秀麗富嶽十二景山の山々「倉岳山と高畑山」(山梨県)
登山日:12月2日
今回は、秀麗富嶽十二景山の山々、中央線沿線の山登りです。
真新しくなったJR中央線「梁川駅」に集合して、まずは「倉岳山」を目指して出発しました。駅から徒歩20分くらいで登山口に到着します。そこから立野峠まで沢沿いに登ります。沢には大きな滝などはありませんが、よく見ると傾斜のある岩の斜面を滑り落ちるような小さなナメ滝(渓流瀑)や釜などもあり飽きさせません。登りも緩やかで急登箇所でもつづら折りとなり足に優しい登山道でした。
さらに、この登山道ではトチノキの巨樹群に出会うことができます。巨樹というと屋久杉の様な巨大な樹を想像しますが、幹周り3m以上を巨樹と言うそうで、ここでは5m以上のトチノキの巨樹達に出会うことができました。また、ここは「峠文化の森」と称されています。甲州市街と秋山村の集落を結んだ昔の生活や文化の交易路である峠が集まっており、コース上にも立野峠・穴地峠・穴路峠があって休憩するには丁度良い場所でもありました。もちろん車などではなく歩いて移動する時代の話です。
倉岳山・高畑山ともに山梨県大月市の「秀麗富嶽十二景」で富士の絶景スポットとされております。今回は残念ながら雲隠れで見ることはできませんでした。快晴ではありましたが富士山側にだけ雲が出ており残念でした。負け惜しみですが、見えたとしても道志山塊の主峰達が立ち塞がっており富士の頭だけが覗いている程度なので、反対側にあたる北側の中央高速道を挟んで奥多摩山塊の景色の方がはっきりと見える景観としてはこちら側が綺麗だと思いました。天神山を経て高畑山から下山しますが、暗い植林地の長い下山道には少し飽きてきましたが、下山口から見える扇山と百蔵山(ももくらやま)の景観を見ながら鳥沢駅に戻りました。紅葉は終わっていましたが落ち葉を踏みながら歩く素敵な初冬の山歩きでした。
大月エリアの登山に来るたびに桃太郎伝説を耳にします。岡山県ではなく大月市周辺こそ桃太郎の舞台だと言うのです。根拠となる桃太郎の構成要素「桃・犬・猿・鳥・団子・鬼ヶ島」が岡山より完全にそろっているのだそうです。「桃の産地/百蔵山(ももくらやま)、犬目宿(地名)、猿橋(文化財)/猿橋駅、団子が談合坂(中央道サービスエリア)、鬼ヶ島は岩殿山、そして鳥が今回下山で使った鳥沢駅とくれば、岡山より山梨に軍配が上がるのではないでしょうか?そんな事を考えながら鳥沢駅より帰路につきました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?