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月暈と裏側とシンクロナイズ

今夜は中秋の明月らしい。

今日1日を通してエレファントカシマシの「今宵の月のように」を2度耳にしたが、そういうことだったのかと妙に納得してしまった。

仕事からの帰り道、大学生くらいの若者数人がラップバトルをしているのを横目にすたすたと歩いていくイタチを目撃するというなかなかカオスな状況に遭遇したが、そうか中秋の明月だったら仕方ない。


月と言えば、去年の春頃になんとも珍しい光景を目にした。なんと月の周りに虹のような光の環が掛かっていたのだ。


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今宵、月の撮影に挑戦した方々ならご理解いただけると思うが、実物はこの写真の比じゃないくらい凄まじい美しさだった。

調べてみると、月暈(げつうん)と呼ばれる現象らしく、細かい氷の結晶からできた雲に月の光が屈折反射して起こる現象らしい。

"幸せや幸運の前兆"との言い伝えもあるらしく、妙に心に残っていた。

実際、その月暈を見た4ヶ月後に転職活動をわりと満足な形で終えることが出来たので、あながち侮れんかもしれん。


そんな幸運をもたらしてくれた月だが、地球からはその裏側を観測出来ないという点がまた面白い。

"兎が餅つきをしている"とチャーミングなこじつけをされたり、太陽系で地球から最も距離の近い天体であったりと、我々のすぐ近くに存在するはずなのに、裏側は決して見えないし、見せない。

非常に神秘的で魅力的である。

そんな人に私はなりたい

…とは思わないが、ここぞというとき以外は本心をひけらかすようなことがないよう、気を引き締めていきたい、晩夏。






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