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アントワーヌ・ブリザール、2021年のバレーボール世界最優秀選手に選出される

元記事:https://www.francetvinfo.fr/les-jeux-olympiques/volleyball/entretien-volley-c-est-surtout-une-consecration-collective-savoure-antoine-brizard-elu-meilleur-joueur-du-monde_4920351.html

見出し写真:FIVB

※翻訳はあくまで趣味の範囲であり、誤訳が含まれる可能性もあることを了承いただきお読みください。

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フランス代表のオリンピック・チャンピオンであるセッターは、FIVB(国際バレーボール連盟)によって世界最優秀選手に選出されました。

東京オリンピックで金メダル獲得に大きく貢献したPiacenza(イタリア)のセッターは、フランス勢が多く占めるランキングでトップに立っています。その後ろには、3位のエンガペ、4位のパトリィ、5位のグレベンニコフ、10位のシネニエゼらが控えている。受賞の翌日、とてもリラックスした表情で質問に答えてくれた。

―2021年の世界最高の選手と言われた気分はいかがですか?

まあ、実際はそんなことはないんです(笑)。
バレーボールは集団スポーツの最たるもので、個性で評価されるのは難しい。『集団的な献身』と言えます。

(フランス人選手が)5人もランキングに入っています。これは今年起こったこと、そして東京オリンピックでの活躍を象徴しています。2021年はフランスのバレーボールにとって特に美しい年であったことを思い出させてくれます。

―東京オリンピック後、フランスのバレーボールは別次元に進んだと感じますか?

もちろんです! しかしまさかこんなことになるとは…。中でも、予選での私たちのプレーが今大会最高の瞬間だったと評価してくださる方が多く、うれしい限りです。私たちのスポーツ、バレーボールがこれほどまでに注目されているのはとても素晴らしいことです。フランス国民は、私たちのチームのパフォーマンスに注目し、私たちがお互いに愛し合い、単なるチーム以上の存在であることを感じています。私たちはそのことを誇りに思っています。

―あなたの知名度は上がったのでしょうか?

もともと自分はそんなに知名度はなかったので、少しでも認識されたらすごいことです(笑)。東京オリンピック後は何度も声をかけられました。今はイタリアにいるので少なくなりましたが、そうですね、とても顕著に感じます。個人として認めてもらうことは、やはりクールだなと思います。

―2017年にフランスを離れ、ポーランド、ロシア…そして今はPiacenza(イタリア)と契約されたばかりですね。
イタリアに比べればリーグのレベルは低いとはいえ、オリンピックで素晴らしい結果を出した今、フランスリーグでプレーしたいと思わなかったのでしょうか?

みんなフランスに帰りたいと思っているはず!
自分は、明日にでも帰れるなら帰りたい。海外にいるのは楽しいことではありません。たとえそれがとてもうまくいっていて、自分たちの生活を愛していたとしても、家族や国から離れるのは犠牲なのです。フランスとイタリアでは、経済的にもレベル的にも差がありすぎる...。フランスのリーグは給料が安いことが多いんです。しかし多少年俸が低くても、もしレベルが同じなら、みんなフランスに戻りたいと思うでしょう。

―セッターという役割上、フランスチームの他のチームメイトに比べると脚光を浴びないことが多かったようですが...。

チームの影になるのはセッターの基本ですから、スポットライトを浴びたいとはあまり思っていませんでした。同じフランスチームのセッターであるベンジャミン・トニウッティもそうです。
トニウッティは、私の進化と大会でのパフォーマンスにとても重要な存在です。私たちはお互いにサポートし合っています。彼がポーランドチャンピオンになり、チャンピオンズリーグで優勝し、東京オリンピックでも優勝したことを忘れてはいけません。彼はこれ以上ないほどの活躍をしたのですが、このランキングでは少し忘れられていますね。

―トニウッティとの関係性は?

私たちはお互いに常に尊敬の念を抱いていました。
トニウッティはいつもチームのパフォーマンスを優先して自分のエゴを捨てていました。私が重要な場面でプレーしなければならないとき、彼は決してスタメンの座にしがみつこうとはせずにチームを助けてくれました。

彼が私やチームのためにしてくれたことには、心から敬意を表します。ライバル意識はなく、ただ一緒に勝ちたいだけなんです。

―2022年に向けて、フランスが願うことは何でしょうか。

世界選手権(2022年8月26日~9月11日)でメダルを獲得することです。
それがこの世代に足りないものだと、みんな思っているんです。そして個人的には、イタリアリーグ(SuperLega)で可能な限り上位に食い込むことです。

―レ・ブルー(フランス代表)の監督であるベルナルジーニョも同じことを言いそうですね。

彼はメダルの話はしないんです。ただ勝利すること、と言いそうです(笑)。


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