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会社設立までの半生。~数千万もらったけど、会社が楽しくなくなる30代後半編~

こんにちは。トライサポートのとらいさんです。
現在は大分県別府市に移住し、お金、キャリア、メンタルヘルス、の3分野でのコンサルティング業務を行っている、トライサポート株式会社を運営しています。個人のFP業務やキャリアコンサルティング、法人分野では社員のキャリアコンサルティングや職場のメンタルヘルス対策などを主に行っています。お金と仕事、仕事とメンタルヘルスなど、切り離して考えられない悩みを、複合的にサポートできる相談業務をしています。

さて、この自己紹介パートも5回目になります。
少し時間が空きました。というのも、ここからはなかなか書くのが気が重くて。。色々あった30代後半です。


①東京本社での仕事

前回、東京本社へ転勤になるところで話が終わりました。
詳しくは書けませんが、お客さまと会話する仕事や営業マネジメント職ではなく、対企業や対銀行とのビジネス。しかも本社勤務ということで、地方ののんびりとした雰囲気が好きだった私からすると、異世界に来てしまったというわけです。

この頃からでしょうか。会社も大きくなり、本社も一等地と言われる場所に、立派なオフィスを構えるようになりました。現場と本社のスタッフの関係も、お疲れ様です!から、お世話になっております。へと変わっていったような気がします。本社と現場の隔たりが大きくなり、お互いに分かり合えないような雰囲気。実際に仕事内容をお互いが知らないわけで。現場も本社も現地職種採用なので、溝は深まるばかり。新卒に関しては本社と現場の壁の無いように育てていましたが、もしかしたら彼らが一番その狭間に挟まれていたのかもしれません。

自分はというと、まず、現場と本社の仕事の仕方に戸惑いました。
上司の〇〇さんに事前に根回しをしておく、とか、担当役員が同じ部署同士で話を固めておく、とか、同じ会社の仲間同士なのに、〇〇部の〇〇さんから呼び出されて謝りに行く。とか。今まで、ちゃんと話せばわかる、とか、平等な力関係の中で仕事をしていた私は、驚きの連続でした。
綺麗なオフィスで、私みたいな田舎者からすると、皆颯爽と仕事をしていて華やかな場所でしたが、自分の仕事のできなさと、上を見ればキリがなく、無力感や劣等感を味わいました。
慣れない仕事で、なかなかハードでした。というか、言葉を選ばずに言うと、面白くはなかったですね。自分でいうのもなんですが、明らかに赤字部署だったのに、何とか生き残るために変にねじ曲げたような年間部署計画を作り、よくわかっていない担当役員にうまい事言って何とか難を逃れる。みたいな日々でした。

けど今思い返してみると、他の企業を相手に仕事ができたっていうのは、まぁ良い経験になったのかもしれません。決定権者を探して、しかるべきタイミングで、しかるべき上司や役員などのカードを使い、交渉を進めていく。というのは、面白かったとは言いませんが、良い経験にはなったと思います。そして、10年あれば会社はこうも変わるのかとも思いました。黎明期から勤めていた会社がどんどん変わっていく。現場からも本社からも見てみて、よく分かりました。

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②今まで掛け続けた会社の持株会が。

黎明期からいた。ということで、実は最初から会社の持株会にできる範囲でコツコツ積み立てしていました。会社が好きだった。という事もありますし、自分で選んで入った業界だったので、この先伸びるだろうという思いもありました。 
そしてこの頃、色々あって、会社の株主比率が大きく変わりました。それにあたり、持株会で貯めていた株が、親会社に全額買われる。という事になりました。よく覚えていないですが、おそらく貯めてた金額の10倍くらいにはなったと思います。 例えば300万円くらい貯めてたら、3000万円くらいになります。税金だけで数百万円支払うので、全額利益にはならないですけどね。
普通に考えたら、飛び上がるほど嬉しいですよね。結構周りの社員は喜んでいました。そりゃそうですよね。ここでは金額は伏せますが、まぁなかなかの金額です。でも私は、よく金額を覚えていません。
なぜか。

まず、持株会はそれを以て消滅。今後は親会社の株を持株会として買える。とのこと。 けど別に親会社の株をわざわざ買おうとは思いません。

次に、持ち株が親会社に買われたのが嬉しくなかった。今まで、なんだかんだ言って、自分たちで頑張ってきたという気持ちをずっと持っていました。それが、親会社に何事もなかったかのように買われてしまった。もう自分は自分の会社の株を買う事は出来ないわけです。自分たちが頑張っても、親会社が儲かるだけです。

最後に、株を持ったまま、会社の上場が目指せなくなった。 いつかは親会社が株を売って上場する事があるかもしれませんが、もう自分は会社の株を持っていません。
入社したころ、このままみんなで頑張って、上場までしたらどうなると思う?みんなハッピーだよね!?頑張ろう!って社員の皆で言ってた夢が潰えてしまった。これは思ってた以上の喪失感でした。

③数千万円と引き換えに味わった喪失感

今回の持ち株売却で、田舎で家が建つくらいの利益が出たと思います。それでも、金額を正確に覚えていないくらい、喪失感を味わった。 会社に在籍している時は、会社の文句言いながらなんだかんだ和気あいあいと向上心を持って過ごしていたものです。ですが、今回、強制的に会社の株を買われた。
自分は20代前半で会社に入り、会社の成長とともに自分も成長してきた。ただの未経験トラック運転手を拾ってもらったし、若くして店長もさせてもらったし、給料もたくさんもらったし、転勤もたくさんしたし、結婚した時も子供が生まれた時も、会社の皆に祝ってもらった。

15年、一緒に頑張ってきた会社は、途中で社長も変わった。それでも、残りのメンバーで頑張ってきた。どんどん増えて知らない顔の社員が増えても。会社が大きくなってから入社してきた社員が、お客さんをないがしろにした時は、怒鳴ったこともある。来店してもらえることがどんなにありがたいことか。
もしかしたら、FP(お金の仕事)をしてきた自分にとって、会社の株を買い続けたというのは、仕事を頑張ってきた証拠のようなものだったのかもしれない。大事なお金を、毎月会社の成長を信じてベットしてきた。

それが、親会社に強制的に買い上げられた。親会社と徐々に親密になっていく様子は見ていましたが、これは相当な喪失感でした。
この頃から、急激に仕事に対してのモチベーションが下がっていくのです。

次回、もう少しこの頃の話を書いてみようと思います。
面白かったという人はコメントやイイねをいただけると嬉しいです。

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