歌うように話す

人が言葉を発する時。何を思ってその言葉を決め、声帯を震わせ、声を出すのだろう。

なんて難しい話をするつもりは全くないけれども。よく考えたら「声を出す」って不思議だよなぁと思ったのだった。


実は今日は連続投稿999日目なので、ここで1つ、noteじゃ絶対にわかりようのない私の秘密を話そうと思う。

実は私は、普通に何でもない日常会話の中で突然歌い出すことがある。

歌い出す、というか、抑揚をつける、というか。

ミュージカルやお芝居とちょっと近いものはあるような、でもそうでもないような。

例えば息子と話している時の相槌が急にひとつだけ「そうなんだね〜♪」となる感じである。


自分ではそこで歌い出すつもりはない。というか下手したら歌っている自覚もない。

もちろん私は大人なので、普通に他人と話す時は普通に話をしている。ハズである。

しかし家族とか、そんなに気を使わなくていい人相手だと、何か抑揚がおかしい時がある。メロディーがついている時がある。

これは「そうしよう!その方が相手に伝わる!」などと意識してやっているというより無意識で、何か自分の中に浮かんだものをそのまま口に出したらそうなっていただけなのだ。


ここ数日は特に酷くて、家族と話す言葉に割と音楽がついている。おそらくこれは、俳優さんというか演劇系な話を読んだ影響もあると思う。そっちに引きずられて私も何だか演じている気分になっているのかも(私自身は学芸会で演じたくらいしか経験のない人間である)。


ちなみにこの歌会話(?)は息子にはどちらかというと受けが良く、「なにそれー」とひとしきり笑った後で真似して歌ってまた自分で笑っていたりすることもある。楽しそうで何よりである。

しかしたまに息子自身が会話の中で歌っていることもあり、「どう考えても私の影響だよな、この子はこのままでいいんだろうか…」と思うこともある。息子よ、保育園のお友達で気付いているだろうけど、大抵の人は会話の中で歌わんのだよ。

でも私にそれだけ親しい人がいないだけで、実は親しい人の前の会話で歌うのは普通な可能性もなきにしもあらず。その辺、どうですかね。


「歌になる」ってことは、要はメロディーがついているということで。それはつまり、「普段の会話と違う音程になっている」ということなのだろうか。

「普通の会話」だって聞こえるからにはひとつひとつは「音」なハズ。会話も歌も「音の連なり」であることに違いはないと思う。

そこの線引きってどうなっているのだろう。私は全くそういうことを勉強してこなかった人間だけど、歌を習う人は「会話」と「歌」の違いについて学んだりとかするのだろうか。


会話も歌も、結局は声を出しているのだ。きっと自分の中で「次はこの音程で、この言葉を」って意識するしないに関わらずどこかで決めて、そしてそれを表に出しているはずである。

ただたまーに、私の出し方が何かちょっと一般的なものと違う時があるだけ。そう考えると会話の中で歌うことも普通というか、「ちょっとノリと音程が違うだけじゃん」って話になりそうな気がしないでもない。


基本的に、歌っている時は素直なのだと思う。同じ言葉でもその時々によって「一番その気持ちに近い音程」ってあるのだろうし。素直に自分の中に浮かんだものをそのままスルッと出したらそんな音程だったのではないのかなぁ。


おそらくこれからも。私は家族の前でたまに歌いながら話すのだろう。それはたぶん、何も考えず素直に話しているだけだから、気にしないでおくれ。

と家族が読んでいないここに書いても仕方ないけど。

ここ数日は歌うことが多かったから、なんとなく歌う会話について考えたのだった。



ではまた明日。