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【体験談】コロナ禍でアメリカから日本に入国したときの話【2021年1月】

2020年1月現在の日本入国はどうなってるのか?

政府の水際対策強化により、日本への入国時「国籍を問わず、日本への入国に際し、72時間以内の検査証明書を提出する必要がある」というあらたな措置が開始されています。

今回ロコタビでは、新たな水際対策開始後、アメリカ・フロリダ州からテキサス州・ヒューストン空港を経由して羽田空港より日本に入国したHさんの貴重な体験をご紹介いたします。

本体験談は参考程度にご確認いただき、ご帰国の際は必ず外務省厚生労働省の最新情報をご確認ください。

日本へ帰国するため、アメリカ・フロリダ州から羽田空港へ

滞在中のアメリカ・フロリダ州を1月15日に出発し、1月16日羽田空港に到着した私は現在、2週間の自宅待機中です。

帰国に至るまで、日々不安の中調べたことがありました。

・コロナウィルス変異種の発生による新たな水際対策
・到着してからの空港内での検査〜結果受け取り
・羽田空港から自宅までの利用タクシー

これらの実体験を時系列で紹介させていただき、今後帰国されるかたのお役に立てる情報になればと思います。

1月5日より、米国フロリダ州が検疫強化対象地域に

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英国で発生した変異種のニュースを見て、次期にアメリカにもくると予測していた年末。しかし、想定よりも早い12月31日にフロリダ州で変異種が見つかり、順次発表されていた日本の検疫強化対象地域にフロリダが指定されたことを知り、心がざわついた新年でした。

※現在は国籍を問わず全地域から日本へ入国する全ての人が出国前72時間以内の検査証明書を提出する必要があります。※(詳しくは下記をご確認ください)

出国前72時間以内の検査証明書の発行:アメリカ

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現地時間1月15日の帰国を予定していた私は、水際対策の対象地域に指定されたことを受けて、フロリダ州のCOVID-19の検査場を調べました。フロリダ州では誰でも予約無しでCOVID-19の検査を受けることができ、帰国予定日の前日にCOVID-19の検査を受ける予定を立てました。

COVID-19検査詳細:アメリカ

ドライブスルー方式で順番を待ち、事前にスマホで名前や生年月日などの入力をし、申し込み画面まで進みそのまま車に乗車したまま列に並びました。

順にスタッフが確認にきて、バーコードが発行され車のフロントガラスに挟まれます。

車列が徐々に進み、順番がくると名前と生年月日を再度確認され「鼻咽頭検査」が行われました。綿棒のようなもので鼻の穴を片方ずつくるくるとされ、痛みを伴うことなく検査が終わりました。

検査証明書発行で迷ったこと:アメリカ

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検査証明書の提出については(1)外務省所定のフォーマット、または(2)任意のフォーマットのいずれかの提出が必要と明記されています。

(1)外務省所定のフォーマットとは、外務省が公表している検査証明書の有効な「出国前検査証明」フォーマットであり、ネット上でダウンロードが可能となっています。

(1)所定のフォーマット(Word)(12月10日付)を現地医療機関が記入し、医師が署名又は押印したもの
(2)任意のフォーマット(ただし、所定フォーマットと同内容が記載されていること、具体的には、ア 人定事項(氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別)、イ COVID-19の検査証明内容(検査手法(所定のフォーマットに記載されている採取検体、検査法に限る)、検査結果、検体採取日時、検査結果決定年月日、検査証明交付年月日)、ウ 医療機関等の情報(医療機関名(又は医師名)、医療機関住所、医療機関印影(又は医師の署名))の全項目が英語で記載されたものに限る)

(引用)外務省 令和3年1月8日 
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page25_001994.html

しかし、(1)外務省所定のフォーマット、または(2)任意のフォーマットのいずれかの提出と書かれていても、任意フォーマットでもしNGとなるケースがあったらどうしようと考えすぎた私は(1)外務省所定のフォーマットを印刷して、検査担当にこれへの記入もお願いできないか?と頼むほどでした。

結果的に、現地での証明所が検査の1時間後に専用フォーム上にて発行されるということで、(1)外務省所定のフォーマットへの記入は断られてしまいました。

心配しましたが、結果的に陰性(ネガティヴ)の結果が明記された、現地の任意フォーマットの陰性証明を印刷し、搭乗便での確認や入国時の提出有効な書類として使用することができましたので、私のように心配性が過ぎる人がいれば参考いただけると幸いです。

帰国当日:TPA→IAHアメリカ国内移動(UNITED)

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ユナイテッド航空を利用し、TPA→IAHを移動しました。この時、タンパ空港のチェックインではマスク着用についての同意などの表示がチェックイン画面に表示されひとつづつ答えました。

ちなみに、いつもと違った点はユナイテッドの職員に陰性証明書の提出を求められ、職員が情報を照らし合わせながら有効な書類であることを確認されました。

その場でOKと言われ、日本までのチケットが発券された時1番安心したことを覚えています。

帰国当日:IAH乗継待ち、職員から丁寧な入国案内で安心

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国内線で移動した後、ヒューストン空港内を移動し羽田行のゲートまで行くとすぐに搭乗者全員がカウンターに呼ばれ一人一人入国にあたっての説明と書類等の確認を受けました。

