気づいていますか? こころとからだのストレスサイン。公認心理師が解説【こころのセルフケアBOOK】#ストレスマネジメント編
ストレスマネジメントとは、自分のストレスと上手に付き合っていくこと。
ストレスとは「変化に対する反応」のこと。
私たちは、日々の出来事に「反応」して生きています。
ですから、良い出来事でも、悪い出来事であっても、
その反応の程度によっては、ストレスとなります。
ストレスマネジメントの第1歩は「ストレスによる自分自身の変化(ストレスサイン)に”気づく”」ことからはじまります!
自分のストレスサインを知る
ストレスを感じると、身体面・心理面・行動面に何らかの変化が現れます。
3つの方面のうち、どこに現れやすいかは、人それぞれ異なります。
自分特有のストレスサインを知っておきましょう。
ストレスを感じた時を振り返り、どんな反応があったかを書き出してみる。その時の自分の様子を家族に聞いてみる。
今後ストレスを感じたときに、心や体、行動にどんな変化があったのか、メモなどに残しておく
などの方法がおすすめです。
自分の体調や気分の変化は、自分が気がつくのが当たり前と思うかもしれませんが、意外と我慢したり見落としたりしてしまうものです。
特に身体面(腰痛や肩こり)や行動面(遅刻、対人関係の悪化、ミスが増える等)にあらわれる場合は、ストレスのせいだと気づきにくいので注意が必要です。
ストレスサインに気づいたら、十分に休息をとり、早めの対処を行いましょう!(具体的な対処法については今後お話できたらと思います!)
セルフケアとは「自分自身を気遣う」こと
セルフケアを訳すと「自分自身を気遣う」でしょうか。
ストレスが強い方は、自分以外の他人や家族、上司や同僚、お客さんなど、自分以外の誰かに、たくさんの「気遣い」をされている方が多いです。
他人を気遣ったり、心配りができることは、人として素晴らしいことです。きっと、家族でも会社でも重要な存在なのでしょう。
しかし、ストレスの観点からいえば、自分に対しても同様に、心配り、気遣いができることが大切です。
こんな症状はありませんか?
ここからは「疾患」に近いレベルのお話です。
次のような症状が2週間以上続いている場合、「以前と明らかに異なっているな」と感じる場合は、専門家に相談するなどの対処が必要になります。参考にされてください。
<体のサイン>
頭がすっきりしない
ため息をよくつく
たちくらみしそうになる
朝、気持ちよく起きられない
目が疲れやすい
肩がこりやすい
胃がもたれやすい
背中や腰が痛い
手足が冷たくなる
<こころのサイン>
悲しい、ゆうつう、沈んだ気分
イライラする
怒りっぽくなる
急に泣けてくる
落ち込みやすくなる
やる気がでない
人と会うのが億劫
何事にも興味がもてない
<行動のサイン>
遅刻や欠勤が増える
口論や喧嘩が多くなる
ギャンブルに依存する(依存度が高くなる)
作業能率が落ちていく
お酒やたばこが増える
化粧っけがなくなる(または化粧が濃くなる)
思い当たる症状があれば、専門家に相談したり(保健所などにも相談窓口があります)、精神科や心療内科の受診も視野に入れるとよいかもしれません。
こころの病も、体の病気と同じように、早期発見・早期治療が大切です。
【トライアド治験ネット note編集部】
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