かるぱっちょの旅日記

2019年 アフリカ大陸縦断 2020年 アメリカヒッチハイク縦断 東南アジア周遊 2024年 アマゾンらへんをうろうろ 定期的にサバイバル

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「旅の動機」

  皆様は死に直面すること以上の恐怖を想像したことがあるでしょうか。 今回のテーマである「旅の動機」は、私が「死」以上の恐怖を感じてしまったことによって産まれたものであると考えています。    その恐怖の名は「本能の消滅」です。・・・・・は?ですね。(笑)  なぜこの結論に至ってしまったのか。全ての始まりは、私が「知性」に対して抱いてきた違和感によるものです。ではまず、私と知性の物語からどうぞ。 ・知性と未来の可能性 私はこれまで両親に、ある程度の基準値を満たしているであ

    • 「闇の希望と光の絶望」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑪〜

       2018年9月18日夜明け前、度重なる過酷な移動によって睡魔が限界に達してしまった私たちは、真っ暗な荒野にテントを張って眠りにつきました。そしてわずか2時間後、朝日のせいで強制起床。重たい体を起こして外に出ると、そこには太陽に照らされた圧倒的な大自然が広がっていました。しばらく大自然を感じた後、私たちは再び自転車を漕ぎ始めたのでした。 「改めて、すごいとこにおるよな。地球に生きてるんやなって思う。」 「自然の圧ハンパない。この景色どこまで続くんやろ。」 「今は新鮮で感

      • 「大自然に打たれた布石」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編➉〜

         2018年9月18日午前1時頃、とある閉まったレストランの前でチャリ旅に向けた最終確認をしていた私たちでしたが、その姿に気が付いてくれたお店の女性2人のご好意により、室内で暖かさを感じながら少し仮眠をとることに成功。そして、とてつもなく寒い夜の荒野へと繰り出し、チャリ旅開幕。しばらく夢中で漕いでいた私たちの頭上には、一生忘れることのない満天の星空が広がっていました。  あれほど感動を覚えた星空にも慣れ始め、再び懐中電灯を点けて夢中で自転車を漕ぎ続けていた私たち。 「めっ

        • 「荒野に広がる満天の星空」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑨〜

          2018年9月18日、トラックの荷台で眠気がピークに達してきた頃、ケートマンスフープに到着。運転手にいくら支払うべきかと戸惑いながらも、先手必勝ということで1人200円分のナミビアドルを渡し、何とか現金の流出を防いだ私たちは、とある灯りのついたレストランの外で荷物の整理を行っていたのでした。 「サンダルほんまにミスったわ。何で靴捨てたんやろ。」 「寒さから体力奪われていくからな。てか、そんなこと今までの感じで分かってたやろ。」 「チャリ漕いでたら暑くなるやろと思ってたけ

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        • ナミビア編
          9本
        • ザンビア編
          10本
        • タンザニア編
          24本
        • ケニア編
          11本
        • エチオピア編
          17本
        • エジプト編
          16本

        記事

          「終わりのヒッチハイクと始まりのチャリ旅」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑧〜

           2018年9月17日、トラックは小さな街に停車。用を足すために降車しようとする私たちの前で、運転手と路上で手を挙げていた男性2人が話し合っていました。そして金銭のやり取りがあった後、男性2人は助手席に乗り込んだのでした。荒野だらけの街を繋ぐ移動手段として、日常の1部にヒッチハイクがあることを知った私たち。ケートマンスフープに到着した際の高額請求に怯えながらも、乗車続行を決めたのでした。  相変わらずに眠れない時間を過ごしていた私たちは、狭い寝袋の中で何とか温まろうと体を小

