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無職になるまでの⑥【WEBデザイナー編】

元同期(以下Aとする)に仕事を誘われた私。
知り合いが会社にいる安心感に惹かれてしまったが結局2ヶ月程で辞めることになるとは…


入社前の不安
入る前から不安はあった。まずwebデザイナーという点。私はキャラクター系のデザインをずっとしてきたのでほとんどIllustratorばかり使っておりPhotoshopはカタログを作る時に少し使う程度だった。

でもその会社はIllustratorはほぼ使わずPhotoshopでバナーを作ったりサイトに載せるものも全てPhotoshopで作成するので基本的な操作しか出来ない私は不安は大きかった。

あとAの紹介ということもあり面接という名の顔合わせ程度でその場で採用だったのだが「離職率が高くて〜」という言葉にえっとなった。
会社の雰囲気的に全然そんな感じはしなかったからだ。
(Aからも先輩は優しくて怒らない人だよと聞かされていた)
あと日本人が数人であとは全て韓国人なのも少し引っかかっていた。(後々苦労することに)


入社後の後悔
まず韓国人が話す日本語がほんとに聞き取れない…!
Aは慣れているのか聞き取れているのだが私は早口でイントネーションも違うカタコト日本語を聞き取るのがほんとに大変で苦労した。
メールで送られてくる仕事の指示もやはり何言ってるか分からない日本語。
Aにその度に聞き、「多分こういうことじゃないかな〜」と言われてようやく理解して取り掛かるという日々。
これが地味にストレスだった。

なんとか自分で理解して仕事するも違っていたようで韓国人スタッフが来てカタコト日本語で説明される。
私はさらにハテナの状態。

ランチにもよく誘ってくれたが韓国語で話してるから何言ってるか分からず会話に入れないし何で誘ってくるんだろう…と思うばかりだった。(日本語で話しかけてくれる優しい人もいた)


先輩のパワハラ
いきなりwebの世界に飛び込んだ私はとにかく大変だった。Photoshopも基本的なことしか出来ないから触ったこともないのも多くアタフタした。
見たこともない暗号とも格闘しないといけず覚えるのがまず不可能というか、メモを取ることだけで必死だった。

そしてとにかく先輩がいじわる…
普通に教えてくれたらいいのに「やってみて?」と言ってくる。もちろんやってみてと言われた所で教えてもらってないから出来ない訳で…(私の勉強不足もあるが…)
ため息をつかれ「これはこうやって〜」とようやく説明してくれる。知らないんだ〜的なことも言われた。

そんなこと言ってくる割にIllustratorを使う仕事が上司から振られると「monさんこれやってお願い〜私Illustratorとか全然分かんなくって〜」と言われる。

自分は分からないこと学ぼうとしないし入って数週間の私に仕事丸投げするくせにPhotoshopに関しては常に上から目線で「こんなことも知らないの?」だった。


Aの嘘
入社してからどんどんAが言ってたことが嘘だと分かる。先輩は怒らないし優しいと言っていたけど、先輩が原因で辞めた人はいて先輩のパワハラは前から問題になっていた。
そんなこと知ってたら入ってなかったし何で聞いた時に教えてくれなかったのか悲しくなった。
先輩について相談しても「気にしなくていいよ」「分からないことは私に聞いて」と言われるばかり。

じゃあ先輩に聞くのやめてAに聞こう…となったものの、いざ聞くと「これは私には分からないから先輩に聞いて」と言われることもあった。
もちろんAに沢山助けてもらったし仕事のフォローしてくれたのは事実だけど肝心な時に見捨てる人なのは後々になって体験することに…


悪化する先輩のパワハラ
日に日に先輩の言葉はきつくなっていった。
怒られると萎縮するタイプ(※詳細は接客業編へ)の私はどんどん仕事が覚えられなくなっていた。
先輩から「メモして」「メモして」と何回も言われ必死にメモし、昼休みも帰宅してからも夜中までメモをまとめて頑張って頭に叩き込む日々。

それでもやはり未経験だったこともあり、新しい仕事がくると新しい疑問点が生まれる訳でそれを先輩に質問するとキレられる。

私「○○のやり方が分からないので教えてもらえないでしょうか?」
先輩「○○して。」
私「すみません、その〜○○の部分のやり方が分からないので教えてもらえないでしょうか…」
先輩「だから○○してって!」
私「すみません……○○のやり方が分からなくて……」
先輩「分からないって言ってる意味が分からない!!」

後から聞いた話だが社内の人が先輩が私にきつく当たってるのはすでに分かっていて心配はしていたそう。

結局教えてもらえず私は涙目になって帰宅。
AにLINEしたがまたしても「大丈夫?分からないことは私に聞いて」というだけだった。


先輩に聞けなくなった私
もう先輩と関わりたくない、聞きたくない、話したくない、顔も見たくない、そういう感情が溢れた。

だからAに仕事のことは聞いて、それは分からないな…ということも「先輩に聞けないからなんとか教えてほしい」とワガママを言ってなんとか仕事をこなしていた。
でも私がAにばかり質問する様子はもちろん先輩にも分かっていた訳で…

