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休職して3ヵ月、今年の目標

休職して3ヵ月が経った。年末に弟が遊びに来たり、年明けに義実家へご挨拶に伺ったりと忙しい日が続いたが、ようやく落ち着いた。暴飲暴食で増えた体重を減らすべく、1月はこまめにジムへ通うことを目標にしている。

最近になってやっと、休職を終えてからのことを前向きに考えられるようになってきた。働いているうちはフリーランスや複業という働き方について興味はあったものの、立ち止まって考える余裕がなかった。休職した今は今まで気付かなかった選択肢に目を向けるようになり、正社員としてキャリアを築く以外の世界も見ることができた。

同時に自分のことを振り返って落ち込むことも増えた。私が休職した直接のきっかけは上司に怒鳴られ続けて「辞めちまえ」と言われたことだが、いずれにしてもこの仕事には縁がなかったようにも思う。
キャリアに悩む本質的な原因は専門分野に興味が持てないことで、私は興味がない専門分野を6年間専攻して国家試験に合格したことになる。なぜ興味がない分野を専攻したかというと、親や親戚の「医学部へ行け」という言葉を十余年間浴びて洗脳されてしまったからである。

インド映画「きっとうまくいく」で3バカと言われる男の1人、ファルハーンは生まれたときから将来エンジニアになることを父親から決められてしまう。本人は動物写真家になりたいと思っていたが、父親に頭があがらないために言い出せないままでいた。結局エンジニアになるべく工学を専攻するも勉強に身が入らず、成績は最下位争い。
ファルハーンは主人公・ランチョーと出会うことで動物写真家を目指す決心がつくのだが、もしランチョーと出会わなかったら彼はどうなっていただろう。成績が振るわないまま留年、中退していたかもしれないし、卒業して待遇のいい会社に就職できたとしても抜け殻のような人生を歩んでいたと思う。
私も自分の専攻を「続けてみたら変わるかも」「親にせっかく入れてもらったのに申し訳ない」と続けていたが、興味が持てないことは変わらなかった。

好きは才能で、興味の持てないことをいくら努力しても好きで続けている人には敵わない。100%やりたいことを仕事にする必要はないが、100%やりたくないことを仕事にすると失敗する。
そうならないために私は自分で自分の進路を決めるべきだったし、親は自分の考えを押し付けるべきではなかった。母がスピリチュアルに目覚めた話は以前に書いたが、今思えば母も祖母からやりたいことを否定されてきたのだろう。そう考えると幸運にも私は、自分の気持ちに気付くのが早かったといえる。

今から親を責めてもどうしようもなく、かといってこのままキャリアと自己の矛盾から目を背けても問題は解決しない。私はこれから自分の人生に対して軌道修正を行う必要がある。
今年の目標は「軌道修正」になりそうだ。
大きく前へ進むことはできなくても、自分の足で自分の行きたい方へ、一歩でいいから踏み出したい。

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