かるぱっちょの旅日記

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かるぱっちょの旅日記

2019年 アフリカ大陸縦断 2020年 アメリカヒッチハイク縦断 東南アジア周遊 2024年 南米大陸 ギター1本 部族旅

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「旅の動機」

皆様は死に直面すること以上の恐怖を想像したことがあるでしょうか。 今回のテーマである「旅の動機」は、私が「死」以上の恐怖を感じてしまったことによって産まれたものであると考えています。    その恐怖の名は「本能の消滅」です。・・・・・は?ですね。(笑)  なぜこの結論に至ってしまったのか。全ての始まりは、私が「知性」に対して抱いてきた違和感によるものです。ではまず、私と知性の物語からどうぞ。 ・知性と未来の可能性 私はこれまで両親に、ある程度の基準値を満たしているであ

    • 「いざ、上陸。楽園のある国 タンザニア」アフリカ大陸縦断の旅〜タンザニア編①〜

       2018年9月2日朝6時、自らの猜疑心に気が付き危機管理が上達した一方で、しっかりとサファリを満喫した私たちは、早くもタンザニアのアルーシャへ向かう準備をしていました。その道中、怪しげな集団にバスジャック未遂をかまされるも、何とか回避。タイヤが回るにつれて、車体に響く石の跳ね返り音には悩まされたものの、私たちはいつの間にか眠りにつきました。  熟睡に入ってしばらく経った頃、周囲の物音で目が覚めました。窓の外には広がる砂地。地図を開くと、どうやらケニアとタンザニアの国境の街

      • 「さらば一瞬のケニア」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑪〜

         2018年9月1日、早朝の寒さに襲われながらも、サファリツアー最後の行程であるマサイ族の村への見学に訪れた私たち。カロ族以上のビジネス臭を感じましたが、少しだけ彼らの暮らしを学ぶことができました。歓迎のダンスや家の構造、そしてお土産を購入する際の値段交渉。未知の世界との接触は私に快感を覚えさせました。大自然と動物、マサイ村への訪問。こうして2泊3日のサファリツアーはあっという間に過ぎ去って行きました。  ライオンにちょっかいをかけてしまった場面と尿意が限界を迎えてしまった

        • 「マサイ族」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑩〜

           2018年8月30日12時頃、昼食前にサファリツアーで2度目となるライオンへの接触を図ろうとしていた私たち。1度目の反省点をしっかりと改善し、無事にその場をやり過ごしたものの、突然私に襲い掛かった尿意。肉食動物のエリアでの降車は危険すぎるため、草食動物のエリアまで30分ほど耐え抜かなければなりませんでした。シマウマのそばで用を足しながら、サファリで一番怖いものが尿意であることを痛感しました。  そして待ちに待った昼食。いや、私が望んでいたことはご飯、ではなく食べながら見える

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        • エチオピア編
          17本
        • エジプト編
          16本

        記事

          「尿意とカバ」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑨〜

           2018年8月30日、1日目のサファリもついに終盤となり、バイキング形式のディナーを満喫した私たち。煙草を吸うために屋外へと出た私の頭上には、満点の星空が広がっていました。暇とロマンは表裏一体。  そしてサファリ2日目。早くも見飽きてしまった草食動物への対処法を考え、ゾウの存在感に圧倒され、キリンのスタイルに憧れ、ダチョウの記憶力を羨望し、チーターが競歩選手であると理解したところで、私の午前中は終了してしまいました。 「この近くにライオンがいるらしい。そこに行ってから昼食

          「尿意とカバ」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑨〜

          「喫煙者のひとりごと」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑧〜

           2018年8月30日、2泊3日のサファリツアーに参加。午前9時にはミニバンに乗り込んで宿を出発、お喋りと睡眠を繰り返し、森の中の未舗装道路を抜け、大きな水たまりを何度も通過し、激しい揺れに耐えること約6時間。私たちはようやくマサイマラ国立公園に辿り着きました。スタッフにあれこれと説明を受け、日没までの数時間だけサファリへと繰り出せるとのこと。人生初、野生の動物にお目にかかる瞬間です。どこまでも広がる大自然と草食動物の群れ。リアクションを取ることもなく、ただただ圧倒されるばか