          「終わりのヒッチハイクと始まりのチャリ旅」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑧〜

          「葛藤の永続性」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑦〜

           2018年9月17日、一度戻って来てくれた彼の車に1時間ほど乗車した後、すぐにトラックに乗せてもらえることになった私たちは、猛スピードゆえの大風に煽られながらも、寝袋を被り寝心地の悪い荷台で目を瞑っていました。  そして、このヒッチハイクにおける感情の振動と向き合った私は、人間の醜さと美しさを想い、真上に広がった星空を眺めていたのでした。 「寝れてる?」 「んな訳ないやん。後4時間この状態はきついよな。チャリ旅前に体力なくなってまう。」 「え?休まんやろ?着いたらすぐ

          「葛藤の永続性」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑦〜

          「感謝と罪悪感のジレンマが他者の道具化を促す」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑥〜

           2018年9月17日夕暮前、1度奥さんを家まで送り届け、わざわざ私たちの他ためだけに戻ってきてくれた彼に深々とお礼をし、車に乗り込んだ私たち。彼の奥さんからの手土産を頬張り、車は1時間ほど荒野を走り抜けました。相して、とある小さな村に到着。安全かつ人に頼れる場所を選んでくれた彼に再びお礼を伝え、私たちは夕陽が沈むギリギリまでヒッチハイクを継続することに。そして1台のトラックが私たちの先に停車したのでした。  自転車や荷物は置いたまま、早歩きでトラックに向かう私たち。しかし

          「感謝と罪悪感のジレンマが他者の道具化を促す」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑥〜

          「揺れるヒッチハイク」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑤〜

           2018年9月17日午後3時半、そこそこ車通りのあることに安心し、B1でヒッチハイクを開始した私たち。しばらくは運転手と目が合わない時間が続きましたが、自転車を草むらに隠す作戦で何とか1台目を捉えることに成功。乗せてくれた彼の応援してくれる熱量に、背中を押された私たちは、そのままの勢いで2台目へ。しかし、停まった車は自転車2台を乗せるには厳しいサイズ。諦めようとしましたが、運転手は再び大きな車で私たちを迎えに来ると言い残して去って行きました。 「ほんまに来てくれると思う?

          「揺れるヒッチハイク」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編⑤〜

          「荒野のヒッチハイク」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編④〜

           2018年9月17日午後3時、無事に自転車を手に入れ、旅のしおりとして最終確認を行った私とぴょんすは、長らくお世話になったY氏とS氏にお礼を伝え、ケープタウンに向けて出発。これから先のことを思えば恐怖や不安がちらつきましたが、同時に好奇心と本能が顔を出すことにも期待。様々な感情が交錯しながらも、私たちはヒッチハイクポイントであるB1という大きな道路に到着したのでした。  さすがは首都ウィントフックと他の街や村を繋ぐ、主要な1本道。おそらく2点を行き交うほとんどの人が、この

          「荒野のヒッチハイク」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編④〜

          「チャリ旅の開幕〜目指せケープタウン〜」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編③〜

           2018年9月17日お昼前、2店舗目で自転車を物色していた私たちでしたが、そこには店主も言う通りのオンボロしかなく、結局1店舗目のサイモスに戻ることになりました。しかし、幸運にも1台しかなかったと思われた、私たちが目星をつけていた自転車と全く同じものが未修理の状態であるとのことで、すぐさま購入。さらに午後2時の修理終了までの間、スーパーに寄ってチャリ旅に向けた必需品を購入。そして、アフリカにて4人で食べる最後の昼飯。私とぴょんすは、Y氏とS氏への感謝を抱きながらファストフー

          「チャリ旅の開幕〜目指せケープタウン〜」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編③〜

          「チャリ旅直前 ラストランチ」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編②〜

           2018年9月17日朝8時頃、ナミビアはウィントフックに到着、と同時にまるでアフリカ感のない景観に驚愕する私たち。Y氏とS氏が宿泊予定の宿に移動する際にも、目に写る全てがもはやヨーロッパ。異文化を感じながらも、この日は私とぴょんすによるチャリ旅の幕開け。早速、有名な自転車屋に行きましたが、どれもこれも非常にお高い値段。そんな中、お手頃価格のマウンテンバイクを発見したものの、一台しかないとのこと。私たちはさらなる値段とクオリティを求めて、2店舗目に向かったのでした。  遠目

