山でのひとり時間
「メキシコ 日々 手しごと 展」無事に終了致しました。今年も沢山の心強い仲間に助けられ、また新しい素敵な出会いにも心から感謝致します。
このnoteでは、メキシコや仕事のことだけではなく、その時その時、感じた事や出会った風景などを記録しておこうと始めたもの。今日は、イベント開催中に紅葉も終盤、標高1600メートルの小さな山小屋に、一人で過ごして感じたことの記録です。
滞在中、仕事のない時間は、なるべく外に出て深呼吸をするようにしていました。これ、すごく簡単そうなことだけど、私、東京にいる時、全然できていない気がするんです。
最近、よくマインドフルネスとか、リトリートというような言葉を耳にするようになりましたが、特に何か特別なことをしなくても、大好きな自然の中で過ごすだけで、心身共にリフレッシュします(私の場合)。
山の中を歩くだけでも化学的にヒーリング効果があるという研究結果があると聞いたことがあり、大いに納得。山ではよく食べ、よく眠れるし、テレビやパソコンもなぜか開きたくなくなるのも不思議です。(普段は夜な夜な読書やら、海外ドラマや映画、音楽を鑑賞するのが好きな人)
山での滞在が始まってから、手にとるように身も心も元気になっていくのがわかったので、家族に我儘を言って、仕事を終えた後、もう数日だけ滞在を延ばし、ゆっくりすることにしました。
正確には、人に会ったり、散歩したり、庭仕事や山の家の冬支度などをしたりと、それなりに忙しくしていたのですが、一緒にいて心地の良い人たちとのお喋りも、美味しい一杯のコーヒーも、無心で草刈りなどの庭の手入れをする時間も、誰にも邪魔されないひとりで過ごす山時間は、最高に贅沢で大切な時間となりました。
蓼科山の麓に広がる女神湖や蓼科牧場があるこのエリアは裏八ヶ岳とも呼ばれ、パワースポットとも知られています。時期によっては観光客が多いですが、商業施設等が少ない分(そこがいい)、手付かずの雄大な自然も残り、空気もお水もおいしくて、おまけに人々もあたたかく、ここに来るたびに英気を養えます。
町内は山エリアと里エリアがあり、標高差が1000m近くあるので、気候も全く異なります。里エリアは年間の日照時間も長いと言われる地域で、山の水が豊富で農業も盛ん。お米やリンゴは勿論、多種多様な新鮮がとても美味しくて、つい食べ過ぎてしまいます。直売所巡りも楽しみのひとつ。
また、今回のイベントではそんな土地で生まれ育った方、移住した方、魅力的な生き方をしている方達に沢山出会うことができ、学びや気づきも大きかったです。生活面でもお仕事面でも、お互いに助け合い、同時に自分のやりたいことに一生懸命に取り組む方たちの姿にも良い刺激を受け、長年いつかいつかと先延ばししていたとことへも、飛び込む決断ができました。
忙しすぎたり疲れていると、決断力も鈍るし、自分自身が感じ取るメッセージも変わってくる気がします。自然の中で、自分と向かい合うちょっとした時間によって、五感が研ぎすまされ、より自分らしい判断、行動、そして良い出会いに結びついていくと感じています。
そんな気持ちを忘れないための記録でした。
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