きゅうりの飾り切り

息子が最近、「きゅうりの飾り切り」にハマっている。寿司にもハマっているわけだが、寿司の番組の中にきゅうりの飾り切り出てきて、そこで興味が出てきたようだ。

「松作りたい!蛇腹切りしたい!」

と本人は言うのだが、まずは1人で危なげなく包丁を使えるようになってからではないだろうか。まだ3歳(もうすぐ4歳)。一応「猫の手」は覚えているも常に実践はできず、正直、全く切れない子ども用の包丁なら1人で持たせてもいいけれど…というレベルである。

余談だが、我が家にある子ども用の包丁、全く切れないので1人で持たせても怪我はしないだろうが、その代わり切るものをかなり選ぶ。ウインナーくらいなら切れるが、人参になると大人でも力が必要で、変に力を入れて手首を痛めそうだ。柔らかいものだけ切ってもらえばいいのか、大人と一緒に普通の包丁を使った方がいいのか、悩むところである。

さて、きゅうりの飾り切り。とりあえず息子には夫と共に「なんちゃって蛇腹切り」はしてもらった。本当の蛇腹切りほど深くも細かくも切り込みは入れず、軽くスッスッと間を開けていくつか切り込みを入れるものだ。とりあえずそれだけでも本人は満足してくれたので良かった。

残ったきゅうりは私が本当に蛇腹切りしてみた。と言っても私もやったことはないので、とりあえずやり方を調べてやってみる。箸を使って深さを調整するやり方も書いていたが、最初から使うのは何だか負けた気がするので(負けず嫌い)普通に包丁一本で切っていってみた。

表も裏も切って持ち上げてみるが、どうにもうまく蛇のようにならない。思った以上に深く刃を入れないといけないようだ。これだけ深く沢山切り込みを入れれば完全に切れてしまいそうなものだが、予想に反して繋がったままのきゅうりである。すごい。

深さを調整して、一応蛇のようにとぐろを巻けるきゅうりが完成。「蛇腹切りだーー!!」と息子のテンションは上がっていたので良かった。

今までの人生、きゅうりに注目したことは無く、飾り切りをやろうなど欠片も考えたことはなかった。息子の興味のおかげで私の興味も広がった。きゅうりの飾り切りは、簡単なのものから難しいものまで本当に沢山あるようなので、これからできそうなものをちょこちょこやってみるかなと思う。もうすぐきゅうりの季節だし、息子はきゅうりが好きだし、丁度いい。息子の包丁の腕も、きゅうりで上がるかもしれないな。

蛇腹切りしたきゅうりは、同じ大きさの普通のきゅうりを食べるよりも個人的に食べやすく、見た目だけでなく食べやすさも上がるとはすごいなと思った。料理はそれこそ縄文時代の人でもしていただろうし、大昔からの知恵がいろんな所で受け継がれているのだろうな。奥が深いものなのである。

ではまた明日。