ネットで中古フィルムカメラを買う時に気をつけたい、見落としがちなアレコレ
最近はメルカリ等で古いフィルムカメラを買う方が多くなってきているかと思います。
これからフィルム写真を始めたい人に向けて、色々なブログ記事が出ていますが、その中でもあまり説明されていない、気をつけたい事を幾つかまとめました。
1.電池の種類と、液漏れの有無
ある程度最近のコンパクトカメラ(レンズが出てきたり、オートで撮れるもの)であれば、そこまで入手が難しいと言う事はないので大丈夫ですが、念のため、amazonなどで買えるか確認しておきましょう。
また、1980年代くらいの古いカメラでは、水銀電池というものを使っていました。これは現在では市販されていないので、スペーサーなどを使って別の電池を使う必要がありますが、代用する電池の電圧によっては、明るさが正しく測れない、なんて事もあるので気をつけましょう。
そして、中古ネットであるあるなのが、外観美品!と書いてあって買ってみたら、外側は綺麗だけれど、届いてみたら電池ぶたが液漏れしていて使えない!なんて事も。液漏れは自分で治す事も難しいので、特に注意が必要です。
2.レンズのカビ、ファインダーの汚れ、ラバー部分の加水分解
これは実際に見てみないと分からないので、ネット購入だとある程度運要素的な側面もあるのですが、特に気をつけたいのが、レンズカバーが自動で閉じるタイプのコンパクトカメラ。商品写真でカバーが閉じていてレンズの様子が写っていなかったり、自動開閉のカバーがついている機種は、カバーが開かない/閉まらないなんて事が無いよう、両方の写真が載っているものにしましょう。
親切な出品者様であれば、ファインダーを覗いた時の写真を掲載してくれているので、できればそう言う方から入手しましょう。
また、年数の経過により、ラバー部分が加水分解でベッタベタになっている機種も少なくありません。
中には、アルコールでベタベタは取除いています!と記載している出品者なども居ますが、表面のベタベタを剥がしただけでは根本的な解決にはなっていません。後々、剥がした分、薄くなったプラ部分が割れたり、白化したりして、長くは持たないので、買う時から避けた方が無難です。
3.親や親戚、友人から譲り受けた系、カメラに詳しく無いと記載されている系
全部地雷です。どんなに綺麗でもなるべく避けましょう。
4.使えるフィルムの種類の確認
今買えるフィルムとして一般的な、35mmフィルム(135と記載したりもします)が写ルンですなどと同じサイズのフィルムです。これとは別に中判フィルム(120と記載します)もありますが、上級者向けのカメラと思っておいた方が良いです。
また、まれに入手が難しい110フィルム、APSフィルム、といった種類のカメラも出品されていたりします。気をつけましょう。(そのフィルムが入手出来たとしても現像できるお店が少ないのが現状です)
5.DXコード対応かどうか
上のフィルムに関連して、最近は富士フィルムやコダックのフィルムが値上げしている関係で、ロモグラフィーや海外製のオシャレなパッケージのフィルムが増えています。が、ここで気をつけたいのがDXコードというもの。
35mmフィルムには、フィルムに付いている銀色の部分をカメラが読み取って、フィルムの感度を読み取る機能があります。
これが大事で、付いているフィルムもあれば、付いてないフィルムもあります。多くのコンパクトフィルムカメラは、このDXコードに対応していますが、逆にDXコードが付いてないフィルムを入れてしまうと、綺麗に撮れなかったり、そもそもDXコードがないフィルムが使えないカメラだった、と言う事もあります。これはとても大切な要素なので、カメラを買う時にも、フィルムを買う時にも気をつけましょう!!!
6.説明書がダウンロード出来るかどうか
古いカメラでも、大手メーカーであれば、今でも公式サイトで説明書のPDFがダウンロード出来たり、有志の方がアップしてくれていたりします。
ボタンが少ないカメラであれば困る事は無いかもしれませんが、多機能になってきたくらいの2000年代初期のカメラなんかは、機能盛りだくさんでボタンもたくさんで使い方が分かりづらいものもあります。そんな時に助けてくれたり、先ほど上げた感度設定でDXコードが付いてないフィルムを使いたいけど、対応しているのか?など、大事な事が書いてあったりします。
また、カメラの機能が思い通りに動かない時に、これは仕様なのか?壊れているのか?と判断に困る時もあるので、ダンロード出来るに越した事はありません。購入前に機種名+説明書でググってみましょう!
余談
もし自分が買ったカメラが、DXコードのあるフィルムしか使えないけど、DXコードのないフィルムも使いたい!と言う場合には、DXコードシールで検索してみましょう。フィルムに直接貼り付ける事で、カメラがちゃんと認識してくれるようになりますし、値段もお安いですよ〜!ヨドバシドットコムでも入手出来ます。ぜひに。
また、せっかく買ったのに壊れていたから、であったり、ファインダーやレンズにゴミがあるから掃除したい!と安易に分解したりしてはいけません。思っている以上に中身が詰まっていて、腕時計並に高難易度です。
また、フラッシュが付いている機種などでは、コンデンサーという、強い光を放つ為に電気を溜めておくパーツがあり、それに触れると感電します。(筆者は一度誤って触れた事がありますが、バンっと全身が硬直して、接触部分には火傷を負いました。下手したら心臓発作になったり、失神したりしていたかもしれません。マジで危険。)
ではでは、楽しいフィルムカメラライフを。
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