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★キャンピングカー生活まであと182日★「はじめての会社員②」

こんにちは。
本日は前回の記事の続きです。
以前までは入社前までのお話でしたが、今回は実際に入社した時からのお話です。

まず、前提として私が大学を卒業する時期には世界的にコロナウイルスが流行り始めていました。

そのため新入社員を集めての全社的な「入社式」というものがありませんでした。

ですので支社内で規模の小さなものが開かれた程度で、本社に集まっての研修等は全て見送られて、代わりにオンラインでの研修となりました。

入社前に交流していた同期たちと直接会える機会が減ってしまったのは残念でしたね。

私の社会人最初の一年は、ジョブローテーションをして色んな部署を経験させてもらう期間でした。

千葉にあるガソリンスタンドで半年間、店員として働きました。

コロナ禍にも関わらず、トラックを扱うお客様を中心にインフラ的な役割を担っていたので、お店を閉めることはなく現場でバリバリ働いていました。

セルフスタンドも増える中で、私が働いていたのはフルサービスのお店。出る限りの大きな声で挨拶をして、何台も来店するお客様を捌くのに広いスタンド内を常にダッシュ。
おまけに社内の店舗でも一番忙しいと言われる店で、目まぐるしい毎日を過ごしました。

半年で研修期間は終わってしまうので、密度の高い仕事をしていました。
4月は最低限の接客だったのが、5月に入り手洗い洗車のやり方を覚えたり油外商品(ガソリン以外のオイルやタイヤを売る)のセールス、コーティングの予約取りなど、ただガソリンを入れるだけの仕事ではないことを働く側の立場に立って知ることができました。

何より大変だったのは夏の季節。
連日の猛暑日、炎天下に朝8時から夜20時まで、ひっきりなしに走り回り、叫び回っていました笑。

正社員として働いているので、一番歴が短いのにも関わらずアルバイトさんへの指示や休憩管理もしなければなりません。こまめに水分補給をさせないと体調を崩しかねない。自分も体力的にいっぱいいっぱいなんだけど、自分のことだけじゃなく周りを見る視野の広さも鍛えられました。
(それでも真夏の忙しい時には休憩入れず、熱中症で倒れる寸前だった日々...。)

唯一救いだったのは、会社の経費でアイスを買ってもらえたこと。わずかな休憩時間が至福の時でした。

実はガソリンスタンドの構造って、上に大きな屋根がついているので熱がこもりやすいんです。
影があるから楽なように見えるけど、夜もなかなか涼しくならないんですよね...。

8月からは夜勤も入りました。
これがなかなか大変で、夜も気温が下がらないまま。
日勤と違って、アルバイト1人と僕1人で基本ワンオペで回します。

アルバイトさんの休憩は定期的に取らせますが、それでも間に合わない業務は社員である私がやる。

それでも休憩を取る時間は取らなきゃいけない。
忙しさは落ち着くといえど、初めての夜勤で自分1人でいきなりやることになったのと、自分でやることが増えているので、気は休まりませんでした。

夜明けごろに貧血になったりしてたなぁ。

とまあ他のことを考える余裕がないぐらいには激務ではありました。目の前のことに必死で、考えるより動け、という感じでしょうか。

それなりにやりがいはありました。
だけど、一つだけ問題がありました。

副店長の社員の人がハッキリと「嫌い」だったのです。そして、それは私だけではありませんでした。

副店長の人を仮にSさんだとしましょう。

Sさんは予約を取ったり、店を回すことに関しては、やはり副店長だけあってとても秀でていました。
しかし、今だから書けるのですが「パワハラ」と受け取られてもおかしくない酷い言動、行動が目立ちました。性格が本当にどうしようもない人で、少なくとも私は「今まで出会った中で最悪の人」と感じました。

具体的には、休みの予定を無理やり空けさせて自分の家の近くに来させたり、ミスをした時に必要以上に感情むき出しで叱責したり、本人は戯れのつもりなのでしょうが普通に叩いてきてゲラゲラ笑ったり。

今思えば軽い鬱になっていたと思います。
夜な夜な寝るとSさんの夢を見て、恐怖で起きることもありました。
シフトがSさんと被っている日に出勤する時は本当に重い気持ちで家のドアを開けていました。

一度、デコピンをやられて、それが不運にも私の目を直撃したことがありました。
その時はさすがに、いい加減にしてください、と伝えたけれども、本人から謝罪の言葉はなく適当に流されてしまいました。

私も当時は新入社員で業務も上手くこなせていなかったから強く言えなかったし、他のみんなも陰では嫌な思いをしているにも関わらず、反抗したり本人を糾弾するような素振りは見せません。

後の話ですが、歴代でSさんと共に業務をしてきた人はみんな彼の性格に問題があると言っています。

私はこの時、世の中には何を言っても変わらない人、罪悪感を持たない人がいることを知りました。

しかし私は耐えました。
研修期間が半年で終わるのが決まっていたからです。
ここで私が何か言って、今後のキャリアに支障をきたす可能性があるかもしれない。それならこの数ヶ月間は耐えてやる。

そしてこの地獄の現場から脱出して、私はこれからの職場で伸び伸び仕事をしてみせるんだと。

そしてやっと半年の店舗研修期間が終わり、支社(オフィス)研修に入ることとなりました。

つづく
<<<あと183日>>>
逃げるは恥だが役にたつ

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