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【前編】「幸せ」を垣間見たラオス・ビエンチャン

タイを出て、お隣の国「ラオス」に着いた。
首都ビエンチャンは「世界で1番何もない首都」と言われているのを聞いたことがあるが、確かにとうなずいてしまう。

ラオスは東南アジアの中でも最も経済発展の遅い国の1つだ。
日本では「東南アジアの貧しい国」と言えば「カンボジア」がイメージされていると思うが、そのカンボジアよりも名目GDPは低い。

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ただ実際に2つの国を訪れると、名目GDPではわからないほどの差を感じる。
カンボジアの首都プノンペンは、高層ビルがすでにいくつも建っていたり、建設中のものが多かったりして、「成長している」ことを感じさせる場所だった。

対して、ラオスの首都ビエンチャンは高層ビルらしきものは見当たらず、タイやベトナムなどの地方都市と言われてもうなずけるほどだ。
街の中心部にも、オフィスビルやモールをあまり見かけない。
これがタイやベトナムなら、かなりギラギラしたオフィスビルやモールを見かけるのだが…

とは言え、そのラオスがとにかく居心地が良い。

物価が安く、1食200円以内で済ませられるし、宿(9人部屋でしきり全くなし)は1泊500円ちょっと。
カフェに行ったり、水を買ったりしても、1日2000円以内では抑えられる。
しかもビエンチャンに長くいたいと思ったら、宿でビザを申請でき、お金を払えば大使館やどこかに申請に行く必要すらない。

そして、もう1つの居心地の良い理由が「ゆるい空気」だ。
ビエンチャンの前に、タイの首都であり、鉄道も地下鉄も走る大都会バンコクにいたためか、ビエンチャンがなおさらゆるく感じる。

平日の街中でも急いでいる人は全然見かけないし、みんなどこかゆっくりしているように見える(もちろん、ちゃんと働いているだろう)。

さらに観光地が全然ないおかげで、「ここにも、そこにも、それにあそこにも行かなきゃ!」と詰め詰めの予定を立てることもない。
毎日散歩して、ご飯を食べて、ビールを飲んで、宿の人と話しているだけなのだが、これがとてつもなく心地良い。

特になにかしているわけでもないのに、なぜここまで幸せを感じるのか。
次の記事で書く。


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