見出し画像

新しい働き方はネコから見えてくる?

最初に - この記事は?

こんにちは。トリングです。
これは カンムアドベントカレンダー 12 日目の記事です。
昨日は knee の 猫のいる生活 でした。

さて、自分からは『新しい働き方はネコから見えてくる?』と題して4冊の本を紹介しようと思います。奇遇にも昨日のテーマと通じるものが有りますね。(笑)
自分が毎年参加している働き方の祭典『TWDW』の2021年テーマも「ネコに学ぶ、これからの働き方」だったんですよね。そこに着想を得て書いてみました。

なお当日のイベントレポートは、ネコ満載のグラレコとしてmiroに残っているので、是非、見てみて下さい!(笑)

紹介する4冊について、ザックリ言うと

  1. コロナ以降、仕事環境ってどう変わった?

  2. 自己スキル&能力の棚卸し方法教えます!

  3. 仕事に「夢中」になるための環境作り

  4. 自分に忠実に生きるために

という感じです。それでは1冊目の紹介を。

【1.仕事環境の変化を知る】ニュー・エリートの時代

1冊目の「ニュー・エリートの時代」ですが、著者の中島聡さんは、MicrosoftにてITエンジニアとして活躍された方です。
この本から取り上げたいのは『ポストコロナの3つの二極化』です。

1.ビジネスの二極化

これは
A. ロックダウン(およびその後の人々のライフスタイルの変化)の影響を直に受ける業種
B. ロックダウン(およびその後の人々のライフスタイルの変化)の影響を直に受けない業種

の二極化です。コロナの影響でA→Bへの転職を余儀なくされた方もいるでしょう。またBの業種・業界が現在人気なのも頷ける話です。

2.働き方の二極化

これは
E. リモートワークに必要なツールを使いこなせる人
F. リモートワークに必要なツールを使いこなせない人

の二極化です。
特にEのSlack等、テキストベースでの『非同期コミュニケーション』について説かれています。

3.人材の二極化

これは
I. 会社に必要な人
J. 実はいなくてもなんとかなってしまう人

という二極化です。
先日、リモートワークで働き方が、凄く「美大」っぽくなっているという話を聞きました。仕事のプロセス以上に「最終成果物」で評価される時代が到来しつつあるという話でした。裏を返せば、成果を出し続けていれば自由な働き方も選べるという話になります。

まとめると、これからの時代「A-E-I」な人材を多くの人が目指す事になるのでは?という感じでしょうか。自分は近未来の働き方を予見していると凄く感じたので、気になった方には是非読んで貰いたいと思います。

【2.自己スキルの棚卸し】転職 2.0

著者の村上さんはLinkedIn(リンクトイン)の日本代表を務められていて、noteでも記事を執筆されています。
下記のように転職をとても前向きに捉えて書かれています。

転職をして、やりがいのある仕事に取り組み、我慢をしない働き方を実現した経験は大きな自信となります。一度でも、そういった成功体験をしておけば、次の転職に対しても不安や恐れがなくなります。自信を持って自分のキャリアを選択することが出来るようにもなります。

転職 2.0 より

自分がピックアップしたのは次の4点です。

1. 自分のタグ付けとポジションの明確化

タグは大きく分けて「ポジション(役割)」「スキル」「経験」「コンピテンシー」が有るとの事。そして個人を想起させるためのフックとなるキーワードを付けるイメージ。「希少なタグ」「タグ同士の掛け算」等についても書かれているのでぜひとも検証を。
※本書の巻末に『タグ分類表』が有るので棚卸しに活用してみて下さい!

ポジションの明確化は、いわば役割の明確化。エンジニアで有れば、PMやTech Leadという感じでしょうか。ポジション=役職では無いので注意。あと繰り返し出て来たのが、期間を決めて成し遂げたい事を決めよう!という話。これはプロジェクトベースでの働き方が今後一般化していくため。

また、今やっている仕事の中で「ワクワクすること」「楽しさを感じられること」も書き出しておくのも大切。

2. 自分の市場価値を知る

大切なのは、市場という場を通じて、自分がどう見えているのかをチェックすること。

  • 転職サイトに登録してみる

  • 転職エージェントに会う

  • キャリアコンサルタントに相談してみる

等が挙げられていました。自分のタグが通用するのか?陳腐化していないか?確認出来る場でもあります。
また、年単位での職務経歴書の更新についても述べられていて、

  • 自分の市場価値に自覚的になる

  • 実際に転職の話が出たときに直ぐに応じられる

と言った実利的なメリットについても語られていました。

3. 学び直せる人になろう

「何かを新しく始めた、何かを学んだ事によって成果を出した経験」
が自分自身がフレキシブルに学ぶ事が出来る証しになる。
入社後も短期間で集中して教えれば戦力となり得ると思って貰える。

「なぜ過去に自分が失敗したのか、次にどうやれば成功出来るか」を語れるようになろうという話も出て来ます。
一度、大失敗の経験をした人は、同じ場面で失敗リスクは非常に小さいため。転職時に失敗経験を評価してくれる企業についても出て来ます。

