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海外での「食が合わない」
僕はインドという国が嫌いではない(かと言って好きと聞かれると微妙)。
ただ金輪際行かないと決めており、その理由が「食が合わない」だ。
人生ではじめて経験した「食が合わない」。
南米のほとんどの国を回り、アジアも数カ国回ったが、今までこんなことはなかった。
興味深い経験だったので、ここに記録しておきたい。
前提として、僕に嫌いな食べ物、食べられないものはない。
基本的にどんな料理でも美味しく食べられるし、食への好奇心もある。
特に東南アジアの昆虫食が気になり、虫はサソリやコオロギと色々食べ、その過程で「孵化しかけの卵」や「犬の舌」といった珍味も食べた。
また海外でも特に日本食が恋しくなることがなく、その国の食べ物を楽しめていた。
これまでの人生、どんなに体調が悪くなったり、お腹を下したりしても1日1回はご飯を食べた。
理由はお腹が減るから。
「1日何も食べずに過ごしたらどうなるんだろう?」と気になり、やりたいことリストには「断食」という項目を追加したほとだ。
そんな僕がインドで経験した「食が合わない」。
どんな状態かと言うと
ご飯がマズい訳ではないが、美味しいわけでもなく食べたいと思わない
食欲が湧かない
空腹よりも「食べたくない欲求」のほうが強い
ざっとこんな感じだ。
興味深いのは、ご飯がマズくて食べられない、ということ。
2〜3口で飽きてしまう味で、そのうえ一皿がデカいので食べると元気がなくなってしまう(残すのは嫌だから)。
結果、食べると元気がなくなると、身体が覚え、「なら食べないでおこう」と身体が食欲をそぎはじめるのだ。
僕はインドとネパール(ネパール料理もインドと似ている)にいた3ヶ月の間、このような状態で、水やジュースなどの水分ばかり摂っていた。
気づけば、どんどん体調が悪くなり、身体は自分でも気味が悪くなるほど痩せ細っていた。
1番驚いたのは、背中を触ったとき、背骨が恐ろしく浮き上がっていたこと。
インド料理を批判するつもりはない。
インドに旅行してインド料理が良かった、という人もたくさんいるだろう。
だが僕には合わなかった。
マズいわけではないが、食べるとむしろ疲れる代物。
旅行において食は1番の楽しみと言っても過言ではないし、旅行は疲れるためエネルギーも必要だ。
そんなこんなで僕はもうインドには行かないと決めた。
ただ行ったからこそ気づけたこと、感じたことはとても多かったので、行って良かったことは間違いない。
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