が早いうちから子供に影響を与えるのは、無意識のうちに教育を意識して子供に接するからではないでしょうか。おもちゃを選ぶ時に知育玩具を選んだり、本の読み聞かせをたくさんしたり。
(これは私の個人的な見解で、記事はその辺には触れていません)

早期教育は必要か?

記事は、早期教育の必要性を記述して終わっています。ただ、世界的に評価の高いフィンランドの教育は、就学前は勉強させず自然に触れ合ったりすることが推奨されていますよね。

もちろん子供によって適性もありますし、教育の正解はひとつではないと思います。でも正解が無いからこそ親は悩み、つねに揺れ動くのですよね。
この記事が、皆さまの一助になれば幸いです。

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