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【逃げるor闘う?】全力で逃げてもOK!ストレスからは「逃げるが勝ち」な理由。【メンタルヘルスノート#3】


人間の○○への脳の反応は、なんとお猿さん程度だった!


おはようございます。
今回は、脳というこころのメカニズムについてお話したいと思います。
人は、ほかの動物と違って、脳(特に大脳)が発達し、
高度な認知や行動ができるようになりました。
しかし、この脳、危険回避における脳の指令システム、
実は「お猿さん」と同じなのです。
人は、高度な思考ができる反面、
危機に対する脳の反応はお猿さん程度というギャップは、
危機に対する過剰反応ともいえるマイナス面も生み出しました。

このような脳の指令メカニズムを理解すると、
メンタル不調の対抗策は、
鋼のようなマインド(こころ)を作ることではないと理解できます。
自分は弱い人間だなんて、自分を責めるのは論外です。
ストレスがかかった時に、こころが疲れてしまい、何もする気になれないという反応は極めて普通なのです。
やる気の問題だとか、こころを強くしないと!などと、
自分自身に対して余計な詮索や無駄な抵抗をしないという
選択肢を取ることができるようになると思います。

逃げるが勝ち?脳のシステムとは

それでは、詳しく説明していきますね。

私たちの脳は、危険な場面に出くわした場合。「お猿さん(動物)」と同じ反応をとります。
この反応を、闘争・逃走反応と言います。戦うか、逃げるかです。
戦うのと、逃げるのでは大きく違いがありますが、
身体の機能の反応はどちらも一緒です。

より、わかりやすく言うと。
天敵に襲われた時、お猿さん(動物)は、
逃げるか、戦うかするのですが、(だいたいは、逃げます)
脳が興奮状態になると、情報は脳の偏桃体に伝わり、
交感神経が活発になります。
すると、アドレナリンという、ホルモンが分泌され、
身体全体に「臨戦体制を取れよー!」と指令を送ります。

すると身体は、
瞳孔拡大→よく見るようにする
心拍数増加→すぐに動けるようにする
呼吸が早くなる→酸素を取り込んで動けるようにする
血圧上昇→血流をよくして、機能を高める
発汗する→体温調整する
という反応をします。
「いつでも来いよー!」という状態になります。
これが、「お猿さん脳」です。これが瞬時に起こります。 
すごく自然な反応です。
そりゃそうですよね。命の危険にさらされているのですから、最大級に反応しないと!いけません。

しかし、私たちは、天敵に襲われるような命の危険がなくても、
普通に暮らしている中でも、闘争・逃走反応を起こしています。

日常にで発動する「お猿さん脳」

日常生活のなかで、逃げ出したいような場面は、
誰でも経験していると思います。

目上の人に怒られている時、
多くの人の前で話しをする時、
試験を受ける時、etc.
たくさんありますね。
それから、逆にうれしいことであるにもかかわらず、
ドキドキすることもあります。
こういう時は、「お猿さん脳」が発動している証拠です。

天敵はいないし、命の危険もないけれど、ちゃんと身体が反応します。
ここまでは、人にとっても必要な反応です。

ここからが、マイナス面なのですが。
自然界では、天敵と対峙するのは、いっときです
危険な状態から脱出することができれば
脳は臨戦態勢をとる指令を辞めます。
しかし、現代の天敵のような要因は、
思考としてずっと脳にあり続け回避できない事が多いのです。

すると、交感神経が始終活発になっている状況となり、
脳の興奮が継続してしまいます。
当然、脳も身体もエネルギーを失い、力尽きてきます。

これが、いわゆる『メンタルダウン』と呼ばれる脳と身体のシステムです。

ヒントはあのドラマ!メンタルダウンを避けるには?

メンタルが強いとか、弱いに関わらず、
全ての人に等しく脳の反応は起ります。
それでは、どうしたら、早くこのお猿さん脳から
リカバリー出来るのでしょうか?

そのヒントは、、、「逃げるは恥だが役に立つ」
ちょっと前のドラマのタイトルですが、
こちら、ハンガリーのことわざで「自分の戦う場所を選べ」
という意味だそうです。
いま自分が置かれている状況を把握して、
場合によっては、逃げるという英断も必要です。

自分の置かれている状況、逃げるべき状況を知るために、ストレスについて正しく理解することが重要です。
ストレスについては、次回配信
こころのヘルスケアBook #ストレスマネジメント編  
を、ぜひご覧ください。

それでは、良い一日を!

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