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屍のようになりながら桐野夏生を読み終わった 14日追記

星降る夜とか星降る犬とか似たような言葉が多すぎてなかなか覚えられない
砂に埋れる犬 を読んでいる。学生の時に姉の愛読書が江國香織と桐野夏生と山田詠美で中学生の頃とか漢字もわからないし、何を書いているのかもわからないのに盗み読みしてたな。桐野夏生さんは、それからずっと読んでいる。柔らかな頬は定期的に読みたくなるし、本当にコンスタントに出ているから本屋でいつも あ!これ!新しいやつ!読んでないよ!となって真珠とダイヤモンドを即買いして、楽しかったなー走馬灯のように流れるバブル時代の輝きってどんな資料見たら書けるんだろうとか、昭和の話ってもう歴史モノみたいなニュアンスになってくるよなとかいつも素敵な読書体験に感謝している。

砂に埋れる犬読み終わった。前から読みたくてあらすじ読んで、読みたくて読みきれるか不安だったけど、やはり桐野さんは緊迫感と切迫感とラストへの一本の線に導かれて面白かったよ。危ないなーどうなるんだろうと怖すぎてラストから読もうかと思った。ラストシーンでは、登場人物が最小限に絞られているから、そのあとのあの人達が描かれていないのもまた美しい。想像の幅があるというのは美しい。

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