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気分が良くなった=治っていると決めるのは危険! 精神科の疾患を考える 双極性障害【メンタルヘルスノート #8】 

メンタルヘルスノート前回の記事

精神科の疾患について考える、の2回目は双極性障害について少し
、お伝えします。


双極性障害とは?


双極性障害は、『躁うつ病』と呼ばれていた疾患です。『躁うつ病』の方がイメージしやすいかもしれませんね。読んで字のごとく、躁状態とうつ状態が交互にくるのが双極性障害の大きな特徴です。

双極性障害のうつ状態は、うつ病と同じ状態です。気分の落ち込みや継続する疲労感、興味関心の低下や不眠、食欲の低下などのようなうつ状態があったかと思うと、逆にそれらがなくスッキリして体調もよくなり、今度はスイッチが入ったように活動的になったりテンションが高くなったりします。

また、他者に対して威圧的・攻撃的になる事もありますし、妄想が出現する事もあります。
これが、双極性障害です。

見極めが難しいことも・・・躁状態の特徴

このテンションの高い状態は長続きせず、脳も疲労してきたりします。また、気持ちが上がっていた分、落ち込みも大きく強く出てくることもあります。
躁の状態は、周囲の人からみると人が変わってしまったかのように見えることもあるのです。

また、気を付けないといけないのは、躁の状態は気分もよく、むしろ活動的になるために病識がなく、調子が良くなったと勘違いしてしまうケースもあることです。
そうなると、なかなか受診しなかったため悪化してしまうこともあるのです。


特徴が違う、双極性Ⅰ型・双極性Ⅱ型

もうひとつ、この病気の難しいところは双極性障害にはⅠ型とⅡ型があるところです。

双極性Ⅰ型は、前述したように、はっきりと躁の状態とうつの状態が現れるのが特徴です。

一方双極性Ⅱ型は、この波がはっきりしません。
躁の状態が低いためあまりテンションが上がらず、躁とうつの波の差が強く出ないのです。
テンションが高くならず、低めにじっくりと推移するために、うつ病と間違えてしまうことがよくあります。

一人で悩まず、専門家に相談を


うつ病と双極性障害の治療は異なります。
どちらの病気も自分がどんな状態であるかをしっかりと医師に伝えましょう。その上でしっかりと診断してもらうことが大切です。

誰でも、病院に行く事はハードルが高いことです。
しかし、精神の病気は、放っておいてよくなることはありません。
早めに受診する事が、早期に治すための勇気ある一歩です。



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