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4月~6月は残業をしない方が良い? 社会保険料ってどうやって決まる??

トライサポート株式会社のとらいさんです。

先日事務所に、日本年金機構から書類が届きました。
「算定基礎届の提出のお願い」。ですって。

あぁ、そうか、その時期か。と思ったのですが、これって何かわかります?

そう、サラリーマンの方の健康保険料や厚生年金保険料を決める際に必要な、報酬月額の算出の届け出用紙です。

会社が、「この人には給料これ位払ってますよ~。」
って年金機構にお知らせする用紙ですね。
年金機構はその額をみて、9月以降の新しい社会保険料(健康保険料と厚生年金保険料)を決めるんですね。

毎月のお給料が、例えば50万円だった場合、その額に合わせて、等級が決まります。 例えば、以下、東京都の協会けんぽの等級早見表です。

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r6/ippan/r60213tokyo.pdf

今の例で言うと、健康保険料の等級が30等級(年金は27等級)になります。
40歳未満だと、49,900円が毎月の健康保険料の保険料になります。
毎月49,900円。
これを、会社と本人で半分ずつ払います。
ですので、本人の負担は実質24,950円。となるわけです。

同じように、厚生年金は、91,500円です。
これを、労使折半(会社と本人が半分ずつ払う)なので、
個人は45,750円。となります。

合わせると、月のお給料が50万円の人は、毎月の社会保険料は約70,000円。となるわけですね。

さらにこの社会保険料と併せて、所得税、住民税が引かれますね。

所得税は給与から一定割合で事前に徴収し、会社が代わりに払っています。
細かい控除とか色々は、簡単なものは年末に年末調整。
ややこしいものは、翌年3月に確定申告で調整をします。

住民税は去年の収入額によって既に決まっていますので、会社が代わりに取りまとめて払ってくれているだけです。

ややこしいですよね。
まぁ、社会保険料はご自身の天引き額と同額を、会社も負担しているんだよー。もっと言うと、子育て支援金など、更にプラスして払っているんだよー。という事だけ覚えておいていただければなど。
会社も社員を抱えた分だけ社会保険料がかかるんですね。

という事で、本題の、4~6月の残業はしない方がよいのか?という話ですが、
まぁ、社会保険料を減らしたいのであれば、極力しない方が良い。でしょうね。
なぜなら、最初に書いた、この3か月間の給与が9月からの新しい社会保険料の算定の基準になります。
これには手当も含むので、ガッツリ残業手当などがある人は、それを含んだ金額で算出されるんですね。
厚生年金は払った金額が記録され将来の老齢年金にプラスに寄与しますが、健康保険料は高くても安くてもサービスは同じですので、安い方が良いのかもしれません。 
まぁ、意図的に残業を調整できる職場はなかなかないと思いますし、それができる職場は、それは色んな意味でどうなの??って思ってしまいますが。

するべき残業はしなきゃいけないですし、
しなくていい残業は0にしたいですよね。

残業を調整して給与を減らす。というのはまぁアリなんでしょうが、それよりも、こういった知識を知っておくことで、給与から天引きされる金額に興味を持ち、節税意識を高める。事が一番大事だと思います。

細かい事を言うと、4~6月に支払われた給与。なので、いつ働いた分かは会社によって違いますよね。3/16~4/15までが4/25に払われているのであれば、3/16~4/15までが4月の給与として計算されますし。月末締め翌月25日払いだと、6月働いたものは7月給与になるので、この4~6月の対象ではないですね。

はい、あと、大企業にお勤めで、勤務先企業で健康保険組合を持っている場合はちょっと違います。
これは、独自の保険料が設定されているので、健康保険料に関しては上記は当てはまりません。会社の健康保険制度などによってそれぞれ保険料は違いますね。基本的には協会けんぽより有利だと思います。

ちなみに、厚生年金保険料は中小でも大企業でも変わりませんのでご安心ください。


さて、本日の社会保険料に関するお話でした。
お金は増やすのも大事だけど、出ていくものをしっかりと理解する事も同じくらい大事です。
これからも情報発信していきたいと思います。
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また、HPも良かったら覗いてみてください。



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