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お家で親が勉強を教えてはいけない3つの理由。(3min)

思えば子ども時代、うちは比較的教育熱心な家庭だった。

学校のテストや宿題でわからないところがあればいつも母が教えてくれていたし、長期休みに出される作文の宿題はいつも叱られながらやっていたし、中学校での定期テスト勉強の進捗も基本的に管理されていたような気がする。

だけど教育に携わり初めて、僕は「お家で保護者が子どもに勉強を教えるのは良くないのでは?」と感じるようになった。

その理由は大きく3つある。


理由1:子どもが先生に質問できなくなる

お会いした際に「うちの子なかなか自分から質問できなくて…」とおっしゃる保護者さんは多いが、そういうご家庭に限ってお母さんが甲斐甲斐しく子どもの世話をしている気がする。愛するが故の、子どもが転ぶ前に目の前の石を取り除いてあげる行為。でもそれは子どもたちが自分の力だけで困難を克服するチャンスを奪うことにもなっているんだよね。

それに「誰かに助けを求める能力」は人間にとって必要不可欠な力だと僕は思う。だけど子どもにとって最も身近な大人である保護者が勉強を教えてくれていると、他人である先生にわからないところを質問するのが「恥ずかしい」「面倒くさい」「バカだって思われたらどうしよう」と、だんだんできなくなってくる。


理由2:親が感情的になり、子どもが勉強嫌いになる

24時間子どもたちと接する保護者は、教える時についつい感情的になりがちだ。

基本的に子どもは1回で理解できることなんてほとんどない。だけど保護者からすると「昨日も説明したのになんでわからないの!?」となる。

家で勉強する度にこんなこと言われてたら、勉強が楽しくなんてならないよね。


理由3:遊ぶ時間が減る

朝から夕方まで学校で勉強してきたら、それからは遊ぶ時間にしてほしい。なぜなら遊びは、思考力の基本となる原体験ができる時間であり、学校で学んだことを体感して納得するための大切な時間であるからだ。

だけど保護者が勉強を教えてしまうと、この時間が大きく減ってしまう。小学生にとっての遊びは勉強以上に大切な時間なのに。


では、子どもが勉強をわかっておらず、勉強の質問をしてきた場合はどうすればいいかというと、


・「お母さんはわからないから学校で聞いておいで」と伝える

・学校で先生への質問の仕方(タイミングや聞き方)を教えてあげる


をすれば全て解決するんだよね。

こういう場合の「先生への質問の仕方」は、また別のnoteで書きたいと思う。


#家庭学習 #勉強 #学校 #宿題

#TRES #トレス #石橋優也

考えることが好きになれば、算数も国語もぜんぶ好きになる。すべての子どもたちに学ぶ楽しさを感じてもらうべく奮闘中。TRES代表。