水の底

フォロワーさんの記事を読んでいて、ふっと思い出したこと。


子どもの頃。私は水の底が好きだった。水の底から水面を見上げるのが好きだった。

プールの自由時間に何をするかというと。

・なるべく回転しながら飛び込むこと

・水の底に沈んで水面を見上げること


この2つが好きでよくやっていた。


水の底に沈むのは、実は少し難しい。底までいくのは簡単だけど、そこから仰向けになって沈んだままでいるにはコツがいる。

どうしても浮いていってしまう身体をあれこれ工夫して(これを言葉で表すのはとてもむずかしい)、沈んだ体勢を維持できるようになったら水面を見上げる。晴れた日は特に、日差しが入ってキラキラして綺麗なのだ。わざと息を吐いて気泡を作って、それが浮かんでいくのを見るのも良し。普段なかなか見られない世界を見ていた気がする。


今よく考えたら、溺れているんじゃないかと勘違いされる可能性もあり。息子から「やっている」って聞いたら「何か危なそうだからやめとこう」って言っちゃいそうな気もするものの。

当時の私は何も怖くなかったし、ただ綺麗だなと楽しみなものだった。


今はもうプールに入ることも全く無いし。よほど人の少ないプールじゃないと、なかなかできないかなぁと思うものの。「死ぬまでにもう一度見たい景色は?」って聞かれたら、 「水の底から見た水面」って答えるかもしれない。


ではまた明日。