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共通テストの話題で盛り上がらなくなったX(旧Twitter)から分かること

本日、大学入学共通テストの1日目の試験があった。
元日に能登半島で大きな地震があり、被災地に住まわれている受験生の方は、非常に厳しい状況での試験になったことと思う。
たった2日間の試験(追試制度はあるが)だけで、国公立大学に進めるか否かがほとんど決定されてしまうということや、
毎年大雪が降りやすい時期にこのような重要な試験を行っていることに対して、疑問を抱かざるを得ない。

さて、本日は私がセンター試験を受けた7年前(2017年)と、今年を比較してみて、変わったことについて考えてみたい。
それはタイトルにもあるが、X(旧Twitter)が、共通テストの話題で盛り上がらなくなったことである。

Xでどの話題が盛り上がっているかについては、ヤフージャパンの「リアルタイム検索」を見るとすぐに分かる。

ヤフーリアルタイム検索より

1月13日の午後8時半現在では、トレンドの19位に「英語難化」とある以外は、全て共通テストと関係のないワードで占められている。

トレンドを見ると、首都圏でが降ったという話題が多く見られるので、これによって共通テストの話題がかき消されたと考えることもできる。

ただ、その点を考慮しても、1日目の試験が終わった夜の時点で、共通テスト関連のワードがほとんど見られないのは異常だろう。
私が受験生であった7,8年前の頃には、試験が終わった夜になると、トレンドの多くがセンター試験関連のワードで占められていたものだ。
そこには若者特有の勢いがあり、皆が受けた試験について好き勝手にツイートするという、ある種の祭りのような面白さがあった。

今でも似たような文化は残っていると思うが、Xにおけるそれは確実に衰退したと考えてよいと思う。

Xにおいて共通テストの話題をする人が、以前と比べ確実に少なくなった。これが意味しているのは、Xがもはや若者向けのSNSではなくなったということだろう。

インスタグラムやTikTokなど、多種多様なサイトやサービスがある現在において、Xを好んで使う意味はもはや少なくなった。
私の年代(1990年代後半生まれ)は、旧2chやニコニコ動画をよく見ていた人も多く、これらのサイトと同じく匿名性の強い、X(旧Twitter)との親和性が高かった。

しかしながら、おそらく今の世代は、私の世代と比べて、より外向的になっていると思う。
匿名性の強いXは、もはや2000年~2010年代にネットにはまっていた人たちが多くなってきていて、若者はどんどん他のサイトに行ってしまったのだろう。

昨今のXにおける言論空間の惨状っぷりを見れば、さもありなんという感じではある。
時代は、自分の意志とは関係なしに流れていくものだ。
センター試験を受けてから7年もの月日が経ち、「若者」の枠から徐々に外れていく自分を省みながら、時代に取り残されないよう努力したいと思う。

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