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おひとり様海外旅行の前に~これまでの私、これからの私~

私は20代半ばまで北海道在住でした

道外への国内旅行は飛行機でしか行けず
実家は当時でも珍しい6人家族で裕福でもないので
家族旅行は父の車で道内ドライブのみ
家族で飛行機に乗ったことはありません

修学旅行ももちろん国内
友人との旅行も主に道内または東京でした

函館には友人とよく訪れました

当時の私にとって東京は夢の国
個性的な格好をしていた私は
地元では白い目で見られるのが常でした

好きな服を好きなだけ着ていた当時の私
魔女帽、シルクハット、ウィッグを被ったりしていた頃

東京ではこんな私を受け入れ
褒めてくれる見知らぬ人がたくさんいたし
当時は自分のことが大好きでした

多様性を受け入れてくれる
自分らしくいられる東京という街が好き
だから私は上京したのでした


初めて国外へ出たのは上京して数年経ってから
まだパンデミックが起こる前
2019年10月
デモの混乱真っ只中の香港でした

円高でLCC各社値下げ競争が激しく
旅行系youtuberが量産されていたあの頃です

アジアンレトロとディズニーが大好物な私は
当時の恋人(今は夫)とノリと勢いで香港旅行を決定

出発前日まで渋谷がロックダウンするほどの大型台風が来ていたものの翌日無事フライト

出発直前まで香港各地では催涙弾が飛び交う市民デモで荒れていたものの
旅行期間中大きなデモもなく平和に観光することができました

初めての海外は
それはもう楽しくて
見るもの全てが新鮮
触れるもの全てが刺激となりました

世界はこんなに広くて
世界はこんなに面白いんだ
ということを全身で体感

来年も行こう!と二人で誓ったのですが
その後しばらくしてパンデミックが起こり
そこから約3年もの間
簡単に海外旅行へ行けなくなりました

そしてその間
私は仕事で消耗し
適応障害に至りました


こうするべき
こうでなくてはならない
間違ってはいけない
ロジカル思考でいなければ
常に正しい返答を
常に効率よく
人に迷惑をかけないように
困ってる人の分も自己犠牲して助けるべき

そうやってどんどん自分に呪いをかけて
本来の自分に蓋をして
ぎりぎりで呼吸をしていた時
当時の上司との面談で最後の空気穴を埋められ
本来の私は呼吸を止めて
私は私ではなくなってしまったのです

別物となった私は
何かをしたい
という気持ちが一切湧かなくなり
しばらく休暇をいただいたものの
休暇中何もできず
おなかが鳴っても何かを買おうとすることもできず
ただベッドに横になって
気付けば一日が過ぎていました

なんとか病院へ行き
部署を異動してもらい仕事へ復帰したものの
いまだに感情のコントロールができず
希死念慮がつきまとう日々に苛まれ
何もかも心から楽しむことができなくなっていて
毎日生きているだけで辛い
未来が見えない
ただ毎日を苦しみながら消費するだけになりました

この時見える世界は全てモノクロでした

これが2023年夏頃までの話です


2023年8月
私の人生に転機が訪れます

10〜20代の頃に全力で推していた俳優が
彼の代表作である舞台(出演者を変えて再演している作品)に
10年ぶりにゲストで出演すると
突然発表されたのです

彼は過去舞台中心の俳優でしたが
今はテレビ中心で活躍されており
生で彼の演技を観るまたとないチャンスでした

この時の私は人が変わったように
仕事なんて知るか!という勢いで
業務を残して早上がりして劇場へ向かいました

菊の花の香りが充満する終演後の会場

そこで観た景色は
10年前に同じ舞台で観た景色よりも美しく
久しぶりに世界がモノクロからカラーに変わり
舞台の熱気、匂い、光景によって
10年前の私の感情も蘇ったのでした

ですが当時の私が東京に抱いていた
憧れ、自由、希望、未来
それは今の私にはなく

今の私は10年前の私が望んだ私ではなかった
自分らしく生きるために上京したはずなのに

変わりたい
自分らしく楽しい人生を過ごしたい
当時の私が思い描いた私になりたい
そんな感情の渦が巻き起こり
何かをしたいという思いが
久しぶりに湧き上がったのでした


ということで始まるおひとり様海外
記念すべき初回はどこへ行こう

自分探しの旅と言えばインド一択

ですが
私は英語すら全く喋れない
仕事に穴をあけられないから長期休みも難しい
海外慣れしてない
お腹壊しそう
などなど

結局HSPらしさ全開な理由により
はじめてのおひとり様海外は一番ハードルが低い国
台湾に決定

といっても私は台湾に行くことさえ初めて
HSPにとっては事前準備・計画はとても重要です

ということで
次回は台湾旅行準備のお話をしようと思います


こんなに自分のことを赤裸々に語ったのははじめて
どれだけ自分を隠して取り繕って生きてきたのか
改めて思い知らされた

それではやっと旅行の準備に入ります
みなさん
これからもぜひ見守ってください

いただいたサポートは次の旅行先へ行くための旅費にさせていただきます!