見出し画像

メンタリズムを行う上で読んでおいた方が良い本

noteの投稿では毎回おすすめの本や関連書籍を載せるようにしていますが、情報が分散しているためここにまとめようと思います。

比較的最近の本で私の独断と偏見に満ちたオススメを知りたい方はブログを参照してくださいm(_ _)m

投稿の目的:

最近またオススメの本や現象をよく聞かれるようになってきたため。

教えるのは構いませんが、最低限の知識が無いとどこから説明すれば良いのかに悩みますし、そこで時間を取られるのも馬鹿らしいんですよね…

なお、心理学系の本は今回は載せていません。というか『影響力の武器』と『ファスト&スロー』、『ヒルガードの心理学』を読んでおけばメンタリズムや催眠をする上ではあまり困りません。
(ファスト&スローについては現在エビデンスの危機にひんしていますが、こんなの考え方があるよって情報として有用です。また、システム1と2はあくまでも比喩であることに注意が必用です)

※無料部分は比較的入手しやすいものでまとめています。
※有料部分は海外のショップから購入するもので、本気度の高い人向けになっています。
※随時更新します。
※催眠関連の内容が薄いため、タイトルを変えました(2020年5月22日)

マジックの百科事典:

マジックの知識はメンタリズムをする上でかなり重要です。というか8割はトリック(≒マジック)ですしね…

日本語版は既に絶版ですが、英語版であればまだ買うことができます。これの6巻あたりにメンタル・マジックが多く固まっていますし、別の巻では降霊術など本来のメンタリズム的な現象の解説もされています。

日本語版は絶版になっていますが、別翻訳版(&DVD)が少しずつ作られているので、気になる方はそちらも要チェックです。

マジックの知識は必要ですが、そこまで多くなくても問題ありませんので、基礎的な部分と興味のある内容だけ見ておけば十分だと思っています。

メンタリズムの百科事典:

Tony Corindaの"13 Steps to Mentalism"の続編と言いますか、2011年に内容が増えてEncyclopedia(辞典)と名前が付いた本が出ています。

マッスル・リーディングやサウンド・リーディングなど道具を使わないテクニックから、ギミックを使った現象まで幅広く解説されています。

※私は旧版の"Thirteen Steps to Mentalism"しか所有していないため、追記分の内容は知りません…

※購入したので追記:タイトルの通りマインド・リーダーが時代順に紹介されていました。マインド・リーディング(読心術)をするパフォーマー全般であるため、メンタリストだけでなく一部のマジシャンも含まれています。

ダレン・ブラウンの「ミラクル」などで行われている現象も、オリジナルはこの書籍で紹介されているもので、その改案が幾つかあると予想しています。
※実際に使われている方法については不明です

マジシャンとメンタリストのためのディレクターノート:

『マキシマム・エンターテインメント』がタイトルであり、副題に"Director's Notes for Magicians and Mentalists"とあります

著者自身はサイキック・エンターテイナー協会(PEA)でセミナーを行っている、ガチガチのメンタリストで、マジック方面の活動としてはジョシュア・ジェイのコンサルタントと言えば伝わりやすいかと思います。

人前でマジックやメンタリズムをする人であれば読んでおいた方が良い本です。多少の偏りはありますが、良書です。思想的にはメンタリストよりですね。

ステージ催眠のバイブル:

Ormond McGillの"The New Encyclopedia of Stage Hypnotism"がステージ催眠のバイブルと呼ばれています。

Peter Turner他数名の著名なメンタリストが参考文献として挙げていますし、催眠術や催眠風のトリックを行いたい人は取り敢えず目を通しておくことをオススメします。

更に言うと、グーグル検索をしたところ、日本の催眠術師でこれを読んでいる人、この書籍を話題に上げている人はほとんどいませんでした。この本では訓練方法からステージ特有の技術、トリックまでが紹介されていますし、パフォーマンスとしての催眠術をやりたい人にはかなり有益だと言えます。

日本語で読める本のオススメは、『催眠誘導ハンドブック』ですね。

原著(英語)は既に絶版で、中古が30万円(JPY)で売られている稀少本ですが、日本語だと普通に本屋さんで買えます。更に、翻訳者が注釈を入れており、原本よりも更に内容が充実しているという…

著者はNLPの実践者でもあるため、エリクソン催眠ベースドの実践的な内容になっています。また、翻訳者は推奨していませんが、著者はストリートでの催眠を練習しており、やり方について軽く言及されています。

エリクソン本を買うくらいなら、こちらを読んだ本が良いかなと個人的には思っています。ある程度の知識がある人か実践者の方が理解が容易いため、初心者向けと言えるかはなんとも言えないところです。

原著ではVol.1とありますが、どうやら続編は出なかったようです。

追記:初心者に間違いなくおすすめできる本が出ました

理論的に現在分かっていること、ほぼ確定しているであろう情報が最低限紹介されており、現象も安定して起こりやすいトリック併用型であるため、初心者はとりあえずこれを読んだ方が良いです。やや古い情報もありますが、日本語でこんなまともな本が出るなんて…

コールド・リーディング:

イアン・ローランドの『コールド・リーディング』が入手しやすいですね。日本語版で読めるのが良いところです(翻訳は直訳気味なので読みにくいと感じる人もいます)。

最低限この内容を頭に入れておくと、コールド・リーディングのレクチャーなどに参加する際に置いてけぼりを喰らわずにすみます。(以前手伝いで参加したセミナーでは参加者全員が既読だったという…)

ちなみに、最近注文したばかりでまだ手元にありませんが、2018年に再販された書籍が非常に気になっています(゚∀゚)

一時期は600ドルで取引されていたコールド・リーディングについての本で、イアン・ローランドも「他の本で唯一おすすめの本」と推薦文を寄せています。

追記:2022年現在再び入手困難な本に…

コンタクト・リーディング:

相手と接触した状態で行うリーディングがまとめられた書籍をBanachekが出しています。

基本的にはマッスル・リーディングがメインですが、ペンデュラムやウィジャボード、ダウジングロッドを使った物についても言及されています。

Tony Corindaの書籍でマッスル・リーディングについて物足りないと感じたら手を出してみると良いかも知れません。

その他:かつて入手困難だった本

ここから先は

1,658字
この記事のみ ¥ 500

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?