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シルクロードの魅力を発見する旅 - ウズベキスタン一人旅(3,4日目)


3日目 サマルカンド

ウルグベク天文台 Ulugh Beg Observatory

3日目もサマルカンドの散策を続けます。
まず訪れたのは、ウルグベク天文台。15世紀に建てられたこの天文台は、天文学者ウルグベクによって設計され、その精密な観測機器と科学的成果で有名です。

ウルグベク像

ウルグベクが割り出した1年の長さは、現在の測定と1分ほどしか変わらないというのは驚きでした。ガリレオの100年前の時代にこれだけの業績を上げたことは特筆に値すると言われています。
天文台の遺跡を見学しながら、その時代の知識と技術に感銘を受けました。

天文台
六分儀の内部


グーリアミール廟 Go'ri Amir

次に訪れたのは、ティムール帝国の創設者であるティムールが眠るグーリアミール廟。巨大なドームと華麗な装飾が特徴で、訪れる人々を圧倒します。その荘厳な雰囲気に包まれながら、歴史の重みを感じました。

遠足かな

グーリアミール廟の黄金かつ細かい装飾は圧巻です。


Sharof Bobo Oshxonasi (プロフの店)

お昼は「地球の歩き方」で紹介されているプロフのお店へ。地元の人々に愛される伝統的な料理を堪能しました。
プロフは、肉と野菜、米を大量の油で炊いた料理で、チャーハンやピラフのようなものです。
ただ、20代後半にもなってくると油が少しきつく感じます。作ってから時間がたっていない、早い時間帯がおすすめです!
付け合わせはキムチとパン、ヨーグルトです。
キムチといっても辛さはなく、酢漬けのような味付けです。
ヨーグルトもパンはかたくて、ヨーグルトに浸して何とか食べられます笑

様々な食文化が入り混じっていて、中央アジアのまさに「文化交差路」であることを感じました。

家族経営なのか、ちびっこがお茶を持ってきてくれました。このお茶が必要不可欠。黒烏龍茶的な役割をしてくれます。

快く写真も撮らせていただきました。

鎌の中の黒い液体はおそらく油


SAMARKAND AMIRA HOTEL

ホテルを2日目とは別の場所に移動。こちらの宿、家族経営の雰囲気。奥に家主さんが住んでいるようです。
ツインルーム朝食付きで1泊2000円程度。プレハブ住宅ぽいですが、静かな通りに面していて、夜も騒音等に悩まされることはありませんでした。

絨毯や布団はかわいい系統

翌朝の電車の時間の都合で朝食が食べられないことを伝えると、時間を早めていただけました。
手前の白いスープのようなものは甘い牛乳with米でした。日本人には少し違和感があるかもしれません…

朝ごはん


7 saber

東京オリンピックのユニフォームも手掛けた国産スポーツブランド。
日本語の「て」のような奇抜なシャツが目につきますが、数字の7をデザインしたものです。店員さんからも「手! in Japanese」と教えてもらいました。
今年はフルマラソンに挑戦することを決めたので、ランニング用品を購入しました。


El' Merosi (カフェ)

午後は新市街エリアを散策しました。
現代的なカフェや地元のスーパーマーケットを巡り、お土産を購入しました。

欧風のおしゃれカフェといった雰囲気。特別な目新しさはありませんが、サマルカンドだとこのタイプのカフェは珍しいかもしれません。
普通においしかったですが、それ以上の感想はありません笑
入り口にはピアノが置いてあり、小さい女の子が弾いていました。

内部雰囲気
アップルパイとカフェラテ


Korzinka (スーパーマーケット)

食品など地元の方が利用するスーパーマーケットでした。
お土産として、ウズベキスタンぽいものを購入しました。
意外でしたが、はちみつが有名と耳にしたので購入。プロフの缶詰も見つけました。
お客さんは多く、忙しそうでした。店員はやや不愛想。

