夢の続き

私は割と物語になっている夢を見ることが多い。夢の中で話が展開していくと言えばいいのか。全然違う場面にコロコロ変わったり、わけもわからずただ走って逃げていたりするのではなく、事柄が続いていって「お話」になっているものが多いのである。

それはあくまで「覚えている夢」限定なので、覚えていない夢の中には物語じゃないものもあるのかもしれないけれど。

とりあえず完結する、しないに関わらず、覚えている夢は「物語」なことが多いのだ。


この前見たのもそんな夢だった。

私は同行者(誰か覚えてない)と山間のホテルに行った。どうも旅行の途中っぽい。1階でご飯を食べた後、フロントに行って泊まるための鍵をもらった。

もらった鍵は「305」だったので、エレベーターで3階に行き、部屋の案内図を見た。305という数字を探した。のだけれど。

案内図に書かれている部屋番号は、どれも「300××」という感じで、5桁の数字しか無いのである。しかも下二桁は、読める数字もあれば読めない字もあって、全く意味がわからない。

これはどういうことなんだろう…。私たちはフロントに引き返した。そして「5桁の部屋番号しか無いようなんです」と言った。でもフロントの人は「うちには3桁の部屋しかありませんよ」と言う。

えぇ…??

困惑していると、「部屋が見つからない」という人が続々フロントに集まってきた。渡された部屋番号と同じ部屋が上の階には無いっぽい。

これはどういうことなんだろう。まるで上の階だけ別の世界に繋がっているような。

今ならまだ明るいし、他のホテルを探すこともできるだろう。ホテルを出たい人は出て、いたい人はいる、という話になった。私たちは残って、どういうことなのかもう少し調べてみることにした。

上の階に泊まっている人もいるようなので、まずはその人たちに話を聞いてみたら、どういうことなのか少しわかるかも。

というわけで、話を聞こうとしたところで夢が終わった。



いやいやいや。結局何だったの。謎が謎のままではないか。気になるではないか。

しかも「目覚ましが鳴って強制的に起こされた」わけではなく「自然に目が覚めてしまった」のである。

何でそこで起きたのー!


しかしよく考えたら。「夢」は自分が見ているものなわけで。「夢」には限界があるのかもしれない。

私がこの話の続きを思いつけなかったから先が見られなかったとか、そういうこともあるのかもしれない…?

今まで完結しなかった夢たちも、私が続きを思いつけなかったから終わらなかったのかも。

そんな仮説が少し出てきたのであった。


まぁそもそも、導入部分(ホテルに行った。部屋が無い)も顕在意識というか意識的に考えたことは無いけれども。「こんなことあったら面白いかも」とはどこかで思っていて、それが表に出たとかなのかなぁ。


夢ってよくわからないよな、と結局そんな結論になってしまうのだった。しかしホテルの真相は気になるので、どこかで続きを見られたらなと思う。



ではまた明日。