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無職になるまでの⑤【デザイナー編】

今回は異動先のデザイナー(セクハラ)編

先輩のBが突然退職してデザイナーは私1人になった。
そして必然的に上司と話す回数も増えていった。


2人きりになると…
事務員さんたちは仕事の業務上席を外すことが多く上司と2人きりの日が多かった。
でも部屋は離れているし気にしてなかったけど、なぜか事務員さんが不在になると上司がこっちの部屋に来て私の席の隣や前に座るという不思議…

それだけなら良いけど「アイシャドウ変えた?」「女性ってメイク褒められると嬉しいだろ?」「ワンピースやスカート履いてる時の方が似合ってていいよ」
などなど…

うるせーーーーーーーーー!!!!!!

仕事に全然集中できない。適当に返すと辞めた先輩Bと同じで拗ねるのでちゃんと考えて返事をしないといけない。
それと上司と上手く関係を維持しないと仕事に支障が出るので話に付き合っていたらどんどんエスカレートした。

お昼ご飯は毎回何食べてるかチェック、服装、メイク、髪型のチェック(髪結んだだけで今日どうした?デートか?と聞かれマジうz)

メイクはさすがに私の場合は毎回言われても嬉しくないですと伝えてそれ以来言われなくはなったけど…

1番うざかったのは結婚や妊娠に関して。
結婚は?と、とにかくしつこく聞かれる。それは前に答えましたよね?と言っても「そうやけど〜で、どうなん?」と結局何回も聞かれる。

皮膚科に行く用事があり午後休をとると「妊娠か?婦人科か?」と聞かれほんと呆れる…疑われない為に○○という理由で皮膚科に行きますと上司が納得するまで説明する必要があった。

まだ26歳〜くらい時はこういう質問はなかったと思うが結婚出産適齢期28歳〜になったあたりからすごくしつこくなってきたと思う。

お昼時間も観察されるのが耐えれなくて外食するようになったら「お昼どこで食べて来たんだ?」と聞かれるように。私は嘘で公園で食べてますと答えたら
後日「公園にいたやろ〜」と言われ(私は公園にはいなかった)とにかく私の行動が気になってるのか分からないけど、追われているというか観察というか…
日に日にしんどくなっていった…


仕事というのを利用された?
仕事ということで上司と2人で車で乗って出かけたり映画に行ったりご飯を食べることも。
雨の日は大丈夫ですと言ってるのに相合傘をされたり、いくら断っても高級な物をプレゼントしてきたり。
少しずつセクハラか分からないけどエスカレートしていってしんどかった。


もう限界と思った日
ある時から私が会社の備品を整理したり色々会社のために何かする度に「自分(mon)と結婚すればよかった〜」とことある事に言うように。
最初は流していたがあまりにも同じことを言うので上司も既婚者だし年齢も二回り以上離れてるし気持ち悪かった。

私が二回りも離れている人は…と言っても「いける!いける!」と言われ「まだ20代の子いけるやろ?」とガチで言ってくる。
もう耐えれなくなって上司を傷つけるかもしれないし関係悪くなるかもしれないと思ったが「上司が生理的に無理です!」とはっきり言い返した。


…でも上司の心には全然届かず。
「monと結婚できるなら何だってする。ダイエットもするしタバコもやめるよ」

この言葉で背筋が凍った。
今まで気持ち悪い…と思うことはあっても冗談で言っているんだろうなと何とか流していたけど、さすがに上司に対して怖いという感情が出た。

上司と2人きりになる時間が多かったのでそういう目でずっと見られているというか…とにかくもう無理と思った。一緒に働くことが怖かった。


最悪の通達
この頃ちょうどコロナが流行りだして私がいる会社も経営が悪くなっていた。
辞めたい気持ちはあったけど事務員さんたちがいる日はセクハラはないしなんとか続けられていた。
けど経営が悪化したことで人員削減されることになり、まさかの私と上司が窓もない2人きりの部屋で向かい合って仕事をする環境になることを社長から伝えられた。

すごくショックだった。仕事は好きだったしやりがいもあり続けたいと思っていたのに2人きりになるなんて信じられなかった。
嫌なら辞めるしかないこともやんわり伝えられた。
私は環境が変わる日が近づくにつれパニック障害が悪化して仕事を休むようになってしまった。


会社に行こうとしてるのに行けない
今まで体調悪くても多少は無理して行けてた私。
でもなぜか起きてから身体が動かない。
涙が勝手に溢れてくる。
休む連絡も出来なくなっていった。

さすがにヤバいと思ったのと、上司からも沢山LINEは来ていたし在宅するにもまず2人で話し合おうとのことだったので出社するしかなかった。
2人がしんどいことも伝えたが「2人で頑張っていこう、乗り越えていこう」ばかり。

私はなんとか頓服を飲んで家を出た。
ホームに向かうまでに吐き気でえずく私。
涙目でなんとか電車に乗る。

なんとか会社の最寄り駅に着いた。
上司と2人で話し合わなきゃ…これから上司と2人きりの部屋で仕事になる…色々なことが頭でいっぱいになった時、ものすごいパニックが襲ってきた。

吐き気が止まらず呼吸ができず私はホームでうずくまってしまった。
今までにないくらい連続でえずくのでとにかく辛くてマスクの中はえずいたよだれですごいことになってた。

会社に行かなきゃ…行こうとしたけど行けなかった。
歩いたらホームに吸い込まれるような感覚があった。

足が勝手にホームの下に吸い込まれる感覚がほんとに怖くてゾッとしたのを覚えている。
この時人身事故は皆ホームに飛び込んでるんじゃなくて皆ホームに吸い込まれてるんだと気づいた。

私は怖くなって泣きながらお母さんに電話した。
アラサーにもなって情けなかった。
ただお母さんに「助けて」と何度も言ったのは覚えてる。

頓服を追加で飲んだ私はようやく落ち着いてきて家に帰ることが出来た。
お母さんに今まであったことを話すと「もうそんな会社辞めなさい」と言われた。


退職
私ももう辞めよう…と思った。
デザイナー業界というのは短命でだいたい3年で心身の不調などで辞める人が多いらしい。
4年居た私はもう十分頑張ったか…と少し心残りはあったけど退職を社長に電話で伝えた。

社長には前の記事でもあったように前々から嫌われていたのであっさり承諾された。
「自分我慢強い奴やなー」と言われていたので、ようやく辞めてくれてホッとしたんだと思う。
引き継ぎも何にもせんでいいしそれ以上話さなくていいと冷たく言われた。

悲しかったけど社長に嫌われてたお陰であっさり辞められたのは良かったかなと思うことにした。

こうして私はデザイン会社を退職して無職に。
そして辞めたことを知った元同期から「一緒に仕事しない?」と誘われる。

それがまた再び悪夢の始まりとは…泣

次回、WEBデザイナー編。

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