はちみつ・プロフ・チョコレート・お茶


Shoxjaxon Milliy Taomlar (レストラン)

夜は疲れていたので、英語メニューがあり、コミュニケーションが難しくなさそうなお店へ。
昨日のジューシーなシャシリクに感動してここでも注文。
サマルカンド料理は一通りあり、これまでに食べ損ねたウズベキスタン料理を楽しめます。
観光客もそこそこいましたが、地元価格と良心的。

何年ぶりかにラディッシュを食す
シャシリク


4日目:タシュケント

サマルカンドからタシュケントへ

4日目は、サマルカンドからタシュケントへ戻る日です。高速鉄道に乗り、タシュケントへと向かいます。高速鉄道駅でスーツケースを預けて観光します。
タシュケントに到着後は、地下鉄を利用して観光地を巡ります。

※地下鉄については別の記事をぜひご覧ください。


ナヴォイ劇場

美しいデザインの駅を写真に収めつつ、ナヴォイ劇場へ。劇場周辺を散策し、その美しさに感動しました。

劇場建設には日本人捕虜が携わりました。日本人の誠実な働きぶりに、ウズベク人は感銘を受け、敬意を表しました。1966年に地震に襲われた際、周りの建物は倒壊しましたが、ナヴォイ劇場は無傷で、避難所としても使用されました。
このエピソードが親日の理由の一つにもなっているようです。

日程が合わなかったので今回はパスしましたが、バレエやオペラを格安で鑑賞できるようです。

ナヴォイ劇場

劇場の裏手には、桜の木を拝むことができました。やはりどこか日本との関係を思わせます。春に訪れる場合はぜひ。

海外で桜


BON! (カフェ)

ナヴォイ劇場の近くにあるカフェでランチを取りました。地元のカフェでリラックスしながら、サーモンサンドとカフェラテをいただきました。
この辺りは高級住宅街なのか、街には何とも落ち着いた雰囲気が流れています。店内もマダムぽい人が多い印象でした。
レジ横にはマカロンなども並んでいました。

サーモンサンドイッチ
カフェラテ


チョルスバザール

次に訪れたのは、タシュケントで有名なチョルスバザール。色とりどりの野菜や果物、香り高いスパイスが並ぶ市場です。

ウズベキスタンがシルクロードの交易中心であったことを思い出します。商人になった気分で買い物を楽しみましょう。

私はリシタン陶器風のお皿を数枚買いました。ちなみにここでも値切り。2枚買ったら1枚無料にしてくれました。
絵付けのクオリティは微妙でしたが、ウズベキスタンを感じられるデザインのものがたくさんあったので購入。高クオリティの物を求める場合は、工房など別の場所で購入をお勧めします。


Tim's coffee&roastery

午後はカフェでパンケーキを食べながら、おやつタイム。タシュケントのカフェ文化に触れ、心地よいひとときを過ごしました。
デロデロに甘かったですが、昼食が軽く、低血糖気味だったのでちょうどよかったです。

低血糖解消パンケーキ


タシュケント空港

最後に預け荷物を受け取り、タシュケント駅からタクシーで空港へ向かい、ウズベキスタンでの旅を締めくくりました。

タクシーの運転手さんは、1番行きたい国は日本だという話をしてくれました。日本人は、真面目で最も尊敬できる民族だと。
ウズベキスタンから日本へ行くビザの取得はかなり難しいそうです。


最後に

ウズベキスタンの旅は、まさにシルクロードの魅力を発見する素晴らしい体験でした。
タシュケントでは近代的な街並みと伝統的な市場が調和し、地下鉄の美しさに驚かされました。
サマルカンドでは、歴史と文化が交錯する壮麗な建築物に圧倒されました。
ウズベキスタンの料理は多彩で、各地の影響を受けた豊かな味わいが楽しめました。
この旅を通じて、人々の優しさや歴史の深さ、そして異文化の交差点であるウズベキスタンの魅力を存分に堪能できました。


1.2日目はこちら↓


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