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 昨年から、10年後の教育はどのような形になっているのだろうかと考えていました。そんなある日、本屋をぶらついていたら、『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』という本に出会い、その中で教育について触れられていたので、簡単に紹介したいと思います。

1 現代は画一的教育が主流

  そもそも今の教育システムは、「従順な工場労働者が欲しい」という社会のニーズに答えるものでした。つまり、授業はチャイムに始まり、テストという品質管理をするというものです。

2 年10億人の「アンドロイド教師」が生まれる

 2012年、エチオピアの僻地にある二つの村にタブレット端末をただ置いてみたという実験が行われました。すると「子どもたちに教育的アプリやゲームの搭載されたノートパソコンさえ与えれば、自分で読み書きを学び、それと同時にインターネットの使い方も学習する」(前掲221頁)ということが証明されただけでなく、5ヵ月後にはアンドロイドをハッキングするまでになっていたのです。

3 2030年の社会科見学

 歴史の授業で、先生が「今日は古代エジプトを学びましょう。さあ、みなさんVRゴーグルをかけましょう。ここが王妃の谷、これが象形文字、墓の裏側の金細工をよく見ると、古代エジプトの神であるオシリスの彫刻に気づくでしょう」と発言しているようです。しかも、一流のエジプト学者がツアーガイドに付いてくれるのだとか。

 旅行費用、移動時間ゼロなので現実味がありますね。

4 2030年の学校

 ユーザーに合わせて学習内容をカスタマイズするツールを使っているようですね。AIを使えば、「今のあなたには、この分野を学ぶことをおすすめします」といった感じでしょうか。また、ARを使ってマンハッタンを歩けば、通りに面した建物の100年前の姿を見ながら、その歴史を学ぶこともできるようです。

 すると、ますますどこで学んだかというよりも、何を学んだかという学習歴が重視されることになりますね。さてと、10年後を見据えて、少しずつ準備していきましょうか。

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