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社会資源の地方格差に悩み続ける日々

私の地元は、日本海側のとある地方都市にある。

「地方都市」と言っても、政令市や県庁所在地などではなく、
せいぜいスタバやマックがある程度の地域だ。

就労移行支援機関や、発達障害者支援センターなど、発達障害当事者が使える支援機関もない。

あるのは、若者サポートステーションや、「リワーク」と呼ばれるものくらい。

昨年、札幌に移住した私は、正直言って札幌に馴染めずに、北海道各地を旅行する日々を送った。

その時に訪れた地域の中には、私の地元、或いはそれ以上に社会資源に乏しい地域が多くあった。

例えば、道東の根室市。この記事の見出し画像を撮影した場所だ。

根室市にある納沙布岬(2022年6月撮影)

根室市は北海道の東の端にあるが、人口は2万人ほどいて、そこそこ発展している。

かといって、発達障害当事者が使える支援機関があるかというと、ほぼないというのが実情だ。

サポートステーションや就労移行は、同じく道東の釧路市にしかない。
根室から釧路へは、直線距離で約120km、車でも鉄道でも片道2時間以上かかる距離だ。

発達障害者支援センターに至っては、帯広市まで行かなければならない。
根室から帯広へは、200km以上離れている。
到底、通える距離ではないだろう。

人口が2万以上もいる根室市であれば、発達障害当事者が間違いなくいるはずだが、彼らはどうしているのだろうか。

このような話題は、正直に言って、
ほとんどの人からすれば対岸の火事という話なのだろうが、
田舎出身である私にとっては、深刻な問題として映る。

私の地元も、近隣の地方都市からはかなり離れている。

県庁所在地までは100km以上離れていて、片道2時間はかかる。
就労移行支援機関(大手含む)や発達障害支援センターもある県庁所在地だが、2時間以上もかかるのでは通うことは難しい。

今は在宅で就労移行に通うというやり方も広まってきているので、なんとかなるのかもしれないが、それでも就職先はどこになるのかという問題が出てくる。

結局、就職先が地元ではない(或いは、リモートワークではない)のであれば、都会へ移住せざるを得なくなる。

このような事情があり、思い悩む日々が、もう2年以上は続いている。

今でこそ私は政令市で五大都市の札幌にいるが、はっきり言ってこれからもずっと住み続けたいかと言うと、疑問符が付く。

本音を言うと、住み慣れた地元で暮らしたいと思うのであるが、社会資源が乏しすぎることが、それを阻んでいる

就労移行支援関連の事業を営む企業や、国には、社会資源の地方格差を是正するために積極的に動いてほしいと思っている。

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