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アドバンテージは内定者アルバイトで養うに尽きる|経理のかじわら

内定者アルバイトないしはインターンをする意味はなんだろうか。せっかく学生最後にはじけて遊べる大学4年生の時になぜわざわざインターンをするのか。そんなに生き急いで何になるのか。

卒業できるか不安になっていた大学4年の冬、2019年12月3日、トレンダーズの内定者アルバイトとして経理グループで働きだした梶原が、内定者アルバイトをする意味や当時の心境を振り返ろうと思います。

何より21卒の内定者がトレンダーズでも働き出しているので何か思考の一助になればと思っています。

かじわらのこと

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(現代表取締役会長,社長と20卒内定者。内定式にて撮影)

トレンダーズの新卒1年目。大学1年の冬に新規営業開拓チームで、大学3年の冬~大学4年の春に当時子会社のBLTで働く。内定式を経て、19年12月に経理で働き始める。経理を希望したのは、内定式後の経営陣との懇親会で今の上長でもある田中CFOと会話したのがきっかけでした。何より漠然と考えていた将来像に向けて経理の仕事は必要だと考えていました。

19年12月時点で私含め同期7名のうち4名が内定者アルバイトをしていました。トレンダーズの内定者アルバイトは内定者自身の希望でできました。一方、希望しない同期は同期で独学で簿記の資格を取得したりとそれぞれ何かしらの目的意識を持っていたと記憶しています。

なぜトレンダーズに入社しようと考えたか

端的にトレンダーズの志望動機をお伝えすると「トレンダーズに恩義を感じているから」に尽きます。大学1年生だったときにトレンダーズが主催するビジネスコンテストで優勝をし、当時代表取締役社長だった岡本伊久男氏にインターンに誘っていただきました。大学1年生の私にはこれといって突出したスキルがあるわけでもなかったので、インターンにお誘いいただいたときには嬉しい気持ちと不思議な気持ちでドギマギしていました。

インターンが終わってからも紆余曲折があり月に1度岡本さんとランチをし、様々な悩みや課題の壁打ち相手になって頂きました。

何も持ち合わせていないごくごく普通の大学生(謙遜とかではなく本当に当時の私はいい意味でも悪い意味でも何もなかった)にどうしてこんなに目をかけてくださるのか、こんなに良くして頂いているのに何も返せないままでいいのだろうかと考え出したのが就職活動真っ只中の大学3年の梅雨頃でした。

就職活動を進めていくうち、働く企業に対してどれほど尽くしたいか、どれほど自分が尽くせるかと考えていくようになりました。もともとの性格として家臣気質というか昭和気質というか、どこか組織のために上司のために働くことが誉と感じていたゆえに尽くせる企業かそうでないかで企業を判断するようになっていました。

結果的に何かを返したい、恩返しをしたい企業であり、尽くすべき人がいるトレンダーズへ入社を決めます。岡本さんとのランチで「トレンダーズに入れてください」と頭を下げたら「わかった」と一言頂戴し、入社することになりました。

トレンダーズは自己実現のための企業、自分のキャリアを作る場としての企業の側面が強い企業です。どちらかといえば多くの社員が「こんな自分になりたい」「こんなことをしたい」という気持ちで働いています。そんな中に「会社へ恩を返したい」の一点張りで入社しているので異質な存在であるのに違いませんが、そんな異質をも平然と受け入れるのがトレンダーズです。

入社後のアドバンテージを高めるための内定者アルバイト

前述の通り内定式後の経営陣との懇親会で会話した田中さんとの出会いが経理での内定者アルバイトにつながります。内定者アルバイトを始めるにあたって田中さんと面談をした際に「この内定者アルバイトをどのようなものにするか」という問いがありました。

この問いに対し、田中さんと私の中では「入社する4月からのスタートダッシュをより早め、内定者アルバイトをしていない場合の自分より高いアドバンテージを獲得しておく」と答えを設けました。

