缶切り

職場で若い子(10代〜20代前半)とのジェネレーションギャップを感じることがある。

話している中で「あ、ここ違うんだな」と感じることはいろいろあるのだけれど、一番大きな違いで若い子ほぼ全てに共通するのは「缶切りを使ったことが無いこと」だろうか。


うちの職場では結構缶切りを使う。業務用?の何キロ入りとかの大きな缶詰を開けることもあるわけである。プルトップはついていない。缶切りで開けるしか無い。

というわけで、これで開けてね、と缶切りを渡しても大抵使い方がわからない。考えたら当たり前なのだ。最近の缶詰は全部持つところがついている。私も家で缶切りなんてもう何年も使っていない。


一番最後に家で缶切りを使ったのはいつなんだろう。子どもの頃は何やかんやと使っていた。

主に開けていたのはフルーツの缶詰。家にあるとソワソワして、

「食べていい?」
「まだ駄目」
「えー」

でしばらく気にする日々を送り、GOサインが出たら嬉々として開けていた。プルトップの缶詰に徐々に変わっていく中で、「おぉ、これは缶切り使わなくていい!」と最初の頃は地味に感動していた。少しお洒落に感じていた。



慣れたらどうってことのない動きだけど、缶切りを使うにはコツがいる。初めて缶切りを使う人にこれだけ出会えることはおそらくなかなかなくて、実はこの機会を興味深く観察している私である。

力が弱くて1回、1回、ふにゃふにゃ頑張って開けていく人もいれば、逆に力が強いのか?でも方向がちょっと違うのか?缶の内側の側面を一緒に削り取っていく人も見たことがある。

皆大抵、最初はちょこちょこ細かく刻んで開けていく。慣れていくにつれガッガッと大きく素早く開けるようになっていく。


一口に「缶切りを使って缶を開ける」と言っても個性があって、実は面白いところなのである。


最近、久しぶりに初めて缶切りを使う人を見たのでこんな記事。

息子にもどこかで一度は経験してみて欲しいかなぁ。



ではまた明日。