・陰性証明は持っているか
・入国まで質問表WEBに回答し、QRコードを発行しておくこと
・日本に到着した後のこと
・その他、席の移動相談など

この時に渡された質問表へは搭乗前に回答してQRコードを発行することをスタッフさんより促されますので空港内でやっておくことをおすすめします。また、スクリーンショット、なんなら画面録画して記入内容を保存しておくのがベストです。

そして搭乗。搭乗時はアルコール消毒が義務付けられゲート前で手の消毒を行いました。

帰国当日:IAH→HND 日本入国(ANA)

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座席はガラガラであり、ソーシャルディスタンスが十分に取られた機内でした。機内に乗り込みしばらくすると書類が2つ配布されました。

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左:健康カード|左:誓約書

健康カードと誓約書は内容をよく読み、機内で記入しておくことをおすすめします。

・健康カード・・入国後の待機期間や待機場所の明記、名前、滞在先の国と都市を記入。健康カードには検査番号や結果を示すステッカーが貼られ自宅に持ち帰ることができます。
誓約書・・内容をよく読み必要事項を記入。誓約書は到着した後の手続きで回収されますので、内容を保存しておきたい人はスマホで写真を保存しておくことをおすすめします。

ちなみに、機内食の希望は写真付きのメニューを渡され、答えていく形で極力会話を減らす対応が取られていました。食時の時のみマスクを外しますが周りに乗客がいなかったこともあり安心して食事することができました。

帰国当日:日本(羽田)到着、20分程度で飛行機から降りる

着陸してからのアナウンスで「保健所からの指示があり次第飛行機から降りれますお待ちください」のようなことが流れました。色々な体験談を読んでいて1時間くらいは待つことを想定していましたが恐らく20分も待たずに再度アナウンスが流れ飛行機から降りることができました。(ちなみに到着時間は17時)

同乗していたCAさんが「今日すごい早い」と言っていたので到着便が少ない時間帯であったのかもしれません。

帰国当日:日本(羽田)での検査〜検査結果(体感1時間)

飛行機を降りると案内に沿って空港内を歩い進み、まず書類への記入、QRコードの発行が全て済んでいるかをスタッフさんが確認してくれます。

書類に問題がないと確認いただいた後、書類確認スタッフが待機しているテーブルまで進み、書類に書かれている内容や渡航についての質問を受けます。

その後、唾液検査へ進みます。

唾液検査は唾液を入れるための容器とろうとが渡され、仕切りのあるブースの中で立って行う形でした。ブースの中に検査方法などが丁寧に掲載されているので不安はありませんでした。(機内でチョコレートを食べていたため、唾液にチョコレートが混じってしまい心配しましたが、許容範囲とのことでOK。)

唾液検査を終え検体を提出した後、再度案内に沿って空港内を進みます。ここから再度スタッフさんからの質問や確認を受け(この途中で誓約書を預かられました)、検査結果を待つスペースへと進みます。

結果を待つ時間は想定より短く、30分程度で番号で呼ばれカウンターに向かい、陰性ですと告げられました。

陰性と告げられたカウンターにて赤い小さい紙を受け取り再度空港内を案内に沿って進み、やっと自動ゲートに辿り着き入国することができました。

(この間の撮影はNGです)

ここからは通常通り、荷物を受け取り、税関を出て到着ロビーにたどり着く流れです。

帰国当日:羽田空港〜自宅(コロナウイルス対策ハイヤー利用)

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空港から自宅・またはホテルなどの待機場所へ公共交通機関の使用はNGです。そのため、私はらくらくタクシー(株式会社都市交通)というサービスの「成田空港・羽田空港送迎特別プラン新型コロナウイルス対策ハイヤーで帰国者を空港から自宅まで直接お送りするプラン」を利用しました。

らくらくタクシーは厚生労働省が出している、ホームページリンク掲載に関する基準を満たすハイヤー会社またはハイヤーを調達できる旅行会社の紹介でも紹介されています。また、他にもたくさんの会社さんが掲載されています。

航空券の変更が数回あり、それに伴って数回タクシーの予約も数回繰り返していましたが予約フォームがわかりやすく、申し込み後の確認や当日の運転手さんの情報が2日前に確定してメールで送られてくるので、海外にいても安心して予約することができました。

予約は到着時間の大体2時間後を指定してください、ということがサイトに書いてありました。そこで17時到着の便だったので余裕を持って19時30分に予約するも、意外に検査が早くタクシー乗り場に着いたのが19時でした。

どうかなと思い運転手さんに電話したところ、もう待機していますとのことでしたので予定を繰り上げ乗車させていただき、自宅まで帰宅することができました。

帰国後:LINEによる健康チェック

note ノート 記事見出し画像 アイキャッチ (9)

帰国してからはLINEによる健康チェックが毎日行われています。

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アメリカでのPCR検査についての疑問や不安を私自身はアメリカ在住の知人に体験を聞いたり、英語のサイトを調べたりして進めました。もし、一時滞在や赴任期間が短く、相談できる知り合いがいない、言語に自身がない等「海外でのPCR検査」に不安を覚えている方がいれば、世界中の海外在住日本人と繋がれるロコタビを利用するのも一つの手であると思います。

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1人でも多くの方の不安に、この本体験談が参考になれば幸いですが、ご帰国の際は必ず外務省厚生労働省の最新情報を確認し、必要書類を揃えてご帰国ください。

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