あどばんてーじ【アドバンテージ】(英:advantage)
有利な立場、条件。優位。利益。〔外来語辞典(1914)〕

ベンチャーや中堅企業全体の状況を把握していないために一概にとは言えませんが、ベンチャーや中堅企業の入社後の新人研修はなかなかのスピードで終わり、あっという間に配属されます。ゆえに新人は入社後に即戦力になることを求められがちです。つまり急発進・急加速・急上昇を求められるのです。こうした要求に応えることは急速な成長を可能にする一方で、成長の歪を生み出す恐れもあります。

従来の4月入社に合わせて働くのではなく、入社前から実務を学んでおくことで入社後の急発進・急加速・急上昇によって生じる様々な悩みやいわゆる成長の歪や痛みを緩和し、入社後の成長速度をより早いものに,アドバンテージを高いものにしようというわけです。

実際4か月の実務経験は高いアドバンテージをもたらし、結果として早期に成長を実現しました(ただしこの成長はあくまで単発的であり持続してはいません)。4か月間の蓄えによって一定の知識と業務理解がないとできない営業や納品チームといった現場とのコミュニケーションや新たな経理業務の引き継ぎなどを比較的スムーズにこなせるようになっていました。

内定者アルバイトをすることのメリットは、
■現場とコミュニケーションができ、現場との関係性を最低限作れる
■最低限の業務(私でいう経理業務)フローを理解し、自分でこなせる
■キャリアや今後の将来に関して業務や仕事を踏まえて考えられる
ことにあるといえます。

ただこうしたメリットのほかに内定者アルバイトの経験には「学生から大人への移行期間を設けられる」というメリットもあります。

よく企業の新人研修では、学生と社会人の違いの話がされます。ここでいう社会人とは企業で働く人という意味合いが強いです。私のいう大人とはこの社会人とは似て非なるものです。いうなれば大人という枠組みの中に社会人というカテゴリーが存在しているということです。

学生から大人への移行期間

内定者アルバイトとしての4か月間は学生と大人の違いを知り、どう自分がその大人へとなるのか考えさせられる時間でした。精神年齢をどう底上げしていくか、大人としての振る舞いとは何か、今自分が何にどう感じるかを明確にしてみる。

ただひたすらに内省と自己批判を繰り返し、その積み重ねによって学生だった自分を捨て、大人になっていく。目の前にいる大人たちの良いところ悪いところを可能な限り見て、真似してみたり自分なりに合わせてみたりする。

そんな内に籠った作業をできるのが内定者アルバイトという立場であり、学生から大人へ移行するための期間であるように思えます。今思うといきなり4月から大人なんて言うのは難しいものです。ある程度の移行期間を設けておくことで入社後でも心にゆとりを持ちながら業務を進められるのだといま感じています。

就職活動以上に自分自身を考えていたのが内定者アルバイトの期間でした。むしろこの期間に自分自身への内省と自己批判をしていないと大人には変われないのではとも感じました。

さいごに

ここまでに述べたことはあくまで個人の所感です。私の同期でも全く違う視野視座で内定者アルバイトを見ていたと思いますし、内定者アルバイトをしなかった同期もそれ相応の戦略観を持っていたはずです。ここでの話は1つの選択肢に過ぎません。

何より恩義だけで入社を決めるのはあまりお勧めしません。なぜなら恩義を感じる瞬間はほんの一瞬であり、それを持続させるのは難しいからです。嫌なことも好きなこともひっくるめて全部飲み込んでそれでもなお恩義を感じられる企業がある場合は、そこに入ってもいいかもしれません。

激動の2020年の師走。就職活動をした皆さん、今もしている皆さん、これからする皆さん、もちろん就職活動を乗り越え今一所懸命に働くすべての皆さん、とりあえずこの1年お疲れ様でした。来年もまたお互い知らぬ間ではありますが頑張りましょう。

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