【3.仕事に「夢中」になるための環境作り】深い集中を取り戻せ

著者の井上さんはJINSと言う会社で「JINS MEME」を手掛けられた方です。
紹介したいポイントは4点有ります。

1. 会社員が起業家や個人事業主のように働く時代に

  • 何に影響を受けるのか

  • 自分はどんな対応をすればいいのか

  • どんなスキルが重要になるのか

多くの人が自由度が高く、自ら選択し、能動的に仕事をしていかなければならなくなった。

「自由と引き換えに、誰も正しさを決めてくれない時代」が来るのは必定だと私は考えています。

深い集中を取り戻せ より

2. ワーク、セルフ、リレーション

  • ワーク:仕事に集中する時間

  • セルフ:自分1人の時間

  • リレーション:家族や友人などと過ごす時間

深い集中を取り戻せ より

上図にあるワーク、セルフ、リレーションは3つ全てが必要。そして全てを意識的に時間を振り分けるのが大事との事。
逆に、これらの境目がグチャグチャになると仕事のパフォーマンスが上がらない。
4つの間として挙げられていた「時間」「空間」「仲間」「隙間」についても定期的に見直す。

3. ファシリティの主体が総務から社員へ

副業や複業をする個人が増えるとA社からもB社からも仕事を受けるようになる。するとA社にいながらB社の仕事するのはちょっと・・・となるので、常時いるべき場所についても変化が起きる。
総務担当者が決めたオフィスの設備や家具などよりも、自宅あるいは個人契約したサードプレイス(WeWorkやコワーキングスペース)のほうが、仕事し易い時代が到来。

また下図のように、一人暮らしの社員は自宅のほうが仕事がはかどり、家族と一緒に暮らす社員はオフィスに出社したほうが仕事がはかどる、という話も出てくる。そういう意味でもサードプレイスを重要性は今後増して行くだろうというのが見て取れました。
一人暮らしだけでなく、家族で暮らしている人のリモートワーク時のパフォーマンスについても語れているので要チェックです!

深い集中を取り戻せ より

4. 会議は予約するのに1人(自分)仕事は予約しないの?

  1. 直感の脳が必要な時間:アイデアのための時間

  2. 論理の脳が必要な時間:タスクを進めていくための論理思考の時間

  3. 単純作業の時間

自分との対話(思考)をするために、上記3つの時間ををキチンとカレンダー予約しましょうという話。本書の中では下図のように一人作業枠を付ける話が出ていました。このジャンルについては「ジブン会議」など、これは別キーワードに置き換わって本が何冊か出ています。

深い集中を取り戻せ より


【4.自分に忠実に生きるために】「組織のネコ」という働き方

4冊目は、組織にいながら自分に忠実という「組織のネコ」についてです。
登場人物は4種類の動物たち。

「組織のネコ」という働き方 より

ちなみに著者の仲山進也さんは、下記の【連載:トラリーマンに学ぶ「働き方」】にてでも、著書に関連したことを書かれているので、興味ある方は是非読んでみて下さい。

ここで紹介したいのは3点。

1. アナタの「組織のネコ度チェック」

  1. 「仕事は苦役であり給料はガマン料」という考え方にモヤモヤを感じる

  2. お客さんに喜ばれない(意味のある価値を提供しない)仕事はやりたくない

  3. 指示された範囲外(KPIと直接関係ないこと)でも、よいと思ったことはやる

  4. 自分の信念に反する指示は、しれっとスルーすることがある

  5. 肩書きや出世競争を勝ち上がることに、興味がない

  6. 向いていないし自分でなくてもよい仕事をずっとやらされるのは、ムリ

  7. 社内キャリアのレールの先に到達している人の姿にワクワクしない

  8. 失敗しないことより、怒られたとしてもチャレンジすることのほうが大事

  9. 群れに組み込まれるのがニガテ

  10. 同調圧力をかけられるのも、かけるのもキライ

この10項目に1つでも当てはまれば「この先ずっと同じ働き方だと健康に良く無いタイプ」。そして「ネコという働き方もあるんだな」と選択肢を持っておくだけでも、精神衛生上、良い影響が有るとの事。

2. ルールはOBライン型で

仕事のルールは2種類ある。

  • 正解一択型:全員一律でこうしなさい。

  • OBライン型:ここから先はダメだけど、範囲内なら何でもOK。

ネコやイヌは、「他人が作って、守らされるもの(他律)」だと思っている。
ライオン・トラにとっては「自分達のパフォーマンスを上げるために自分でつくるもの(自律)」になる。
この辺りの考え方、今の仕事にも凄く影響しています。

3. 働き方の4ステージ「加減乗除の法則」

下図は、ネコからトラへのステップアップの話。

「組織のネコ」という働き方 より

自分に忠実に生きつつ、自由に生きるにはどうすれば良いのか?が描かれているのですが、改めて大切な事だな〜って感じます。
減ステージ以降は、副業や社外からお声が掛かるみたいな話になっていくので、詳しくは本を読んでみて欲しいです。


終わりに

1日でまとめるに当たって限界を感じました。
改めて何処かのタイミングで追記更新出来ればと思います。
 
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!