          「チャリ旅直前 ラストランチ」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編②〜

          「いざ上陸 チャリ旅出発の国 ナミビア」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編①〜

           2018年9月16日、グラマラスに挟まれたバスの車内で何とか、定位置を確保した私。肌が触れることもありながら、心を無にして数時間後、国境に辿り着きました。荷物を置き去りにされていたり、国境で働く職員がYouTubeを見ていたり、バスの乗り換えがあったりと、いくつかの問題に巻き込まれながらも、私たちはザンビアを出国し、ナミビアに入国。そして、乗り換えた新しいバスに乗車し、グラマラスを回避できた私は、快適な眠りについたのでした。  9月17日午前8時頃、ウィントフックに到着し

          「いざ上陸 チャリ旅出発の国 ナミビア」アフリカ大陸縦断の旅〜ナミビア編①〜

          「ザンビア出国ナミビア入国」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編➉〜

           2018年9月15日午後5時頃、無料バスに乗り遅れ、4人合わせて残金300円の状態でビクトリアフォールズに取り残されかけていた私たち。しかし、昔日本人にお世話になったという運転手が現れたことにより、何とか宿に帰れることになりました。そして、ザンビア最後の夜にザンビーフを食して迎えた次の日、ナミビアはウィントフックまで移動するためにバスに乗ったのでした。そして、そこで私に待ち受けていたのはグラマラス女性の間、残された0.6席。そんな中、バスは20時間越えの旅に出発したのでした

          「ザンビア出国ナミビア入国」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編➉〜

          「グラマラス女性に挟まれる僕」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編⑨〜

           2018年9月15日、高所恐怖症のせいで情けない姿を晒しながらも、何とかビクトリアフォールズを背景に写真撮影をしてもらった私。帰り道に散々いじられながらも、無事にお土産屋でティンガティンガを購入して、宿に戻るため、無料バスを待っていました。しかし、とっくにバスの時間は終了しておりタクシーで帰るしかないとのこと。ここで4人全員の現金を合わせても300円という事実が発覚。私たちは、なけなしのお金で分の悪い交渉に出陣したのでした。 「Fawlty Towersという宿まで行きた

          「グラマラス女性に挟まれる僕」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編⑨〜

          「4人合わせて300円」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編⑧〜

           2018年9月15日、ザンビア最大の観光地であるビクトリアフォールズに向かう日。ジンバブエ側からも見られるということで、入国を考えていた私たちでしたが、コレラウイルスやらテロやらの噂を立て続けに耳にした私たちは、ザンビア側からのみ観光することに決めました。  ビクトリアフォールズまで、空気の澄んだ林道が続きました。高所恐怖症の私が他の観光客に笑われるということもありつつ、私たちは滝の前に到着しました。そして、そこに広がる大自然に、しばらく心奪われていたのでした。  Y氏の

          「4人合わせて300円」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編⑧〜

          「高所恐怖症 VS ビクトリアフォールズ」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編⑦〜

           2018年9月14日午後8時前、晩御飯のため近くのスーパーに向かった私たち。お目当てはザンビアで安くて美味いと評判のザンビーフ。閉店間際にそれらを大量に購入した私たちは、宿に帰って早速調理開始、と思いきや誰も料理をできる人がいないという事実が発覚。キッチンにいた西洋人たちにも協力してもらい、何とかTHE 焼き肉が完成。旅と飯は切っても切れない関係であるということに気付かされたのでした。  2018年9月15日午前8時起床。この日の目的地は、ザンビアには世界三大瀑布の1つで

          「高所恐怖症 VS ビクトリアフォールズ」アフリカ大陸縦断の旅〜ザンビア編⑦〜