画家たちがパリからタイムワープして結集? 東品川海上公園の奇跡。

画像1 いつもステキなガーデニングを季節ごとに見せてくれる東品川海上公園。とりわけ屋上庭園は、その植栽がいつもとても美しいので今回もわくわくして訪問した次第です。
画像2 入口付近のコーナーは、ローズガーデンになっていて、いくつものバラが競うようにして咲いてました。マップをじっと見ていると‥‥。モネ、シャガール,マネがいる! どんな花なの? マップと見比べて探す。なんだか、三人がパリからこっそりやって来て、ここでパーティしてるような気がしてきた。時空を超えた逢瀬に、勝手にわくわくする私。
画像3 まずこれが、クロード・モネ。優しい色合いのピンクで、横に広がりながら花をたくさんつけてます。本来ならもう少し濃いピンクみたいだけど、お花というのは、土や日光など色々な条件によってその咲き方が変わってくるから。そこが、またアミューズメント性あって、ガーデナーにはたまらない魅力らしい。
画像4 私が好きなモネは「ジャポネスク」。この赤が、たまらなく好きです。「睡蓮」はもちろん、他の印象派を象徴するような作品では、やさしい光の感じが出てるけど、このたぎるような赤は、珍しいなと思ってる。実物を見た時は、絵の前に立ちすくんじゃったほど。
画像5 これは、マルク・シャガール。調べてみると、オリジナルはもう少し濃い色で、縦筋が入っているのが特徴みたいだけど、ここではこんな感じに可憐に咲いてた。シャガールには、激しい部分もあるけど、こんな淡い印象もあるよね。
画像6 パリのオペラ座の入口付近の天井にあるシャガール。オペラを観なくてもエントランスは入れるので、行ってみた。見上げた分だけ、感動も大きくて光の演出が功を奏してると思う。シャガールは、世界中のあちこちにこのような天井画、壁画、タペストリーなんかを残してるよね。
画像7 こちらも有名なニューヨークのメトロポリタン歌劇場のタペストリー。夜になるとライトアップされて、きれい。一度オペラを観に行ったら、時差ボケでほぼ全編爆睡していた苦い思い出がある劇場。このご時世による経営難でシャガールの緞帳が競売にかけられたらしいけど、ちょっとしんみりしちゃうニュースだった。
画像8 黒の魔術師と呼ばれるエドゥアール・マネ。白い縦筋が入ってるのがわかる。ちょっとピークを過ぎてしまったのかも。こんもりと丸く咲く形が愛らしい。ピーク時だったら、たわわに咲いてたんだろうな、見たかった!
画像9 マネの作品でお気に入りは、コレ。自画像。衣服が背景と同化するのもいとわず、黒で埋め尽くされた一枚。だけど、濃淡があるので、黒と一口にはくくれない深さが。さすが、魔術師。背景に日本画も描かれてるね。
画像10 さて、画家たちの競演を堪能した後は、他のエリアに移動。相変わらず、エリアごとに色合いの統一がされていてお見事だなと思った。赤いユリ! すぐそばには、赤いサルビアもあってこの一帯からあふれ出る情熱の色合いが、ほんとにすてき。
画像11 今回の一番のお気に入りは、このユリ。寄せ植え風のピンク。一輪でも、凛として美しいユリを、こんなふうな見せ方しちゃうなんて、新鮮。まったくの門外漢なので、こういうのも普通にありなのかもしれないけど、横にも広がらずすっくと垂直に咲いてるのは、かなり珍しいかも。ガーデニングも、実は地面をキャンバスに見立てた絵画なんだな、と思う。しかも刹那の。5月のちょうど良い季節、楽しませてくださり本当にありがとう、東品川海上公園さん!

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