          「喫煙者のひとりごと」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑧〜

          「百獣の王」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑦〜

           2018年8月28日午後18時、12時間の睡眠を終えて、すっかり元気になった私。危機管理と状況判断について、整理ができたことで、寝られる時に寝ておく、という貴重な能力を手に入れたのでした。同日には、晩御飯を食べるために街に繰り出し、貧富を表した夜のナイロビを初めて感じました。そして翌日には、S氏による草食動物腹下しの話、ナイロビの撮影話を聞き、明日からサファリツアーをご一緒するお姉さん方からは、カバンの紐をナイフで切られ、盗まれた話を聞きました。これらの情報を得た私は、危機

          「百獣の王」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑦〜

          「上昇する危機管理ー制御不能のグラフー」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑥〜

           2018年8月28日午前5時頃、疲労で限界を迎えそうな体を、宿のベッドで労ってやれるはずでした。しかし、何時間経っても眠れる気配はありません。旅を通して、私にある危機管理能力が急上昇していること。私の他者に対する精神的な振る舞いに、日本とアフリカとでは明確な違いがあることに 違和感を抱いていた私。なぜそんなにも差が生じているのか。「経験と危機管理」、「懐疑心と猜疑心」。この4項をグラフに置き換えた結果、他者と関わる際の私自身の精神面を言語化できたような気がしました。揺れの大

          「上昇する危機管理ー制御不能のグラフー」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑥〜

          「懐疑心と猜疑心」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑤〜

           2018年8月28日午前4時半頃、私たちはバスの運転手が呼んでくれたタクシーに乗って、NEW KENYA LODGEを目指していました。このタクシー運転手を信用して良いのか、という疑いはありましたが、私たちは無事宿に送り届けられました。長く険しかった移動のゴールはすぐそこ。私たちはNEW KENYA LODGEの門を開くはずでした。しかし、階段を上がった先、チェックインカウンターの手前の扉は、まさかの施錠。私たちはまだ薄暗いナイロビの街で、いつ起きてくるか分からない誰かを、

          「懐疑心と猜疑心」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編⑤〜

          「アフリカ三大凶悪都市ナイロビ」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編④〜

           2018年8月27日午後2時頃、私たちはモヤレからナイロビへ向かうため、長距離バスに揺られていました。あまりにも劣悪な環境のバスに乗って12時間の移動。さらには治安維持のため、幾度となく訪れる検問。23時半に一度だけ得たトイレ休憩以外は、気を張らなければならない場面が続きました。こうして体を休ませることなく、ケニアはナイロビに到着。まだ暗さが残る午前4時。私たちが宿泊予定のNEW KENYA LODGEへは、徒歩で行ける距離ではありません。その上にタクシーも信用できない。こ

          「アフリカ三大凶悪都市ナイロビ」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編④〜

          「喧騒のバス移動ーナイロビへの道ー」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編③〜

           2018年8月27日お昼過ぎ、私たちはエチオピア、ケニアを跨る国境の街、モヤレにいました。人生初の陸路で国境を越える経験に胸を躍らせながら、ナイロビへ移動するため、快適と噂の「モヤレスター」というバス会社に向かってたのです。しかし、どこにいても客引きは付きもの。私たちがもたもた相手をしている間に、モヤレスターのバスチケットは売り切れていました。バス出発まで時間のない私たちは、大急ぎで他のバス会社をあたり、何とか手に入れられたバスチケット。しかし、集合時間まで残り30分。AT

          「喧騒のバス移動ーナイロビへの道ー」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編③〜

          「12時間耐久 地獄のバス移動確定ーモヤレスターへの未練ー」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編②〜

