どうしての猛攻2

息子からの「どうして」攻撃が激しい時があった。一時控えめになっていたのだが、最近、また激しくなってきた。

以前はまだどうにか答えられた質問が多かったのだが、今は更に高度な(?)質問になり、答えるのが難しくなっている。

例えば車に鳥のフンが落ちているのを見て「どうして鳥さんはトイレでうんちしないの?」と聞く。

「鳥にトイレは無いから」…と言ったところでそれはそれで何で?という話になってしまうし、「人間じゃないから」は、ペットとして飼っている動物が含まれなくなってしまう。私は知らないが、決まった場所で排泄する動物も他にいるのかもしれないし、人間だけとくくるわけにはいかない。知能や社会性や衛生面で攻めるか?うーん。説明が難しい。

「どうしてかゆかゆ(かゆくて皮膚をかくこと)すると血が出るの?」

も、原理としてはわかるのだが、説明が難しい。皮膚の下には血管が張り巡らされていて、血管の中には血が流れていて、その血管が傷つくから血が出るのだ、と説明したところでたぶん今の息子ではよくわからないと思う。いっそ図で見せた方がわかりやすいのかもしれないが。「どうして食べる(飲む)とうんち(おしっこ)が出るの?」と聞かれることもあるし、人体系の図鑑を買った方がいいのだろうか。

他にもいろいろ日々質問されるのだが、一番答えに困る質問はこれである。

「どうしてみんなぼくのこと怒るの?」

みんなに毎日怒られっぱなしということでは決してない。ただ、私や夫、祖父母、保育園の先生等、一度も怒らなかった大人はそれなりに会う人の中にはいないだろう。みんな何かしら息子に対して怒ったことがある。

それは、「息子が悪いことをしたから」とひとくくりにできるものではなく。「大人の都合のいいように動いて欲しくて」言っていることも含まれるのだ。

怪我や命に関わることはもちろん止めるし怒る。しかしそれ以外で何かしらその人の怒りに触れる部分があって怒られていることも必ずある。それを息子にどう伝えればいいのか。この質問は、実は何度もされているのだが、未だにいい答えを返すことができない。

とりあえず毎回、「息子が悪いから」とは絶対言わないようにしている。大抵は「相手のして欲しくないことをしてしまったからだと思うよ」という感じに答えているだろうか。恐らく怒られる側が一方的に悪いことは、無くは無いが少ないのだ。怒る側の物事の受け取り方の問題も大いにある。それは息子が悪いわけではなくて大人の問題で、それを「息子が悪い」と全て息子のせいにして片付けたくない。しかしそういうものを息子が納得できるように説明することは難しく。いつも「うーん。そうだねぇ」と悩みつつ答えることになる。

全てを答える必要はないが、全てを「不思議だねぇ、何でだろうねぇ」で終わらせるのも違う気がする。息子の成長と共に日々高度になっていく「どうして」。親の成長も問われているのかもしれないな。


ではまた明日。