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パリで盗難に遭いました #18-総括

今までの旅経験でトラブルに遭ったことは記憶の限りは大してなく、遭ったとしても本当に忘れてしまうような些細なことばかり。
今回の経験はとてもショックだったが、その分色々学びもあったので、何とかこの経験を注意喚起も含めてシェアしたいなぁ、とずっと考えていました。でもカッコ付けの自分はFacebookに投稿はしたくないし、かと言ってブログもやってないので、なんかいい物ないかなぁ、と探したところnoteを見つけました。探した中では一番適切なツールに思えたので、記事を書き始めたが、ブログほど気合入れなくて良いし、簡単なのも気に入った。

長々とトラブルのあった旅行記を書いたのだが、何せ一年前のことなので、手持ちの写真を見つつ、記憶を探りながら書いたので、細かいところは違っている事もあるかもしれません。
今回のトラブルに関して、自分なりの総括を書いておきます。

今回勉強になった事

Airbnbは極力使わない
以前から、Airbnbには魅力を感じながらも避けてきたのだが、理由のひとつとして、もし自分がオーナーなら絶対カメラとか付けるよな、とか、オーナーはいつでも部屋に入れるんだよなぁ、と言ったところ。まぁやましい事をする訳ではないんだろうけど、あまり気分のいいものではない。
スペインは物騒と聞くので、荷物管理のストレスが無い車での移動を選んだのだが、パリは何度も来ており、パリのアパルトマンに泊まってみたいなぁ、などと言う欲が出てしまい、自分の禁を破ってしまった。
間違っていたら大変失礼だが、やはり今回の件は、Airbnbのオーナーと、犯人がグルだったのではないか?という考えが捨てきれない。
不自然なことが多すぎる。
一つ目に、まず何度も自分の携帯に何時に着くか連絡があった事。
オーナーは、アパルトマンにいる訳でないので、到着時間は関係ないのに、である。
二つ目に、アパルトマンはとても人通りの少ない道にあり、薄暗くなった夜の20:30にタイミングよく、二人組の泥棒が現れるというのも、なんともおかしな話である。
もしその場合、あのタイミングでやられなくても、どこかでやられていたんだろうな、と思うと、怪我がないだけ良かったのかもしれない。
もちろん、そんなのは被害妄想なのかもしれないが、偶然にしては出来すぎているし、例えばオーナーを糾弾したところで証拠はないので、とりあえずはそのままやり過ごした。
自分としては、それを感じながらアパルトマンに滞在するのは、とても居心地が悪かったので、家族には言わなかったが、一刻も早く出たかったのも事実だった。
何でもそうだが、プロに狙われたら、まず逃げられない。
そんな訳で、Airbnbはできるだけ使わないようにしようと思った。

・パスポートを紛失、或いは何か盗難に遭った場合の対応方法
まず、盗難にあった際に絶対必要になるのが、被害届。
一番最初にやるべきことは、最寄りの警察に行って、被害届を作ってもらう事。
パスポートの再発行に必要なもの
 1. 写真(枚数は忘れたが、2枚だったかと思う)
 2. 被害届
 3. 戸籍謄本の原本
帰国渡航書の発行の場合は、被害届は不要かもしれません。
詳細はその国の日本大使館に聞くのが一番良いです。
そして大使館は本当に頼りになります。

・やはり家族は頼りになる
今回自分の失策でこんな事になってしまったのだが、二人とも冷静に色々対応してくれ、励ましてくれ、一言も自分を責める事なく、色々協力してくれた。「パパ、リベンジするしか無いね。またパリに来よう」などと言われても、その時の自分は「二度とこんなとこ来るか」と思っていたが、流石に傷も少し癒えた一年後の今は「また行ってみようかな?」と言う気にもなっている。今度こそは荷物も軽量にして、被害に遭ったとしても、最小限の被害で済むようにして行くつもり。
「こんな事になって、すまない」と言っても、笑いながら「取られたのパパの荷物だけだし」と言われたりすると、本当に気が軽くなった。

・荷物は持ちすぎない&長期旅行には余裕を持ったパッキングを
旅行の出発前日まで仕事でホーチミンにおり、その前は日本に居たので、日本の財布やら、仕事道具やら、ごっちゃ混ぜのまま出てきた。iQOSなんか気づいたら2つ入ってたし・・・。いつもの自分なら明らかに使わない物は、選別して置いていったはずなのに、よりにもよって一切合切、使っていないクレジットカードまで持っていく始末。反省しきりです。

・最後まで諦めないという気持ち
今回もし当初予約した便で戻れなかったら、便変更の場合1週間後まで便が無いと言われていたので、変更手数料(確か一人5万円くらいだったかな?)+1週間分の滞在費、というとんでもない出費になるはずだった。
まさに泣き面に蜂である。今回特別に配慮してくれたフランスの日本大使館には心から感謝してます。(この記事を読んだからと言って、同様のケースで「あの記事にはこうあった」など職員の方に詰め寄るのはご遠慮ください)

・AMEXゴールドカードは頼りになる
今回の件で、手持ちのカードを整理しようと思い、いくつか解約したのだが、AMEXは対応が素晴らしかった。
電話でカードキャンセルの際、損害保険が付帯している事を教えてくれたのもAMEXだけだったし、そのカバー範囲も他のカードと比較して、かなり良いものであった。現に今回の損害も半分くらいはカバーしてくれたので、心から持ってて良かったと思えるカード。
これに関しての顛末は、そのうち別のページで書きます。

・自分を過信しない
別に過信していたつもりもなかったのだが、ここ20年、年間4-50回程度はフライトをしており、旅慣れているのは事実なので、自分に限ってはこんな目には遭わないだろう、と言う気持ちもあったのかと思う。
どこの国でも、悪人なんてほんの一握りで、殆どの人は善人なんだろうが、運悪く悪人に当たってしまう事もあり、そうなると旅慣れていようがいまいがトラブルに遭ってしまう。そうならないよう、できる限りの自衛は行おうと再度心に留めました。

あと今回の件、これが10年前だったら、こんな風な対応は出来なかったんだろうなぁ、とも思いました。
まず、クレジットカードをキャンセルする際も、iPhone + LINE OUTで、クレジットカードでチャージしながら日本に電話。
カード会社の連絡先も、iPhoneで調べる。
日本の実家への電話もLINE OUT。
会社や友人への連絡はLINE。
パリの日本大使館への電話もLINE OUT。
パリ警察とのやり取りも、Google翻訳を使う。
航空券の変更を訪ねるのもLINE OUT。
場所を調べるのにも、Google Maps。
移動は、UBER+クレジットカード。

もしあの時iPhoneをカバンに入れてたら、と思うと、本当にゾッとします。

「パリで盗難に遭いました」編は、一応これで終わりです。お気付きの方もいるとは思いますが、実はここまではパスポートが戻っただけで、何も片付いてないのです。
正常な状態に戻すまでは、これからまた色々面倒くさい事が沢山あったので、それはまた機会をみて書きたいと思います。

読んでくれた方、ありがとうございました。

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