           2018年8月27日午前6時のバスの中、予定されていた出発時刻から遅れること1時間、私たちはようやくエチオピアからケニアへと移動を開始しました。目指すは国境の街、モヤレ。治安面と時間の余裕を考慮した結果、モヤレに到着次第、ケニアの首都、中心部であるナイロビまでのバスに乗り換えようと決めた私たちは、体力温存のため、眠りにつきました。  そして、時刻はお昼を指す頃、眠っている間にモヤレまで辿り着いていた私たちは、バスを降りて、他の乗客とともに徒歩で国境へと向かいました。その道中

          「12時間耐久 地獄のバス移動確定ーモヤレスターへの未練ー」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編②〜

          「いざ、上陸。動物の国 ケニア」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編①〜

           2018年8月27日午前10時。選んだ宿にWi-Fi設備がないことを知った私たち。バスチケットを購入するための窓口が開くまで、まだ時間がかかりそうな様子。そこで私たちは「コンソの街、唯一のWi-Fi」が使用できる場所に行くことにしました。トゥクトゥクのような乗り物で移動すること数十分、だんだんとコンクリート舗装はなくなり、緑に囲まれた山道への変わっていきました。さらに、そこから徒歩で奥に続く道を進むと、見えてきた謎の建物。おそらく私たちは辿り着いたのでした。しかし、エチオピ

          「いざ、上陸。動物の国 ケニア」アフリカ大陸縦断の旅〜ケニア編①〜

          「さらばエチオピアー日本人との出会いー」アフリカ縦断の旅〜エチオピア編⑰〜

           2018年8月27日午前7時、最悪の宿から脱獄した私たち。長らく私たちのガイド以上の役割を果たしてくれたジョンと今日でお別れ。借りていたお金を返済し、何度も頭を下げました。そしてシャワーを浴びるため、別の宿を探すこと30分、ようやくシャワー付きの宿を発見した私たち。昨晩の宿より狭く、監獄感は否めないものの、水が出るだけで十分でした。しかし、そこにあったのは、オブジェと化した蛇口。もちろん、水が出ることはありませんでした。話が違うと宿のスタッフに掛け合ったところ、雨水が溜まっ

          「さらばエチオピアー日本人との出会いー」アフリカ縦断の旅〜エチオピア編⑰〜

          「神の唾と蛇の唾」アフリカ縦断の旅〜エチオピア編⑯〜

           2018年8月26日午後6時、何とかカイヤファールに辿り着いた私たち。しかし、すでに移動手段は断たれていました。ここで1泊するか、日が落ちるまでヒッチハイクで粘るか。悩んだ結果、ヒッチハイクを選択。狙うは長距離移動の大型トラック。徐々に減っていく交通量と暗くなっていく街は、私たちを諦めへと追い込んでいきました。それでも、たくさんの現地人が共にヒッチハイクをしてくれたこともあり、午後7時半頃、ようやく1台の大型トラックが停車。荷物置き場に何とか乗り込んだ私たちは、カイヤファー

          「神の唾と蛇の唾」アフリカ縦断の旅〜エチオピア編⑯〜

          「災難ってモンはたたみかけるのが世の常だ、という言葉は真実だ」アフリカ縦断の旅〜エチオピア編⑮〜

           2018年8月26日お昼過ぎ、カロ族の住むゴルチョ村を出て、しばらく経過したものの、未だに獣道をバイクで走っていた私たち。いつの間にか、もう1台のバイクとはぐれ、明らかに初見の道を、減速しながら運転するジョン。私たちは完全に迷子でした。何度も人に道を尋ね、何度も行き止まりにぶつかり、やっとの思いでトゥルミに到着。ジョンによればここから最終目的地、コンソまで直行のバスに乗れるとのこと。しかし、降ろされた場所はずいぶん手前の街、ディメカ。肩を落としながらも、次の経由地であるカイ

          「災難ってモンはたたみかけるのが世の常だ、という言葉は真実だ」アフリカ縦断の旅〜エチオピア編⑮〜