見出し画像

サッカー×柔術

 こんにちは。

 最近の格闘技ブームを見ていると、タピオカの流行と同じように20年という期間がキーワードとなっているのではないかと密かに研究している松下です。

 さて今日は、ビセンテ・リザラズ(Bixente Lizarazu)さんを紹介したいと思います。リザラズと聞いて思い出すのは、1998年のフランスワールドカップで、ジダン率いるフランス代表チームの左サイドバックとして優勝に貢献したことですよね(ちなみに日本代表については、岡ちゃんが「外れるのは市川、カズ、北澤」とW杯メンバー落選者を伝えた映像が鮮明に記憶に残っています)。


 リザラズは、1969年フランス生まれのバスク人。小さいころからキャプテンとしてチームを引っ張るタイプで、当初は慎重160cmのフォワードとして9番を背負っていたのですが、途中から左サイドバックに転向したようです。だから、左サイドバックからオーバーラップし、フォワード並みのキレッキレのドリブルシュートができるのですね。

 1997年、実家からむちゃくちゃ遠いバイエルン・ミュンヘンに移籍して、そこで長く活躍することになります(2004年にフランスのオリンピック・マルセイユに移籍しましたが、当時のフィリップ・トルシエ監督とケンカして半年でバイエルン・ミュンヘンに帰ったというエピソードもあります)。

 リザラズは2006年にサッカー選手を引退した後は、テレビのコメンテーターをしたり、バイエルン・ミュンヘンのブランド大使をしたり、世界中を旅したりするなどしていました。

 また、スポーツへの情熱も冷めず、スケルトンやサーフィン、スキーなどさまざまなことに挑戦しているようです。その中になんと、ブラジリアン柔術も含まれていたのです。

 インタビューで語られていましたが、2007年に道場の代表ヤニック・ビーヴァン(Yannick beven)と知り合ったことがきっかけでブラジリアン柔術にのめり込むようになったのだとか。練習を重ねて上達すること、道場の友達と交流することが自分のライフスタイルにフィットしたようです。

 2009年、リザラズがブラジリアン柔術ヨーロッパ大会に青帯ライト級に出場した試合の様子ですね。柔術では、相手がタップ(腕十字、絞め技など)すれば1本勝ちなのですが、そうでない場合には時間内に多くのポイントをとった方が勝ちとなります。試合ではリザラズが上から攻め、相手選手のガードをパスしてポイントを稼ぎ、何とか逃げ切って勝利していますね(ちなみに青帯シニア1で優勝しています)。

 この2016年の動画では、ラペラを使った絞め技が紹介されていますね。驚くべきことに、黒帯になっています。

 フランスでも、ブラジリアン柔術の道場が活気に満ち溢れていることが良くわかりました。プロサッカー選手を引退した後に、熱くなれる競技としてブラジリアン柔術があること知っているだけでも、人生が豊かになりそうですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?