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年齢と呪縛

SNSで独身女性の美容やライフスタイルのアカウントをいくつかフォローしている。彼女達のぼやきは私の心情にも通ずるところがあり、とても元気をもらう。

亡くなった親戚のおばあちゃんが「生きるって大変だね」と私と母によく言っていたが、生きるって大変だとこの年になって切実に思う。特に女性は。

と言うのも、ネットやSNSには、「顔が劣化」と女性芸能人の過去と現在の比較写真が載せられていたり、服装がどうのこうの、あの歳であれは痛い女、などの年を重ねていくことに対してネガティブな意見が多く、そうした世間の視線に女性はいつも晒されているのだと実感する。何かの本に「女は、生きてるだけで、ミスコンに強制参加させられている」と書いてあったが、確かにそうだなぁと過去を回想してみても頷いてしまう。

私の高校時代の知人は16歳の時「30歳になったら年取った自分の姿に耐えられないから消えてなくなりたい」と真剣に言っていたので心配していたのだが、今も元気に生活しているらしいと聞いてホッとしている。体験することの内容や経験値でその人その人の価値観は変容していくもので、きっと知人は16歳だった時の自分の価値観を壊してくれる何かと出会ったのかもしれない。年齢を重ねたら年相応に外見や内面が変化していくので、消えてなくなってしまったらもったいない。

私も以前の職場で同僚から「eveさんは小太りなんだから急激にダイエットしちゃダメだよ、シワクチャになるのが目に見えてる」と大声で言われて恥ずかしい思いをした。でも、今年に入って8キロ近くダイエットしたけれど、生憎シワクチャにはなっていない(笑)昔は人から投げつけられる言葉の一つ一つに落ち込んでいたのだけど、最近では「知らんがな」と思えるようになった。図太くなったというより、色々考えることに面倒くさくなったのかもしれない。

結局、体年齢と本人のメンタリティのバランスがうまく取れていたら、どのような生き方や服装をしたって良いのではないかと思う。何故、"体年齢"と"本人のメンタリティ"のバランスと言ったかというと、私の知人に若い世代のファッションや文化が大好きなご婦人がいて、年齢を重ねて膝が弱くなっていたのに薄着をして8センチ超のハイヒールを履いて生活していたら、関節痛と椎間板ヘルニアを患い手術することになってしまったのだ。今、彼女はカッコよくバレエシューズを履いているが、「体がファッションについていかなかったのよね」と当時のことをしみじみと話していた。

私は幼少期から健康問題に振り回されていたこともあり、健康を主軸にした物事の選択をしていく癖ができてしまっている。婚活のためのダイエットはしないけど、健康のため、血液検査のためのダイエットはする。なので、違う意味で年齢とメンタリティのバランスが取れていなくて、20代の時に健康雑誌を貪り読む私に「あなた若いのに健康オタクって珍しいわね」と病院の待合室でおばあさんに大笑いされたことがあった(笑)

世界には様々な価値観や生き方をしている人が沢山いる。自分と自分の生きている場所の規模で考えると息苦しさを覚えてしまうかもしれないが、日本規模、世界規模、宇宙規模に考えを拡大すると、今置かれている状況を客観的に見つめることができて冷静になれる。どのような誹謗中傷に晒されても、その人たちの声に耳を傾けないで心をしっかり持ち、自分の選択を尊重し、輝き続けていくことがこれからの時代に必要なことなのかなと思う。

落ち込んだ時、私はYouTubeで黒柳徹子さんの【徹子の気まぐれTV】を観る。黒柳さんの価値観や年齢概念に囚われない自由な動きを見ていると、思わずクスッとなったり、規模が違いすぎてさっきまで悩んでいたことがバカバカしく思ったりと、とても励ましてもらえる。

年齢はただの数字。人を見下すための番号ではないのだと。
そして、私は自分の人生を”人間”として楽しみたいと思うのだ。


2023年12月4日
気付けば12月。若い時より、年齢を重ねた方が一年が早く感じるのは何故?

⁂ お時間があったら、ぜひ見てみて下さいくださいね♪ ⁂

⇓特にこちらは元気貰いました(笑)


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