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ノーコード時代にプログラミングは勉強すべきか?

こんにちは、デザイナーのkimuchocoです。

今回は、LayerX CEOの福島さんがstand.fmで配信している「ノーコード時代にプログラミングは勉強すべきか」を聞いたので、それについて書いていきます。

ノーコードという言葉は最近よく耳にするので、興味を持たれている方も多いと思います。

ノーコードのツールがあれば、プログラミングできなくても、アイデアだけで簡単にサービスが作れるんじゃないか?

このように考える方もいらっしゃるかもしれません。

僕は、最近Monacaというローコードに属するサービスでアプリをつくりました。ですが、そのツールがノーコードになったとしても、ベースの知識がないとけっこう厳しいだろうなという感覚があったんです。

そのような経緯もあり、福島さんの「ノーコード時代にプログラミングは勉強すべきか」に興味を持ち配信を聞いてみました。
エンジニア出身の起業家で、今も最前線で事業をしている福島さんは、ノーコードをどう捉えているのでしょうか?

実際に配信を聞いてみると「なるほど」と納得感のあるものでした。要点をまとめてみたので参考にしてください。

気になった方は、是非配信も聞いてみてくださいね。

配信内容の要点

Q
これからの起業家はコードをしっかり書けなくても、ノーコードでデザインと簡単な動きがつくれると思うんですが、
それでもしっかりプログラミングを勉強するべきでしょうか?

リスナーさんから届いたこちらの質問に、福島さんが答える形の配信になっています。福島さんの答えは、「プログラミングは勉強したほうがいい」という意見です。

では、詳しく見ていきましょう。

【要点1】 ノーコード自体がプログラミング

福島さんが、今の技術トレンドをふまえて、ノーコードをどう捉えているのかというと、「ノーコード自体がプログラミング」だという考えです。

プログラミング言語は、「アセンブリ言語(※1)」からはじまり、それが時代と共に「高級言語(※2)」といって人間が解釈しやすい、人間の生産性をあげやすいという方向に進化してきました。その次の進化が「ノーコード」と仰っています。

※1 アセンブリ言語
コンピューターのCPUが理解する言語は機械語と呼ばれ、人間にその言語の羅列は理解できません。すべては「0」と「1」の電気信号であり、2進数と呼ばれる数値の羅列だからです。
それを少しでも人間が理解できる“言語”にしたものがアセンブリ言語と呼ばれます。
※2 高級言語
人間が理解しやすい命令や構文規則を備えたプログラミング言語の総称。C言語・FORTRAN(フォートラン)・Java(ジャバ)・LISP(リスプ)など。機械語やアセンブリ言語などの低級言語に対し、高級であるとして高級言語と呼称。

【要点2】 ノーコードの大きなトレンド

マッチングプラットフォームのようなセルフサーブ型(顧客自身が製品を理解/検討し、サービスを利用できる提供形式のこと)の手離れのいいビジネスモデルから、丸投げされて自社の生産性をめちゃくちゃ上げる方向性にどんどん変わってきている。

つまり、自社のエンジニアの生産性をどう上げるかという所に、どんどんノーコードの技術が入ってくるんじゃないかなという見解です。

【要点3】 ノーコードの特徴

なんでプログラミングをノーコードツールが発達してもやるべきかについて、次のように述べられています。

ノーコードは深いことをやろうとすると、途端に何もできなくなるのがノーコードサービスの特徴。

8割くらいの完成度で、あとは人の運用でカバーする便利ツールは、福島さんの経営する会社でもたくさん作られているようですが、それ以上を求めると難しくなるということだと思います。

【要点4】 深い仕事ができないと競争優位性を獲得できない

ノーコードで、誰でもつくれるような形で生産性をあげても、誰でも追いつけるので競争優位性のあるサービスになりません。
つまり、プログラミングをわかってないと深い仕事ができない。深い仕事ができないと、丸投げの時代に自社の生産性をあげるという所で、競争優位になるものはつくれません。

【要点5】 ノーコードのサービスに特化したエンジニアリング

世の中にあるノーコードのサービス、例えば、Salesforce・ServiceNow、日本だとKintone、Yappli。iPaaS系だとZapierとか色々ありますが、結局プログラムたくさん書いてるんですよね。

SalesforceやServiceNow、MuleSoftだけのエンジニアとかたくさんいます。ゲームにもUnityに強いエンジニアっていますよね。そういう風にプラットフォームに特化した形になっていくんじゃないか。

【要点6】プログラミングの原理を知っていることが、競争優位になる時代はまだ続く

今後もソフトウェアは常にコアであり続ける。ノーコードがより広がって、プログラミング自体も高級言語が、より高級モジュール化したとしても、中身の原理を知っている人と知らない人の差はずっとあると思います。

プログラミングの原理を知っていることが、競争優位になる時代は、まだしばらく続きます。

感想

リスナーの質問者は、プログラミングの知識がない状態で起業家になることについて、意見をもらいたかったのかなと思います。

その問いに対して福島さんは「プログラミングは勉強したほうがいい」という意見でした。前段の要点から僕自身とても納得のいく答えでした。

ノーコード自体もプログラミングな訳ですから、プログラミングを勉強する入口として、ノーコードツールを使って、自分で何かしらのサービスをつくるというのはとても良さそうです。

福島さんご本人にこの記事を取り上げていただきました!

stand.fmの福島さんの配信に興味をもたれて方は、他にも有益なものがたくさんあるのでおすすめですよ。




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