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不安は本当に当たらない

僕は「ポジティブ思考!」「ネガティブ思考!」と言い切れるほど、どちらかに寄っているわけではない。
強いて言うなら、ネガティブより、くらいだ。


とは言え、海外旅行をしていると不安はどんどん湧き上がってくる。

「もしイミグレーションで『ビザいる』って言われたらどうしよう」
「ATMにキャッシュカードを奪われたらどうしよう」
「ご飯の注文方法間違えて笑われたり、変な奴だと思われたら嫌だな」
「宿の人に話しかけて、仲良くなれなかったら寂しいな」

他にもあるが、書いていくうちに「ネガティブより」くらいから「ネガティブ思考!」になっていく恐怖を感じたので、ここで止めておく。
心配内容を見るに、僕はネガティブと言ってもいいのかもしれない。


しかし、これまで幸いなことにこういった不安や心配が当たった試しがない。
イミグレーションで突然ビザを要求されたこともなければ、幸い、僕のキャッシュカードを飲み込む不貞なATMもいない。
宿で人に話しかけて、露骨に嫌がられたこともない(全く興味なさそうにされたことはあるが、それくらいなら良し)。


よくよく人生を振り返ると、これまでも数多くの不安や心配を抱いてきた。
しかし、そのことごとくが徒労だった。
考え損だったし、メンタルを勝手にすり減らしてもいた。

不安や心配を感じることは悪いことではないし、そのおかげでちゃんと準備をしようと思えるし、その準備が功を奏すこともあるだろう。
しかし、常日頃から不安や心配をしていては、身がもたない。


思うに、自分が考えている、妄想している不安や心配事のほとんどは起きない。
トラブルや問題は自分が考えている範囲外から飛び込んでくるし、だからこそトラブルや問題なのだ。

そういったトラブルや問題は事前準備ができないため、その場で対処するしかない。


最近は長く旅行をしている気楽さのせいか、「極端に理不尽なことが起きなければ、まぁ人生良いかな」と考えるようになった。
家を放火されたり、乗ってる飛行機がハイジャックされたりしたら、世界を呪いそうだが、それ以外なら許容できなくもない…気がする。


とは言え、まだまだ「ネガティブより」思考は健在だ。
いまだに人に話すときには在庫の少ない勇気を絞り出す。
が、これも自分の性格であり、いい意味で諦めている。


この旅行のおかげで、少し生きやすくなった、自分に対していい意味で期待しなくなったことは間違いない。

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