10進法

息子の爪を切っていた。

しかし何回言ってもあんまりゴゾゴゾ動くので。

「ちょっと数かぞえてみて」

と言ってみた。他に集中することがあれば動かないかな?と思ったのだ。素直に

「1、2、3、4…」

と数えだす息子。しかし、30くらいからがどうも怪しい。

29の次が、ヒントを出しても「さんじゅうじゅう」になったりとか。33の次が35になったりとか。

そんな中、息子に言われた。

「何で39の次は40なの?」

「十の位」の数字が変わるとき、「3の次の数字は何?」と聞いたりしたからだろうか。そんな質問がやってきた。しかしこれを説明するには。思わず夫と顔を見合わせる。

「5歳に10進法の話してわかると思う?」

「うーん。どうだろう」

私は理系じゃないし、算数や数学が特別得意なわけではない。そんな私では、「39の次が40になる説明」は10進法の事を話すくらいしかできない。他に何かいい説明の仕方ってあるのかなぁ。

とりあえず紙に0〜9を書いて、9の次はまた0。その代わり、隣に1が入る。そしてまた、一の位が9までいき、0になったら十の位が1増えて2になる。そんな説明しかできなかった。

実際には、一の位とか十の位とか、そんな言葉を使ったわけではないのだけれど。


説明しながら、自分が子どもの頃のことを思い出していた。おそらく私は何も疑問に思わず、ただ数字を覚えていたのではないかなぁ。ちゃんと10進法を意識しだしたのって、いつのことだったんだろう。下手したら2進法を習った時だったかもしれない。


世の中にはいろんな数の数え方があって、決められた数を超えたら上の位にいくというルールがある。その中で、一番身近でよく使っているのが「10進法」というものなんだよ、という。

これを覚えれば、時計とかにも応用がきくとは思うけど。数自体にそこまで馴染みが無い幼稚園児や小学生くらいの子だと、機械的に覚える方がいいのかなぁ。よくわからないな。

まぁ、日常生活で使っていくうちに、段々身についてくることだとは思うのだけれど。


一応息子に説明したものの、やっぱりよくわからないようだった。わからなくても、こうやってちょこちょこ日常で数と触れ合っていたら、いつかわかるようになるのではないかな。


ではまた明日。