里山や森の価値って伐採後に生まれた丸太だけ?
最近はウッドショックなんていう言葉が出るほど木材の価格が高騰していますが、コロナ以前は木材価格の下落という言葉はずっと蔓延しており林業木材製造業は本当に静かで活気のない産業になっていました。
冒頭の写真は日本の誇りであり海外でもユーザーが非常に多いユーエム工業さんの最高のハンドソーシルキーシリーズ『ズバット』です。その商品にモデルとして掲載されているのが何を隠そう隠す必要もありませんが私なんです。
https://www.silky.jp/items/270-24.html ちなみに動画はS県在住のWさんです。
私がそのモデルに採用されたのは2013年の秋ごろだったかなぁ。林業初めて13年ほどの青年が森林を所有し、一生懸命トレーニングに励みITCC(International Tree Climbing Championship)のワーククライムで好成績を出すことが出来ました。ワーククライムで8位になるということは本当にすごいことだと当時応援しに来てくれた方たちみんな喜んでくれました。もちろんアーボリストトレーニング研究所のDr.ジョンさんをはじめ多くの人のサポートのおかげです。それと里山を小さいながらも購入し、そこで暮らし、そこで学び、一生懸命汗を流し、死に物狂いで練習したからなんですね。
そうなんです。里山の広葉樹は格好の樹上のアスリートのトレーニング会場になるんですね。樹上のアスリートのテクニックや安全管理の習得に必要な場所なんです。もちろん勝手に木があるからといって登ってはいけませんからね。必ず所有者さんがいらっしゃいますから、しっかりと確認してくださいね。そんなわけで里山を所有した私はズバットのモデルになることが出来ました。これも森林の持つ価値を創造できたからこそだと思っています。
つまり伐採せずに木を残して創造的な価値をつけることが出来たんですね。伐採してしまったら後は何にも残りません。しかし手入れを行い必要最小限の管理でトレーニングセンターを作り上げ、そこでトレーニングして世界大会で活躍することが出来たんですね。これらの行動は欧米では『アーボリスト®』という樹木の専門家の仕事なんですね。これから少しずつ知名度が上がっていく職業だと思いますので皆さん覚えておいてくださいね。
ホームセンターに買い物に行くとズバットが置かれて自分の姿がそこにあることはプロとして本当にうれしく思います。また時々子どもたちも『パパが写ってるのあるよ!!』といってくれることも昔はありましたが、最近は興味がないのか言われることはなくなりました。ww
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