※先輩は分からないことはAに聞いていいよ!と言ってくれてはいたが実際のところ先輩の中で線引き?はあるようで、ここは私がmonに教える!というのがあるようだった(私はそう感じた)


耐えれなくなった日
いつも通りAに仕事を教えてもらっていた日々。
この時2ヶ月目あたりで仕事に慣れてはきたもののまだまだ試用期間。教えてもらわないと出来ないやったことない仕事など沢山あった。
そして仕事を1つ終わらすと毎回先輩にチェックしてもらう必要があり、これはAが代わりにすることは出来ない業務だ。

私は先輩に怒られるのが怖いので毎回Aにチェックしてもらってから先輩にチェックしてもらっていたが悲劇が起きた。(Aも人間だしチェック漏れはあるだろうし責めるつもりはないけれど…)

ミスを見つけた先輩はすかさず私の席に来て何でミスをしたのか問いただしてきた。
その仕事は教えてもらってから初めて私1人でこなす仕事だったのでメモを見ながらだったとはいえミスが出てしまった。それを先輩は許せなかったのかどんどん口調がキツくなった。

「何でミスしたの?」
「……」
答えたくても答えられなかった。ミスというのは分かっていれば修正しているしミスはしない。
ミスしているというのを気づいてないからこそミスしたのであって何でミスしたのか聞かれても分からなかった、気づかなかったとしか言いようがないが、言ったところで言い訳でなんと答えたらいいのか考えながら私はすでに涙が出ていた。

「何で黙ってるの?自分で作ったくせに!!!」


先輩から言われた言葉で初めて会社で大泣きした。
先輩が呆れて去ったあと私はデスクの上で泣いた。

皆気づいてる。でも誰も助けてくれない。誰も声なんてかけてくれない。
隣に座ってるAでさえ助けてくれなかった。

しばらく泣いていたらチャットが届いた。
「大丈夫?」
Aからだった。

「大丈夫じゃない」
私は泣きながら打った。

返ってきたのは「そっか。」の一言。

その瞬間色々吹っ切れた。
憶測だけど私が入ったことで先輩のパワハラが私に向けられてA含め周りは働きやすくなったんだと思う。
だから私がパワハラされてるのを分かっていながら誰も助けてくれなかった。
そして私が入るまではAは先輩のことで悩んでいたようでそれで何としても私に入社してほしく嘘を言ってたこと。
それを理解した時にこんな会社辞めようと思った。
その日に荷物を全部持って帰った。


その後
帰り道私はAに仕事を辞めることを伝えた。
Aも最後はごめんねと謝ってくれた。
せっかく仕事誘ってくれたのに辞めることになってごめんねと私は言った。
Aはいいよと言ってくれた。


びっくり展開
翌日チャットで上司に先輩からのパワハラを報告し辞めることを伝えた。もちろん止められたしA含め他のスタッフたちも皆私が会社に居てくれるように必死に引き止められた。
スタッフ同士で話し合いも行われたらしいが、何でそれをもっと早くやってくれなかったんだと思った。
私は先輩の顔も見たくなかったし布団から出れず涙が止まらずとても出社できなかった。

チャットで何回も辞めることを上司に伝えた。
Aにも辞めることを上司に伝えたこともその後上司が承諾してくれたこともメールで伝えた。

そしたらまさかの「monが辞めないように上司にメールしたから!」と来た。

え???????!!!???!?

昨日Aに辞めることは直接言って色々話してバイバイしたのに頭が混乱した。

そんなことしなくていいよ私辞めるからとメールしたものの「皆心配してる」「上司になんとかしてもらうから」
いくら言っても話が通じなくてこの時はほんとに怖かった。
上司もAから引き止めのメールが来たことで私に色々メールが来て最終的にちょいキツめのお言葉メールが来てさらに泣く羽目に…


その後
まぁなんとか辞めることは出来た。
数ヶ月後Aと上司からまた一緒に仕事しないかとメールが来た時はさすがに神経疑ったがもちろん断った。
私が去ったあとAと先輩の関係は悪くなったそうなので、やはり私はAが仕事しやすくなる為に利用されたのかなと思った。

パワハラの件ですっかりパニック障害も再発。
こんな人もいるんだと人生経験にはなったけど痛い出費でした。

もちろん沢山嫌だったことは書きましたが優しい人たちがいたことも確かでその人たちには申し訳ないと思ってます…




この会社を辞めたあとはもう一社働くことになるのですが1ヶ月で辞めることに。
そこから無職半年以上を過ごすことになります。

最後まで無職になるまでの①〜⑥を読んで下さりありがとうございます。

次回からはただの無職日記になると思いますがまた暇つぶしに読んでもらえたら無職の生きる励みになります^^

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