キャリアコンサルタント自身の仕事観。

キャリアコンサルタント。と聞いて、どんな人が思い浮かびますか？

私はキャリアコンサルタント（以下、キャリコン）の資格を取得していますが、取得する前は、キャリコンという言葉すら聞いたことがあるかな？位でした。本当を言うと、リクルートエージェント。と同じくらいの感覚でした笑　転職や就活の時のアドバイザーなのかなぁという程度。

とあるきっかけでキャリコンを勉強し始めて、職業の選択、というよりは、キャリアの考え方、人生観や仕事観など奥が深いなぁと感じました。
もちろんロープレの練習もたくさんしましたし、「人の話を聴く」という行為について、更に注意深く行うようになりました。
また、現在日本が抱える労働問題や課題、新しい時代の働き方、法律など、常に最新の知識も必要です。

自分の過去を振り返っても、保険ショップで働いていた時にも、お客さまの将来の夢や潜在ニーズ、それがあるからこその保険。という形で、深く傾聴をするようにしていました。ただその時と違うのは、最終的にキャリコンは何かを販売するための提案をするわけではないので、相談者自身が主体的に自身の事を考え、自問自答し、行動に移していく支援をすることが仕事になるわけです。目に見える成果物が無いので、できる事は人の話を聴く事だけです。

キャリコンはフラットに話を聴くべきだと思っています。答えは相談者の中にあるというのは真理で、まさにその通りです。

であれば、そこにキャリコン自身に色は必要でしょうか。
キャリアコンサルタントはＡＩではない。ではそのキャリコンはどういう考えを持っているかは大事なのでしょうか。キャリコンは誰に相談しても同じ答えになるのでしょうか。そうでないなら、傾聴力がキャリコンの違いになるのでしょうか。キャリコン自身の仕事観やキャラクターは、相談には必要ないのでしょうか。

相談者目線で考えると、「誰に相談したいか」は気になるところですよね。そこって、キャリコンの人はどう感じているんでしょうか。キャリコンの属性（性別や経験など）は関係ないよって思いますか？？

答えはおそらくそれぞれキャリコンによって違うんでしょうね。

私は、キャリコンの使命は「職業選択、職業人生計画、能力開発などを通じて相談者が自身の仕事について主体的に考え、後悔の無い人生を歩めるためのサポートをする事」だと考えているので、そのために以下の４つが必要な事だと考えています。

• ①傾聴力

• ②幅広い知識

• ③ネットワーク網の構築

• ④自身の職業人生計画の充実

トライサポート株式会社

①傾聴力
先ほどからあるように、答えは相談者の中にある。これは真理です。ですので、しっかりと話を聴き、答えを一緒に見つけていくためにも傾聴力が必要です。ただ、これだけではなく、以下②～④も同じくらい重要だと思っています。

②幅広い知識
この周辺知識がどの分野に精通しているか、が、そのキャリコンのキャラクターというか、強みになるんじゃないかなと思っています。例えば私であれば、ファイナンシャルプランナーとしての経験が長く、その分野についてはそれなりに自信があります。仕事を考える上で、お金という側面からもサポートできます。具体的に言うと、今の資産状況やこれからの計画を踏まえて、仕事の選び方や働き方を考えることができます。会社員、自営業、起業の経験もあります。また、メンタルヘルス分野にも明るいため、悩んで困っている。という域を超えている場合への対処や、職場レベルでの環境改善もサポートできます。
また、専門分野でなくても、雇用保険や労働法など、具体的に仕事を考える上で必要な知識も絶対必要です。相談者から「産休育休は夫婦で取れるって聞いたんですけど、会社から案内無いんですけど、どうなんですか？」って聞かれて、？ってなると、良くないですよね。

③ネットワーク網の構築
上記の幅広い知識の習得にも関係するのですが、各それぞれの専門家との繋がりは持っておいた方がよいのかなと思います。特に、キャリコン同士でつながってロープレして楽しかった、気付きがあった、情報交換して有意義だった。などももちろんいいとは思いますが、自分がカバーできない分野の専門家とのつながりが必要なのではないかと。

④自身の職業人生計画の充実
これは、キャリアコンサルタント自身がどう職業人生計画を立て、実行できているか。という事です。もちろん、全てがうまくいっている必要はありませんが、キャリアコンサルタントは仕事というものを考えるプロです。プロとして、自分の専門分野である「仕事」というものにどう向き合っているか。自分自身の姿が、言葉で語らずとも、自分はこういうキャリコンだ。という事を体現しているのかもしれません。仕事つまらなさそうだったり、仕事の愚痴ばかり言っているキャリコンに、あんまり相談したくないですよね。

以上、４つが、自分がキャリコンとして大事にしている仕事観です。
偉そうなこと言ってしまいましたが、まだまだ道半ばです。特に④に関しては、まだまだ叶えたい仕事や夢がたくさんありますので、その途中ですね。

働き方の多様化が進み、離転職が当たり前になっています。そして時代はすごいスピードで変わっているため、リスキリングや今までと違う事を学ぶことも重要になっています。定年もどうなるか分からないですし、定年まで今の仕事があるかどうかも分からない時代です。突然仕事を変えなければいけない事があるかもしれません。私はキャリアコンサルタントとして、変化を前向きに捉え、ポジティブに行動できるようなサポートができたらいいなと思っています。そのために、上記①～④が必要なのかなと。

キャリアコンサルタントとして、この人に相談したい！と思われるような仕事をしていきたいなぁと思う、今日この頃でした！

つらつらと書いてしまいましたが、今日はこの辺で。
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