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料理好きのための21世紀料理教室

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低温調理、エスプーマをはじめアルギン酸のカプセルなどの分子料理のテクニックを解説していきます
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2021年10月の記事一覧

お米(アイヅライス)にあう料理とは?

アイヅライスをテーマにしたお米シリーズの最終回。PRのお手伝いしているアイヅライスの新米をいただきました。(この記事はアイヅライスのPRを含みます) ところで新米の定義はご存知ですか。食品表示法という法律がきちんとありまして、秋に収穫してその年の12月31日までに精米され、包装されたお米が新米と名乗れます。 新米がイチバンおいしくて、味は落ちていく……みたいに思われるかもしれませんが、実際には籾の状態できちんと保存したお米は年明けくらいからおいしくなっていきます。つまり、

お米の炊き方の復習

さて、先週、紹介したアイヅライスの話の続きです。(この記事はアイヅライスのPRを含みます) 前回、あいづの厳選米、AiZ'S-RiCE(アイヅライス)について ○会津産コシヒカリは「食味ランキング」で2013年度から8年連続「特A」を獲得。 ○その会津産コシヒカリ1等米の中から、食味値80点以上(玄米タンパク質含有率6.4%以下)のみを厳選。 ○特別栽培米ガイドラインに基づいて栽培。 という点について復習しました。今日は残りの ○会津清酒の酒粕を肥料として使用。 に

お米……品種で選ぶか、産地で選ぶか

夏も過ぎ、季節はいよいよ秋。新米のシーズンなので、雑誌などでも色々と特集が組まれています。僕も原宿のお米屋、小池精米店の小池さんからお誘いいただきまして、雑誌「女性セブン」10月21日号でお米の食べ比べ企画に参加しております。 全国から取り寄せた28種類を食べ比べ、四人で採点するもので、ただひとすらお米を食べて、点数をつける……という楽しい仕事でした。 一位に輝いたお米など詳細については誌面を読んでいただくとして、今日はお米の話。 あいづの厳選米、AiZ'S-RiCE(

コオロギは世界を救う……で話題のコオロギの話

先日、縁あって食用コオロギを養殖する徳島大学発スタートアップであるグリラス(徳島県鳴門市)さんの美馬市内にある生産施設を訪ねました グリラスさんは徳島大のコオロギ研究の成果を基に2019年に創業したベンチャー企業。無印良品を展開する良品計画が20年春に売り出してヒットした「コオロギせんべい」向けの原料コオロギ粉末を供給していることでも有名です。国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推奨する報告書を発表したのは2013年のことですが、日本で「昆虫食」が注目されたのはこのコオロギ